爽快でスピーディーなパス回しと試合展開 ホッケーのルールと魅力

ホッケーとは、先の曲がったスティックで、野球の硬球ほどの大きさの、硬球より硬いボールをあやつり、パスやドリブルなどを駆使して、シュートを打って得点を競い合うスポーツです。その歴史はなんと、古代エジプトまでさかのぼります!紀元前2500年頃のナイル川流域で発見された墓の壁画に、ホッケーをしている姿が描かれているのです。
今、私たちが目にする近代ホッケーは、19世紀半ばに、イギリスのクリケット選手たちが、試合のできない冬場に始めたのが基礎とされています。今では4年に1度の国際大会でも実施される、世界的にもポピュラーなスポーツの一つであるホッケー。今回は、爽快でスピーディーなホッケーの魅力についてご紹介します。

ホッケーは男女とも、競技フィールドはバックライン55m、サイドライン91.4m の長方形で、サッカー場よりもひとまわり小さいサイズです。ゴールはハンドボールとほぼ同じような大きさで、ゴール前に「サークル」と呼ばれるシューティングゾーンがあり、その中からシュートされたボールが入れば、得点となります。試合は1チーム16名 (大会により22名) がベンチに入ることができ、フィールドに立つのは11名。試合中の選手交代は自由にできて、同じ選手を含め、何回でも行えます。国際大会をはじめとした大会は、各15分の4Q(クオーター)制の計60分で実施されます。1Qと3Qの後に2分間の休憩、2Q終了後は10分間のハーフタイムが設けられますが、試合中は、ほぼすべてのプレーヤーが走り回り続けるので、かなり運動量の多いスポーツといえます。

ホッケー

ゴールキーパー以外は手を使うことができず、スティックでボールをコントロールします。スティックは左半面のみ平らになっており、右半面を使ってプレーすると反則になります。長さは選手の好みによって多少違いがありますが、最長105cmと規定されています。ボールはプラスチック製で野球の硬球ほどの大きさですが、硬さは硬球よりも硬く、シュート時のボールスピードは、なんと時速150~200 km近くにもなります。
しかも、シュートは、ゴール前のシューティングサークル内で打たれたボールでないと得点になりません。そのため、ゴールキーパーはヘルメットやプロテクター、肘パッドなど頑丈な防具で体を守ります。

ゴールキーパー

今回、取材に協力してくださった女子ホッケー日本代表・さくらジャパンのキャプテン・永井友理選手、副キャプテンの狐塚美樹選手、島田あみる選手と、ヘッドコーチのジュード・メネゼスさんにお話を伺いました。

キャプテン・永井友理選手

キャプテン・永井友理選手

Q:ホッケーの魅力を、選手&観客目線でそれぞれ教えてください。

A:選手目線としては、率直にいって、難しいところです。簡単にはできないスポーツだからこそ魅力が詰まっていると思います。また、観客目線では、プレーが止まることがほぼないので、展開が早く、スピード感があって面白いと思います。

Q:競技を始めたキッカケを教えてください。

A:両親がホッケー選手だったこともあり、幼いころから常にホッケーがそばにあったので、自然と自分も始めました。

Q:2024年の、日本代表としての意気込みを教えてください。

A:今のチームは、すごくバランスがとれていて、とてもいいチームワークで戦えていると思います。年齢関係なく、みんなが明るく、元気なチームです(キャプテンの私が1番明るくないかも、、と思うほど(笑))。試合を見ていても、そのことが伝わるくらいのチームワークをお見せしたいと思います。2024年の4年に1度の大会では、結果にこだわって、全員で走り切りたいと思います!

左から副キャプテン・島田あみる選手、同じく副キャプテン・狐塚美樹選手

左から副キャプテン・島田あみる選手、同じく副キャプテン・狐塚美樹選手

Q:ホッケーの魅力を、選手&観客目線でそれぞれ教えてください。

狐塚選手 A:選手目線では、パスワークが魅力の一つだと思います。一人一人が磨いた技術によってパスがつながっていくところが面白いと思います。観客目線では、とにかく展開が早いので、スピード感があって面白いと思います。

島田選手 A:選手目線では、スピード感のあるプレーです。うまく戦術がはまった時も、とても楽しいです。観客目線では、シュートエリアが決まっていることで、今がチャンス!なども分かりやすいので、盛り上がるポイントも分かりやすくていいんじゃないかな、と思います。

Q:.競技を始めたキッカケを教えてください。

狐塚選手 A:中学校から始めました。小学校から仲のいい先輩がホッケー部に入っていて、誘われて体験入部をしたことがきっかけです。

島田選手 A:姉が先に小学校4年生から始めていた影響もあり、小学校2年生から始めました。

Q:.2024年の、日本代表としての意気込みを教えてください。

狐塚選手 A:前回大会は予選敗退で終わってしまったので、2024年の4年に1度の大会は結果を残したいと思っています。メダル獲得を目標に頑張っていきます!

島田選手 A:まずは、4年に1度の大会に向けて確実にメンバー入りすること、その後は予選突破し、メダルを取りたいと思っています!

ジュード・メネゼスヘッドコーチ

ジュード・メネゼスヘッドコーチ

Q:コーチから見た、ホッケーの魅力と、2024年に向けた日本代表の見どころを教えてください。

A:チームは2024年年明けの国際大会を経て団結力を増し、今はすごくいい雰囲気で日々過ごせています。4年に1度の大会では、チーム全員で戦っていきたいと思っています。常に高いところに目標を置いて戦ってきます。ぜひ、選手たちを応援してください!

いかがでしたでしょうか。さくらジャパンの皆さんの明るく、元気な姿と、ホッケーの魅力が少しでも伝われば幸いです。ミズノは、オフィシャルサプライヤーとしてホッケー日本代表を応援しています。ぜひ、皆さんもホッケー日本代表選手を応援しましょう!