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夏のランニングに最適な服装は?快適に走り続けるための選び方を解説

夏のランニングに
適した服装は?
快適に走り続けるための
選び方を解説

夏のランニングは、暑さも日差しも強く、汗も大量にかきます。秋以降のマラソンに向けて走り込みを続けたいランナーには、服装選びがそのままパフォーマンスにつながります。

本記事では、スポーツ科学の研究やJIS規格をふまえて、夏ランニングに適した服装の選び方と機能性アイテムを解説していきます。

汗と暑さに対応する夏のランニング装備

汗で生地が肌に張り付きにくい『ドライエアロフロー(DRY AEROFLOW)』搭載ウエアと、走行中の揺れを抑える360°収納のマルチポケットパンツ、長距離の脚を支える『ウエーブライダー(WAVE RIDER)』シリーズで、暑い時期のロング走を快適にサポートします。

夏ランニングに専用ウエアが必要な理由

夏ランニングの服装は、見た目や好みではなく機能で選ぶことが大事です。気温と発汗量が増える夏は、一般的なウエアではパフォーマンスが落ちるだけでなく、熱中症のリスクも高まります。なぜ専用ウエアが必要なのか、その理由を身体の仕組みから見ていきましょう。

走ると身体が熱くなる仕組みと体温の調節

ランニング中の身体は、安静時の5〜15倍ものエネルギーを消費します。そのうち70〜100%は熱として体にたまるため、長く走るほど体温が上がりやすくなります。

参考:Physiological Responses to Exercise in the Heat(Nutritional Needs in Hot Environments, NCBI)

外気温が高い夏は、日差しや路面からも熱を受けながら走ることになるため、体内で発生する熱と外からの熱の両方を逃がさなければなりません。身体は汗をかき、皮膚の血流を増やして熱を逃がそうとしますが、この働きが追いつかないと心拍数が必要以上に上がり、最悪の場合は熱中症につながります。

服装は、身体にこもる熱を逃がすうえで欠かせません。だからこそ、走りを支え、暑さから身を守る機能を備えたものを選びましょう。

ウエアの放熱性とパフォーマンスの関係

身体を効率よく冷ます仕組みが、汗が肌の表面で蒸発するときに熱を奪う「気化熱(蒸発冷却)」です。汗が乾くと涼しく感じるのはこのためです。機能性に優れたウエアは、この蒸発を邪魔せず、汗を薄く広げて乾きやすくします。

身体の部位によって、汗の量や熱の逃げ方は違います。研究によると、部位ごとに編み地を変える「ボディマッピング設計」のウエアを着ると、体にかかる熱の負担や深部体温(体の内部の温度)の上がり方が小さくなります。

参考:Effects of body-mapping-designed clothing on heat stress and running performance in a hot environment(PubMed)

このようにウエアの放熱性が高いと、体温調節に使うエネルギーが減り、その分を走りに振り向けられます。長距離トレーニングでもパフォーマンスを保ちやすくなります。

吸水速乾と接触冷感をJIS規格で見極める

機能性ウエアの性能は、メーカーごとに表現が違うため比較しづらい面があります。日本産業規格(JIS)は、こうした性能を客観的に測る試験方法を定めています。

吸水速乾性は JIS L 1907(滴下法)で測定されます。生地に滴下した水滴が完全に吸い込まれるまでの時間が短いほど、吸水性が高いと評価される基準です。

参考:吸水性(JIS L 1907)|一般財団法人ボーケン品質評価機構

接触冷感は JIS L 1927 では、センサーと試験片の温度差から瞬間的な熱移動量(q_max)として数値化します。q_maxが0.100以上であれば接触冷感性が認められ、肌に触れた瞬間にひんやりと感じるウエアの基準となります。

参考:接触冷感(JIS L 1927)|一般財団法人ボーケン品質評価機構

ウエアを選ぶときは「ひんやり」「サラサラ」といった感覚的な表現に加えて、こうした数値根拠が示されている製品を選ぶと、実際に着て走ったときも期待通りの性能を感じやすくなります。

