
200mで20秒11の日本歴代3位の記録を持ち、2016年のリオでは男子4×100mリレーで日本チームのメンバーとして銀メダルを獲得した飯塚翔太選手。トップレベルで活躍を続け、2012年ロンドン、2016年リオ、そして3度目の出場となる2021年の東京には200mで出場しました。そんな飯塚選手に陸上短距離走に対する「CRAZY LOVE」な話をうかがいました。
より速く走るために「自分だけの正解」を探求し続ける

6,000本の動画が「自分だけの正解」への道しるべ
短距離走へのCRAZY LOVEなエピソードがあればぜひ教えてください。
やっぱり走りの動画集じゃないですかね。自分の練習時の走りをめっちゃ見るんですよ。スマートフォンの中には、自分の走りの動画がだいたい6,000本ぐらい入ってるんじゃないかな。スマートフォンを変えた時からだから、2017年以降に走った動画は全部入ってますね。5年で6,000本か…自分でもCRAZYだと思いますね(笑)
どんな時にどのくらい見ているんですか?
毎日2時間ぐらいは見てますね。練習中は、走るたびに見て確認しながら練習するんですが、寝る前と風呂に入っている時はずっと自分の走りの動画を見てますね。見るタイミングを変えて同じ動画を見ると全然違って見えるし、それが次につながるヒントになることもあります。だから過去の動画を何度も見返すこともあります。
人々がスポーツに魅了されるのはなぜだと思いますか?
結果とかすごい記録というよりも、レース中に本気で戦ったり、レース後にライバル同士が称えあったり、勝っても負けても最後は肩を組んで仲良くなったり、そんな人と人のつながりを感じるからじゃないですか。僕自身もその瞬間がスポーツで一番感動する瞬間だと思うので。同じ試合やゲームを見たお客さん同士もつながりますよね。僕たち選手も同じ組で走った選手と仲良くなること、やっぱり多いんですよ。同じ戦いの時間を共有した戦友みたいな感覚で。それでまた次のレースで会うと声を掛け合うようになったりする。そうやってどんどん未来につながっていくんですよね。
撮影場所:イノベーションセンター MIZUNO ENGINE