駅伝シーズン真っ盛りですが、今長距離トップランナーのウエアが変化しているのにお気づきですか?実は今、太腿や腰を締め付けるタイツスタイルの選手が増えているんです。

■トップランナーにもタイツ着用のメリットを見いだせた

一般市民ランナーと違い、真冬でも長距離のトップランナーが着用するウエアと言えばランニングシャツとランニングパンツが定番でしたが、近年の長距離界ではそのスタイルに変化が出てきています。そこには速く走るための理由がありました。鍛え上げた肉体を持つ長距離トップランナーでも、着地の際の衝撃で、腰が左右にブレたり、太腿の筋肉の振動が起こります。そこで振動を軽減し、安定した走りができるタイツの開発が求められていました。

ミズノ㈱グローバルアパレルプロダクト本部で陸上競技ウエアを担当する美濃辺淳さんに聞いたところ、「一般市民ランナーが得られるようなメリットを、トップランナーに対しても理論的に立証し、データの裏付けも取ったことで、タイツを着用するメリットを見いだせた」と教えてくれました。