通気性ウエアの仕組みと「汗の膜」問題

夏のランニングに最適な服装は?快適に走り続けるための選び方を解説

夏ランニングの服装では、汗を大量にかいた後にウエアがどう変化するかを見落としがちです。一般的な吸汗速乾ウエアでも、かいた汗が許容量を超えると性能が一気に落ちてしまいます。この章では、多くのランナーが感じている悩みと、それを解決する素材の工夫を見ていきます。

汗の膜が通気性を奪い、ウエアが肌に張り付く

吸汗速乾をうたうウエアでも、長時間のランニングで大量の汗をかくと、生地の表面に水分が膜のように張ってしまうことがあります。この「汗の膜」は繊維の隙間をふさぎ、ウエア本来の通気性が失われます。

通気性が落ちたウエアは熱を逃がせず、肌に張り付いて重たく感じるようになります。汗の蒸発による冷却作用も弱まり、体温が下がりにくくフォームにも乱れが出てくるでしょう。さらにランニング後に風を受けると、肌に残った汗が一気に冷えて汗冷えにつながり、夏でも体調を崩す原因になります。

これは多くのランナーが感じている不快感の正体です。原因は素材そのものの作りにあるため、表面的な「速乾性能」だけでは解決しきれません。

ドライエアロフローが「汗の膜」問題を解決する仕組み

この汗の膜問題に対応するため、ミズノは素材『ドライエアロフロー(DRY AEROFLOW)』を開発しました。生地の繊維と繊維の隙間に水を弾く素材(疎水・撥水素材)を配置し、汗で濡れても膜ができにくく、通気性を保ちやすい仕組みになっています。

参考:DRY AEROFLOW|ミズノ公式オンライン

汗を素早く吸い取って蒸発させる作りのため、長時間のトレーニング中も肌離れが良く、ウエアが重く感じにくくなっています。綿素材と比較して吸汗速乾性の高いポリエステルをベースにしつつ、汗で濡れた状態でも放熱性を保てる作りになっています。

夏のロング走で「最初の30分は快適だったのに、終盤は別物のように重く感じる」と悩む人は、こうした素材を採用したウエアを選択肢に加えてみてください。

夏ランニングに欠かせない紫外線対策と荷物の管理

夏ランニングの服装は、ウエアの基本機能だけでは足りない場面があります。強い紫外線と、長距離走で必要になる携行品の扱い、この2つにも備える必要があります。それぞれの対策を見ていきましょう。

紫外線対策をUPF値で見極める

紫外線は、肌のダメージや日焼けだけが問題ではありません。目や皮膚から入った紫外線が体にストレスを与え、疲労感やスタミナ低下の原因にもなります。強い日差しの下を長く走り続けるランナーは、こうしたリスクを見過ごせません。

紫外線対策では、JIS L 1925に基づく 紫外線遮蔽率 と UPF(紫外線防止指数) が指標になります。UPF50+は規格上もっとも高いカット性能を表す等級で、肌に届く紫外線を大きく抑えられます。

参考:紫外線遮蔽率・UPF(JIS L 1925、AS/NZS4399)|一般財団法人ボーケン品質評価機構

夏の昼間に走るランナーは、UPF値の高い長袖インナーやアームカバーを取り入れましょう。さらに帽子とサングラスを合わせれば、目から入る紫外線も同時に防げます。

水分・補給食を持って走るときの熱こもりと揺れ

夏のランニングでは、脱水を防ぐための水分や塩分タブレット、エネルギージェルなどを持って走ることが必要になります。10km以上走るランナーであれば、スマートフォンも合わせて携行するケースが多いでしょう。

ただ、ウエストポーチやリュックには弱点が2つあります。1つ目は、身体との密着面積が増えるため、その部分が蒸れやすくなることです。背中やお腹周りに熱がこもり、体温調節を妨げてしまいます。

2つ目は、重い荷物による走行中の揺れです。重さのある荷物がランニングのリズムに合わせて揺れると、重心がブレてフォームが崩れます。崩れたフォームを立て直そうと体幹や下半身に余計な力が入り、距離を重ねるほど疲労が蓄積します。

