
2022年は、女子200m自由形で日本選手権4連覇やジャパンオープンで優勝、女子100m背泳ぎでもジャパンオープンで優勝するなど、自由形と背泳ぎの2種目で活躍する白井璃緒選手。世界のトップ選手たちと渡り合う白井選手に、競泳の「CRAZY LOVE」な話をうかがいました。
心が揺さぶられ、人生初のガッツポーズが出た

リスペクトされる「強い人」になる
人々がスポーツに魅了されるのはなぜだと思いますか?
スポーツって努力が結果に出やすいものだと思います。競泳なら、練習をサボればタイムは遅くなるし、努力を積み重ねればタイムは速くなる。そこは本当に明確なんですよね。報われない努力もあるかもしれませんが、それはめちゃくちゃ高いレベルの話。あと、結果として見えるタイムから、その背後にあるもの、例えば生活や練習、食事、性格、ここまでのプロセス、人生を知りたくなりますよね。記録の背後にあるものが大きいから魅了されるのかもしれません。
競泳への愛が感じられるエピソードがあればぜひ教えてください。
実は海ってちょっと怖いです、プールは全然大丈夫ですけど(笑)。あと、塩素の臭いとかプールの水の柔らかさや硬さ、肌にあたった感覚とかで、どこのプールかだいたいわかるかな。たぶん目隠ししてもわかるから『利きプール』ができるかもしれない(笑)
これからも白井選手にとって競泳が「CRAZY LOVE」な存在であり続けるためにどうしていきたいですか。
誰に言われたか忘れましたが、「速い人じゃなくて、強い人になれ」と言われたことがあって。速いのもすごいんですが、「『速い人』には練習すれば誰でもなれる。速い上に人として尊敬されないと『強い人』にはなれない」と。確かに、速いけど性格悪い人は応援したくないですよね。私も「強い人」をめざします。