2016年のリオでは日本人初のシングルスでメダル獲得、2017年には日本人初の世界選手権女子シングルス優勝、2019年には女子シングルスの世界ランク1位にランキングされるなど、世界のトップ選手として活躍を続ける女子バドミントンの奥原希望選手(太陽ホールディングス)。そんな奥原選手に、バドミントンの「CRAZY LOVE」な話をうかがいました。
ファンの皆さんの「思いの強さ」が、私の力になる
あえて自分を貫く姿勢をバドミントンで表現する
人々がスポーツに魅了されるのはなぜだと思いますか?
スポーツはヒューマンドラマであり、ノンフィクションであって、そこには嘘や偽りがまったくない。良いことがあれば悪いこともあるし、でもそれを全部ひっくるめて共感できるんですよね。だから自分の夢を託して戦ってくれているように感じ、選手と一緒に一喜一憂しながら自分も戦っている気持ちになれる。その思いが結集したのが応援で、そこにはプラスのエネルギーが生まれます。きっとこれがスポーツにしかない力だと思います。
バドミントンへの愛が感じられるエピソードがあればぜひ教えてください。
基本的にバドミントンって、最初の一歩目がどっちの足から出ても、最後の一歩で必ず利き足が前に出るんですよ。その結果、普段の歩き出しや階段を上る時、最初の一歩目は私の利き足である右足が前に出ます。一度、毎回右足からだとあまり良くないかも…って気にしたことがあって、意識して左足から動いてみたこともあるけど無理でした。もう右足から出すのが習性になっちゃってる(笑)
これからも奥原選手にとってバドミントンが「CRAZY LOVE」な存在であり続けるためにどうしていきたいですか。
自分を見つめ直す節目はあるでしょうが、ここまで来たら変えなくてもいいんじゃないかなって思って。もちろんプレースタイルや、世界と戦う上での戦術は変えていくのですが、根本にある自分の考え方だったり競技に対する思いの部分は、このまま自分っていうものを貫き通そうかな、と。それをバドミントンで表現しながら、さらに自分自身を確立していきたいですね。