夏のロング走では、この「熱こもり」と「揺れ」の両方を抑えられる収納方法を選べば、トレーニング効率を保ちやすくなります。

ランニング時の持ち物全般や、走る距離別の必需品については以下の記事もご覧ください。

関連記事:ランニングに必要な持ち物を解説。走る距離別の必需品や収納も紹介

マルチポケットパンツで揺れを抑えながら荷物を持ち運ぶ

ミズノのマルチポケットパンツなら、熱と揺れの両方に対応できます。腰回りにぐるりと配置された360°ポケットで、スマートフォンやジェルなどの重量物を体の重心近くに収められます。

重心近くに荷物を固定することで走行中の揺れが抑えられ、ランニングフォームも崩れにくくなります。ストレッチ性のあるリサイクルポリエステル素材が使われており、肌当たりもなめらかです。

ラインナップは股下14.5cm前後のショート丈から、サイドにジップポケットを備えたミドル丈まで揃っています。走る距離や持ち運ぶアイテムの量に応じて選べるため、短距離向けの軽装と、長距離向けの収納重視タイプを使い分けると、短いトレーニングから長距離走まで幅広く対応できます。

丈やデザインのバリエーションも豊富です。差し色を効かせたグラフィックタイプや、太もも中ほどまで覆うハーフ丈(股下9インチ)も揃っており、走る距離やコーディネートの好みに合わせて選べます。

  • マルチポケットパンツ グラフィック(メンズ・6インチ)

    マルチポケットパンツ グラフィック(メンズ・6インチ)

  • マルチポケットパンツ ハーフ(メンズ・9インチ)

    マルチポケットパンツ ハーフ(メンズ・9インチ)

  • マルチポケットパンツ グラフィック(ウィメンズ・4インチ)

    マルチポケットパンツ グラフィック(ウィメンズ・4インチ)

服装と合わせて見直したい夏のシューズ選び

夏のランニングでは、シューズ選びも服装と同じくらい快適さを左右します。アスファルトの強い照り返しや路面の熱は、足元のコンディションを大きく変えます。秋のマラソンに向けて準備するランナーであれば、シューズも夏仕様で見直す価値があります。

夏のロングランで脚に負担がかかる理由

真夏のアスファルトは強い日差しを受けて高温になり、シューズ内部にも熱がこもりやすくなります。足裏が汗ばんだり蒸れたりすると、足とシューズの間で摩擦が起きやすくなります。

暑さで身体全体に疲労がたまるとランニングフォームが崩れがちになり、着地の衝撃を吸収する筋肉の動きも鈍ります。フォームが乱れると関節や腱の一部にだけ負担が集中し、距離を重ねるほど痛みやダメージにつながっていきます。

秋のフルマラソンに向けたトレーニングで土台を作る夏は、脚に疲労をためこまないよう心がけましょう。クッション性と安定性を備えたシューズなら、着地の衝撃を受け止め、脚の消耗を抑えやすくなります。

ウエーブライダーシリーズのクッション性能と着地衝撃の吸収

ミズノの定番デイリートレーナー『ウエーブライダー30(WAVE RIDER 30)』は、夏のロング走に頼れるクッション性能を備えています。27.0cm片方で約265gと、厚みのあるソールながら重さを抑えた設計で、暑さで脚が重くなりがちな夏でも走り続けやすいモデルです。

ミッドソールには、超臨界発泡技術を用いたトップミッドソールと『ミズノエナジーNXT(MIZUNO ENERZY NXT)』フォームを2層に組み合わせています。前作『ウエーブライダー29』と比べてクッション性が約17%、反発性(蹴り出しのバネ)が約19%向上しており*1、長時間の着地衝撃を吸収しながら、次の一歩へ力強く押し出してくれます。

さらにシリーズで初めてフルレングスのウエーブプレートを搭載し、かかとからつま先までスムーズな体重移動をサポートします。プレートが安定性とクッション性を両立させるため、フォームが崩れがちな夏のロング走でも走りを支えてくれます。

*1 前作(ウエーブライダー29)との当社比較数値です。(向上度合いを示すもので、生産上、数値はばらつくことがあります。)

走力レベル別の夏のコーディネート例

ここまで紹介してきた素材技術や機能性アイテムを、走力レベル別のコーディネート例にまとめます。秋のマラソン本番に向けて、自分の目標に合わせた装備を選ぶ参考にしてください。

