ぼくらがベルグテックを選ぶ理由
年間降水量は東京都のおよそ3倍。
雨量の多い屋久島。過酷な自然環境のなか、なぜ、現地ガイドはベルグテックを選ぶのでしょうか。
現役の屋久島ガイド・藤山幸赳さんが語る本音の雨具談義を読めば、その理由に納得。
だから選ばれる! ベルグテックのその実力を紹介します。
話しを聞いたひと
藤山幸赳(ふじやま・ゆきたけ)さん

1981年、屋久島生まれの屋久島育ち。屋久島公認ガイド。
屋久島の森と山が大好きです。植物や動物、屋久島の歴史を楽しみながらみなさまをご案内します!
WONDER MOUNTAIN 屋久島

アウトドアギアというのはたいてい高額です。だから、違う趣味をもったカップルや夫婦の間では、その値段の高さがトラブルの種になったりするのはよくあることです。でも、登山という同じ趣味をもったカップルや夫婦の間では、そうした問題は存在しません。なぜなら、緊急時にギアの値段がそのまま命を守ってくれることをお互いがよく知っているからです。そう、アウトドアにおいては「値段=性能=命」の図式が成り立ち、共通の認識になっているからです。だから、アウトドアを職業フィールドにするプロの登山ガイドはギアに多くのコストをかけます。けれど、逆説的にプロガイドだからこそ、そこにかけられるコストには限界もある、ともいえます。なぜなら、ぼくらにとってギアは消耗品でもあるからです。とくに雨の多い屋久島で活動する登山ガイドにとって雨具は普段着であり、ビジネス街に勤務するサラリーマンのビジネススーツと同じ扱いといえばわかるでしょうか。年間150日以上山に入る屋久島ガイドにとって、1点豪華主義の雨具はありえません。現実的には、先発、控え、リリーフと、複数の雨具を効率よく使いまわしています。だからこそ、必要な性能を備えたうえで、コストパフォーマンスに優れたものを選びたい。その現実と志向の延長線上にあるベルグテックを、多くの屋久島ガイドが着用しています。

5・18屋久島豪雨災害(※1)には、何人かの屋久島ガイドも巻き込まれました。その際彼らは、自分のゲストと一般登山者とを分けへだてることなくケアをしました。大雨のなか、彼らの行動を支えていたのが雨具の性能でした。断続的に降り続く強雨。いくら慣れている山域とはいえ、こうした環境のなかでのガイディングは、そのクオリティという問題だけでなく、ガイド自身の生死にも直結しかねません。当日居合わせた屋久島ガイドの多くはベルグテックを着用していたのですが、下山後、彼らが共通して言ったのは、未曾有の災害でも、濡れにくく、蒸れにくく、雨具としてきちんと機能していたということでした(※2)。こうしたことからも、生死を分け隔てるギアとしてベルグテックは充分以上に機能をしたことがわかると思います。

※1 2019年5月18日、鹿児島県屋久島町で発生した豪雨。1時間に120mmという記録的短時間降雨を観測。登山者を含む314人が山中に孤立、19日に全員下山した。なお、災害後の復旧は終わり、7月18日に屋久島観光安全宣言が出されている。
※2 一般に登山で用いる雨具に最低限必要な耐水圧は20,000mm以上、透湿性は10,000g/m2/24h以上必要といわれていますが、ベルグテックはそれぞれ30,000mm、16,000g/m2/24hあります。

さて、雨の多い屋久島で、なぜぼくらはベルグテックを選ぶのでしょうか。それは、過酷な自然環境のなかでも私たちを守ってくれる機能性をもち、消耗の激しいガイディングでも耐えうる充分な耐久性を実現し、なおかつ、複数購入することができる高いコストパフォーマンスがあるからです。なにもこの考え方は、ぼくたち屋久島ガイドのみにいえることではないと思います。平成から令和の時代に入り、従来の経験則が役に立たないシビアな気象災害が、屋久島に限らず全国各地で発生しています。想定を超えた自然災害は、今後、地球上のどの場所でも起こりえるでしょう。いざというときに命を守ってくれる最低限の装備=雨具を、だれもが持っておく必要があるように思えるからです。そうした観点から考えても、コストパフォーマンスに優れたベルグテックは、その候補に上がってくるかと思っています。

1⃣ だから、ぼくらは選ぶ。
リーズナブルで高機能

屋久島ガイドにとっての雨具は出番が多く、消耗も早い。だから、洗い替えも含めて複数持つのは常識。その意味でコストはとても重要。しかし、屋久島の雨はその機能に妥協を許さない。だから、屋久島ガイドはコストと機能のバランスが良いベルグテックを選ぶ。

