SMOOTH SPEED ASSIST 誕生ストーリー vol.06

大学駅伝の強豪・帝京大のエースとして4年間、駅伝で活躍した遠藤大地。集大成のレースで履いていたのが、ミズノのWAVE REBELION PRO(以下、ウエーブリベリオン プロ)だ。遠藤は、厚底レーシングシューズが全盛の時代でも、薄底のウエーブクルーズをレースで履いていた。それがなぜ、本番が差し迫ったなか、真新しいシューズを勝負シューズに選んだのか――その理由を聞いた。

薄底に求めていた接地感を、厚底でも得られた

正月の駅伝での活躍は、まさに湘南の海風のごとし。上位でタスキを受ければ、その勢いをさらに加速させ、チームが苦戦していれば悪い流れを断ち切る“ゲームチャンジャー”となる。それが遠藤大地の役割だった。

遠藤⼤地選手

遠藤は1年時から帝京大の主力選手として活躍してきた。その遠藤が大学最後の大舞台に選んだ勝負シューズは、真っ白な厚底のレーシングシューズだった。そのシューズこそ1月20日に発売されるウエーブリベリオン プロのプロトタイプだ。

中足部のふくらみが特徴的なウエーブリベリオン プロは、スムーズなフォアフット接地をサポートするミズノの独自機能、スムーズスピードアシスト機能が搭載されている。ハーフマラソンからマラソンまでの勝負レースに臨むランナーに適した1足になっている。

このシューズが、大学最後のレースを迎える直前の遠藤選手の心を掴んだ。

厚底レーシングシューズ全盛の時代であっても、遠藤は薄底を好み、ミズノのウエーブクルーズを履いてレースに臨んでいた。

「ずっとウエーブクルーズを履いていたのは、自分の思った通りに動けるというか、地面を蹴った感覚が素直に感じられるシューズだったからで、そこが気に入っていました。
高校まではそんなにシューズにはこだわりがなかったのですが、大学に入って何気なく手にとって、足を入れたシューズがウエーブクルーズで、履いた瞬間に気に入りました。それでずっとウエーブクルーズを履いていました」

遠藤がレーシングシューズに求めていたのが自分の感覚を阻害しないということ。ストレスのない接地感を大事にしていた。練習では他のシューズを試したこともあったが、本番で履くのは決まってウエーブクルーズだった。

実際にその選択は間違っていなかったのだろう。駅伝を中心に多くの実績を残してきたのだから。

遠藤が真新しいシューズを受け取ったのは2021年12月半ばのこと。半月後には大学最後の駅伝が迫っていた。
こんな大事な時期だったので、ミズノの担当者も、本番で履いてもらうことを期待していたわけではない。しかしながら、遠藤の反応は意外なものだった。

SMOOTH SPEED ASSIST 誕生ストーリー vol.06 WAVE REBELLION

「まず見た目が衝撃的でした。かっこいいデザインなので、寮ではチームメイトが集まってきて、みんな興味を示していました」

独特なフォルムに驚いたものの、物は試しと、遠藤は足を入れて軽く流してみた。すると、驚くべきだったのは見た目だけではなかった。

「どこまでも飛んでいけそうだなって思いましたね。それぐらい反発を感じましたし、流すだけでも楽しくなっちゃいました。それが最初に履いた時に思ったことでした。

それに、嫌な癖がないといいますか、厚底なのに自分の思った通りに蹴ることができるので、その点では薄底とあまり変わらずに走れたんです」

接地の感触が良かったのもそのはず。遠藤の走りは、本人いわく「フォアフット走法とフラット走法の中間ぐらい」。ウエーブリベリオン プロは、まさに前足部から中足部にかけてのエリアで接地するように設計されているからだ。
遠藤は、調子が悪い時には接地がやや後方気味になる。逆に、調子が良すぎる時にはフォアフット寄りの接地になり、ふくらはぎが疲労して後半に失速することが度々あった。つまり、彼自身にとっての最適な位置で接地できるか否かは、調子のバロメーターになっていた。その点で、ウエーブリベリオン プロを履いた時には、意識をしなくても最適な接地へと自然に導かれた。

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疲労感が小さいから、ガンガン攻めることができた

遠藤はウエーブリベリオン プロにかなりの好感触を得て、本番2週間前と1週間前の重要な練習(ポイント練習)でもこのシューズを試した。

帝京大では練習後すぐに血液を採取し乳酸値を測定している。シューズを履き替えた成果はこの数値にもくっきりと現れた。
「乳酸値を測って、疲労感を見ているんですけど、ウエーブリベリオン プロを履いてポイント練習を行った時には、数値が全く上がっていなかったんです。
薄底の時は、乳酸値の数値が上がっていましたし、ポイント練習の次の日には脚に張りがあったんですけど、翌日の疲労感も全然違ったんです。
こう感じた時には、もうすでに“本番で履こう”と決めていました」

本番が差し迫っていたのにもかかわらず、ウエーブリベリオン プロで本番に臨むことを決めた。これまで使っていたシューズを履き替えることには「けっこう勇気がいった」が、それ以上にメリットを得られるのを感じたからだった。
この決断には、チームメイトも驚いたという。これまで頑ななまでに薄底にこだわり続けていたのだから、当然の反応だ。
また、遠藤の走りを見て、仲間からは「動きが全然違う。良くなった」などという声もあった。その指摘の通り、自身も「腰が高くなって、脚の回転がスムーズになった」と、走り自体が良くなっているのを実感していた。

集大成のレースでは、これまで以上に積極的なレースを見せた。
「疲労感が小さいのは練習の時に感じていたので、そのおかげで、本番では後半のことを気にせずに前半からいきました。前半は下り基調なので、反発を利用してガンガン飛ばしました」
結果は、区間賞こそ逃したものの、最後の大舞台でも2つ順位を押し上げる見事な走りを見せた。タスキを受けると、いきなりフルスロットルで飛び出すのが遠藤さんの持ち味。その走りは最後の最後まで多くの駅伝ファンを魅了した。

理想的な足運びをサポートする新機能 スムーズスピードアシスト機能の新モデル、ウエーブリベリオン プロが登場する。

※個人の感想です。効果や機能を保証するものではありません。

WAVE REBELLION PRO登場