完走を目指す初心者向けコーディネート

初めてフルマラソンの完走を目指すランナーにとって、最後までスタミナを残せるかどうかが大きな課題です。長時間のLSD(ロング・スロー・ディスタンス)にも対応でき、走り切るための快適性と機能性をあわせ持つ装備を選びましょう。

トップスは、強い日差しをしっかり遮るUVカット長袖インナーの上に、『ドライエアロフロー(DRY AEROFLOW)』のTシャツを重ね着するのがおすすめです。重ね着でも熱がこもりにくく、紫外線対策にもなります。

ドライエアロフローのTシャツは公式オンラインから確認できます。

  • ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(メンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(メンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(ウィメンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(ウィメンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(メンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(メンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(ウィメンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(ウィメンズ)

ボトムスは、補給食やスマートフォンを安心して持ち運べる マルチポケットパンツ プラス(ミドル丈・ジップポケット付き)が向いています。荷物の揺れを抑えながら必要なものを持って走れるため、長時間の走行でも余計な疲労がたまりにくくなります。

マルチポケットパンツ プラスは公式オンラインから確認できます。

  • マルチポケットパンツプラス(メンズ)

    マルチポケットパンツプラス(メンズ)

  • マルチポケットパンツプラス(ウィメンズ)

    マルチポケットパンツプラス(ウィメンズ)

足元には『ウエーブライダーシリーズ(WAVE RIDER)』がおすすめです。フォームが崩れがちな初心者でも、シューズのクッション性が着地衝撃をしっかり受け止めてくれます。クッション性と安定性のバランスも取れているため、脚への負担を抑えやすく、夏のトレーニングを積み重ねられます。

自己ベスト更新を狙うランナー向けコーディネート

秋の大会で自己ベスト更新を狙う経験者ランナーは、軽さ・冷却性能・動きやすさを重視して装備を選びましょう。

トップスは、放熱性に優れた『ドライエアロフロー(DRY AEROFLOW)』のTシャツを選びましょう。汗をかいても通気性が落ちにくく、腕の動かしやすさと涼しさを両立できます。

ドライエアロフローのTシャツは公式オンラインから確認できます。

  • ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(メンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(メンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(ウィメンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026秋冬モデル(ウィメンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(メンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(メンズ)

  • ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(ウィメンズ)

    ドライエアロフローTシャツ 2026春夏モデル(ウィメンズ)

ボトムスは、股関節の動きを妨げないショート丈のマルチポケットパンツ(メンズLサイズ:股下約14.5cm、ウィメンズMサイズ:約11cm)が適しています。エネルギージェルなど必要最小限の補給食を、揺らさずに重心近くで保持できます。

マルチポケットパンツは公式オンラインから確認できます。

  • マルチポケットパンツ(メンズ)

    マルチポケットパンツ(メンズ)

  • マルチポケットパンツ(ウィメンズ)

    マルチポケットパンツ(ウィメンズ)

足元は『ウエーブライダー シリーズ(WAVE RIDER)』の反発性能を活かし、スピード練習やペース走の質を高める使い方がおすすめです。本番のレースシューズと特性が近いシューズで日常トレーニングを積むと、レース当日の動きにスムーズにつながります。

服装以外の暑さ対策や夏ランニングのトレーニング戦略については、以下の記事もご覧ください。

関連記事:夏のランニング攻略!ランナーのための暑さ対策とトレーニング戦略

まとめ:機能で選ぶ夏ランニングの服装

夏のランニングは、暑さ・紫外線・大量の発汗が同時に重なります。だからこそ、服装は感覚的な「涼しそう」ではなく、放熱性・通気性・UPF値・収納性といった機能で選ぶ必要があります。

トップスは『ドライエアロフロー(DRY AEROFLOW)』のように汗をかいても通気性を保てる素材を選びましょう。ボトムスは荷物の揺れを抑えるマルチポケットパンツ、シューズはクッション性と安定性に優れた『ウエーブライダーシリーズ(WAVE RIDER)』。この組み合わせなら、夏のロング走でも快適にトレーニングを続けられます。

秋のマラソン本番に向けて、夏の練習の質を落とさなければ、結果はついてきます。今回紹介したアイテムを参考に、自分の走力と目標に合わせた服装を整えて、この夏も練習を止めずに走り続けましょう。