スキー・クロスカントリーとスキー・ノルディック複合のレーシングスーツってどんなスーツ?

11月から本格的にシーズンが始まった、ウインタースポーツ。
今回の発見隊は、スキー・クロスカントリーのレーシングスーツついて、ご紹介します!

スキー・クロスカントリー

スキー・クロスカントリー

■スキー・クロスカントリーとスキー・ノルディック複合とはどんな競技?

スキー・クロスカントリー

雪山を駆け回るために生まれたスキーの原点です。スケーティング技術や体力、コース戦略、精神力が問われます。大きくわけると、ディスタンス種目とスプリント種目、リレー種目の3つがあり、種目によって走法の制限も設けられているため、それぞれ見どころも異なります。

スキー・ノルディック複合

スキージャンプとスキー・クロスカントリーの両種目の成績によって順位を争う競技です。ジャンプのテクニックや、クロスカントリーに必要なパワーや体力、精神力など、総合的な身体能力が求められます。ウインタースポーツの本場ヨーロッパでは、この種目の王者は「King of Ski」と称えられています。

■スキー・クロスカントリーレーシングスーツの特長は?

クロスカントリーのレーシングスーツは、2種類あります。薄くて柔らかい生地をベースにしたスーツと硬くて少し厚い生地をベースにしたスーツです。選手の好みやコンディションによって、選手自身が選び着用しています。

薄くて柔らかい生地をベースにしたスーツは、生地が軽く、選手の動きを邪魔しない動きやすいスーツです。硬くて少し厚い生地をベースにしたスーツは、適度なコンプレッションがあるスーツです。後者のモデルを着用する選手は「心地よい締め付け感がある」と言ってくれているそうです。

クロスカントリーのレーシングスーツは、仕様にもこだわりがあります。まずは、腕の付け根と脇部分です。クロスカントリーは、腕を振り上げる動作をします。この動作に注目し、腕の振り上げを邪魔しないパターンを採用しています。

  • スキー・クロスカントリー競技中の様子
  • スキー・クロスカントリー競技中の様子

スキー・クロスカントリー競技中の様子

本体部分と腕部分の縫い合わせは、腕が上がった状態を基本として縫製されています。さらに脇部分も腕を上げたときに、ストレスがかからないように、生地を配置しています。

  • スキー・クロスカントリーレーシングスーツ
  • スキー・クロスカントリーレーシングスーツ

スキー・クロスカントリーレーシングスーツ

さらに、足部分です。一般的なパンツは、左右に縫い目がありますが、クロスカントリーレーシングスーツの足部分は、内側にしか縫い目がありません。長い距離を競技する種目なので、できるだけ体にストレスなく、快適に競技に集中してもらうことを目的に、このような工夫がされています。さらに縫い目も生地と生地をフラットにつなぎ合わせる縫製方法「フラットシーマ(フラットシーム)」を採用しています。

クロスカントリーレーシングスーツ 足部分

クロスカントリーレーシングスーツ 足部分

クロスカントリーレーシングスーツは、選手が動きやすく、快適にプレーに集中してほしい、という思いのこもったスーツになっています。

■製作はミズノ自社工場で行っています!

クロスカントリースーツは、国内のミズノ自社工場「ミズノテクニクス(株)氷上工場」(兵庫県丹波市氷上町)で開発からサンプル製作・生産まで行っています。長年培ってきたカッティング製法や縫製技術を活かして、選手がベストなパフォーマンスを発揮できるようサポートしていきます!

ミズノテクニクス(株)氷上工場のクラフトマン

ミズノテクニクス(株)氷上工場のクラフトマン