2⃣ だから、ぼくらは選ぶ。
上下セットをコンパクトに

ガイドであっても、山に登るときの荷物は1gでも軽くしたい。しかし、ガイドは安全管理上多くの装備を持つことが必要。そして雨具は絶対に外すことのできないマストアイテムだ。ベルグテックは最初から上下セットになっており、ゆとりのあるスタッフバッグに収納、コンパクトに持ち歩くことができる。

3⃣ だから、ぼくらは選ぶ。
しなやかな生地で軽快に

登山でよくある急傾斜地での足上げ。そんなときでもベルグテックのレインパンツはしなやかに伸びて足にまとわりつかない。縄文杉へ行った人ならだれでも記憶に残る、ウィルソン株の先に現れる急階段(通称地獄の一丁目〜三丁目)。ここを日常的に往復している屋久島ガイドの多くが、ベルグテックのレインパンツの軽快さについて高く評価。

ぼくらがベルグテックを選ぶ理由
話しを聞いたひと
石井彩紗(いしい・あやさ)さん

1988年、東京都生まれ。2013年に屋久島に移住。インスピレーション屋久島代表。
(社)日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅠ、屋久島観光協会ガイド部会運営委員。
問い合わせ先:インスピレーション屋久島
https://www.inspiyakushima.com

ヤクスギランドは、屋久島東部中央にひろがる自然休養林で、標高約1000mのところから始まります。その名のとおり多くの屋久杉林を見られる場所で、なかでも「小花山」と呼ばれるエリアは、島の南西中央にある「花山」と呼ばれる日本に5箇所しかない「原生環境保全地区」に沿うエリアを彷彿とさせる屋久杉美林が広がる森で、「花山」が本格的な登山道を分け入った先にあるのに比べ、比較的アプローチ容易なヤクスギランドのなかにあり、多くの人が屋久島の核心に触れることができる贅沢な場所です。

苔と屋久杉と霧がとても美しい森で、とくに雨の日は苔の表面に水滴がキラキラと輝き、天に向かって林立する堂々たる屋久杉林の梢の間を多量の水蒸気が霧となって渡り、天から恵みの雨が落ちて林床を濡らす様は本当に美しく、小花山は雨の日こそ訪れてほしい森なのです。しかし、雨は森の中で活動する人間にとって驚異にもなります。だからこそ雨の日の森歩きにはしっかりとしたレインウェアが必要です。

襟が立ち上がっていて、その内側に使った起毛トリコット生地がフードから伝う水の侵入を防いでいる

フードは立体的で余裕があるからヘルメットの上からそのままかぶっても内部で首や頭を回しやすくて快適

ベルグテックのヘルメット対応フードは作りが立体的で余裕があるから内部で首や頭を回しやすくて快適です。そして横風や雨の吹き込みにも強いと思います。また、襟立の内側に使った起毛トリコット生地がフードから伝う水の侵入を防いでいると思います。縫製や細かなパーツへの配慮など、目に見えにくい作りの部分がこのレインウェアの快適さの理由だと感じました。雨のなかでの活動がメインである屋久島ガイドにとってありがたい気づかいですね。
ベルグテックを着て、屋久島のヤクスギランドの小花山の森を雨の日に歩いてみてもらいたいです。

石井ガイドによる、小花山&ベルグテックのおすすめポイント

雨対策リストバンド

*袖口からの水の浸入を軽減するため、レインウエアの上に装着するリストバンドです。
*完全防水を保証するものではありません

雨対策リストバンド

価格 ¥3,960 (本体価格¥3,600)
品番 C2JS0001

ガイドブック ガイドと登ろう

引用元:山歩みちNo.032
写真・文=大沢成二
構成=『山歩みち』編集部

ガイドブック おかえり。八ヶ岳

引用元:山歩みちNo.035
写真・文=大沢成二
構成=『山歩みち』編集部

カメラマン&登山ガイド 大沢成二

1967年長野県松本市出身。長野県立松本蟻ケ崎高等学校卒業。
メーカの系列会社でOA機器のカスターマーエンジニアとして勤務したあと、フリーカメラマンとして独立。
2003年より屋久島の撮影を続け、2007年に島へ移住。
現地から各種雑誌や広告媒体に屋久島の写真を提供している。
また、2010年からは現地にて登山ガイドを開始。