今日から3日間、私が勝手に師匠と尊敬している戸田さんに同行し、戸田さんの徒歩の旅のほんの一部を歩きます!
戸田さんは、何度も紹介していますが米寿の記念に大阪の天保山から富士山頂まで歩いた方で、私が還暦の記念に大阪の自宅から富士山頂まで歩こうと思ったキッカケになった方です。
その間毎日激励の電話を頂き、元気をいっぱい頂きました。
今回は、富士山以降の目標である日本一周放浪の旅も3年目に入り九州一周シリーズにチャレンジされています。
今回の同行は、何処からそんな気力が出てきて、体力も維持できているのか一緒に歩いて探りたいと思ってます。
JR筑肥線の加布里駅で待ち合わせをし、唐津~東松浦半島、伊万里まで歩きます。
90歳に付いて行けなかったら大変と、事前に何度か長い距離を歩いておきました。
今回は67日間かけて、九州の西コースを歩かれますが、まずビックリしたのは、その毎日の地図を事前に用意されていること!
目的地まで行けば良いというのではなく、途中残っている街道を探し歩き、見所も巡りながら歩く為詳細な地図も持ち、常に現在地を確認しながら集中して歩きます。
何かあれば、興味深く書いてある文字を読みます。
こんな狭く歩きにくい道も、バランスを崩すことなく安定した歩行です。
昨年、腎臓を摘出してから体力も落ちたとおっしゃってますが、まだまだシッカリした足取りです。
道を聞いた人にも、私が90歳ですよ!というと中学生が記念写真を!
集中して歩かないと、こんな旧街道は見過ごしてしまいます。
峠越えの上りも息を切らすことなく、坦々と歩かれます。
逆に大きな荷物を背負っている私に、少しゆっくり歩きましょうか?なんて言われてしまいました。
ショックです!(全然平気なんですがね・・念の為)
道中、この先「古代の標識有」の看板を見つけると、ちょっと見てきます!とさっと寄り道を!
もう20km以上は歩いているのにこの元気!
道を尋ねるのは、お年寄りが良いとのこと。
若者は歩かないから道を知らないらしいです。
腎臓摘出後は、食事制限もあり、運動も控えるよう医者から言われているそうです。
でも今回の旅は、その制限に対してどうなるか?のテストも兼ねているとのこと。
何と言う考え方!
運動も30km位は大したことがないらしいです!
福岡県糸島市を抜け、佐賀県唐津市に入りました。
広大な「ダルマエビ」の養殖場があります(今は海水が入ってなく砂地が見えています)。
5km近く続く虹の松原を歩きます。
戸田さんは、数年前に奥さんを亡くされ1人住まいです。
一般的には、男性が1人残されると気力も体力もなくなり、何となく生きているという人が多そうですが、
この気力どこから出てくるのでしょうか?
夜は8時に寝て毎朝4時には目を覚まし、体操をし、家事をし、それから買物ウォーキングが日課だとか。
近くで買物も出来るが、わざわざ片道3.5kmある町の中心地まで歩いて買物に行くそうです。
往復で7kmですよね。
でも午前、午後と行き、時には3往復するらしいです。
近所の人が、あそこなら配達もしてくれますよ!と言ってくれるそうですが、
それに頼ってしまうと弱くなってしまうからとのこと。
自分で、変人なんです!とおっしゃってますが、出来ることではないですよね!
こんな色んなお話を聞きながら、今日のゴール唐津城が見えてきました。
こんな凄い人と有意義な時間を過ごせ、元気と勇気をいっぱい頂きました!
まず初日、付いて行けて良かった!!