グラブのメンテナンス方法

部活動や趣味で野球をされているみなさんは、使い終わった後のグラブのメンテナンスをしていますか? 部室や車のトランクに置きっぱなしという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回、クラフトマン・田村さんに「グラブを使った後のメンテナンス方法と注意点を聞いてみました。

オイルはグラブのメンテナンスの必需品ですが、『塗り過ぎない』ことが重要です!
オイル塗りをサボってしまうと革がカピカピに乾いて破けてしまいます。
定期的にグラブにオイルを塗ることで
・革の保護
・革をやわらかくする
などの効果を得ることができます。

オイルお試しコーナー

オイルを塗りすぎてしまうと、グラブが必要以上に油を吸ってしまい、重たくなってしまいます。『重い』のが悪いというわけではありませんし、そういうのがお好きなお客様も当然いらっしゃいます。しかし、破けた部分は修復できても、重さだけはクラフトマンの手にかかっても直しようがありません。
ですから、グラブを買われるお客様には「オイル塗りすぎ注意」と念を押しています。

1~2週間に1回位です。購入後まもない頃、まだグラブが固くて手に馴染んでいない時期は週1回。
グラブを使ううち、手に馴染んできたな~と実感が沸いてきたら10日~2週間に1回、が目安です。
1.まず乾拭きをし、泥などの汚れを落とす
2.グラブを撫でるように、薄~くオイルを塗る
※オイルを塗らない日は、乾拭きだけでOK

★ポイント
「とにかく塗り過ぎないこと」!!これに尽きます。付属のスポンジで、全体を"撫でるように"やさしく塗っていきます。よく曲げる部分にも、オイルを少し重ねて塗ってあげる程度でいいです。背面(手の甲にあたる部分)にいたっては、そんなに塗らなくても平気なのだそうです。
田村さん『ご自身のグラブとにらめっこして判断してください』
なんだか、野球の道具というより、一緒に野球を楽しむ生き物のお世話をしているみたい!手をかけすぎず、けれど状態を把握しておくことが長持ちのヒケツのようです。

ビショビショのまま放置してしまうと、革であるグラブを傷める原因になってしまいます。
まず、泥などの汚れを落としたら、
1.乾いた布をポケット(球がおさまる窪みのこと)へ入れる
2.さらにその上から、乾いたタオルで全体をくるむ』
※とにかく水分を吸わせます!こまめに布やタオルを換えることをお勧めします。

★注意
濡れていると、思わずドライヤーをあてたり、ストーブの前へ置いたりしてしまいがちですよね。でもそれでは、革に対してはダメージの原因になってしまいます。無理矢理乾かそうとせず、陰干しを意識した「自然乾燥」が一番!グラブが完全に乾いたら、薄くオイルを塗ってください。

革ですから、どうしても内部は相当ムレます。
ニオイを緩和するためには、とにかく「空気を入れること」を意識しましょう。
また、石鹸の爽やかな香りがするミズノのメンテナンスシリーズ『>爽香守』があります。特にニオイを気にする方は、是非こちらをお使いください。

受球面を下にして置くようにすること!袋にしまいっぱなしにせず、外に出して空気を入れることが大事です(ニオイ緩和にも効果アリ)。
グラブ袋に入れて持ち運ぶ際は、グラブにボール状のものを握らせます。ボールでなくても、新聞紙をまるめてガムテープでぐるぐる巻きにしたものでもOKです。そうすることで、鞄の中でグラブが荷物に押しつぶされるのを防ぐことができます。

グラブの写真

「そういえば体育の時間に使ったグラブたちは、一つ残らずぐったりしていたっけ」と思い出す光景がありますね。
授業が終われば、ポイポイかごに放り込まれていたグラブたち。上からギュウギュウ押され、オイルも塗られずボロボロになってしまったんですね。より快適な状態で、長く相棒と付き合っていくため、日々の細やかな(構いすぎない)お手入れを心がけましょう!

グラブの写真グラブの写真

またミズノでは、破れたグラブも修理してくれます。>こんな風にいろいろ相談にものってくれますよ。

グラブの写真

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