野球グラブにもトレンドはあるの?

いよいよ今週末から春のセンバツ高校野球大会が始まります。新チームが始動し、さまざまな思いを持って挑む球児たちの姿に、心を動かされる方も多いことと思います。
野球を観ていると、時代によって、選手やチームによって、ユニフォームの着こなしやキャップの被り方などに特徴があるように感じます。今回のミズノマガジンでは、投手も野手も使う「グラブ」についてもトレンドはあるのか?調べてみました。
「色」「形」「ウェブ」の3つの切り口から見ていきましょう!

まずは、パッと見て分かりやすい「色」から。
高校野球で使用できるグラブのルールとして、「本体カラーはブラウン系、オレンジ系、ブラック」と定められています。不動の人気はブラック!ですが、ここ数年ブラウン系の一種として、ブロンドカラーが人気なのはご存知でしたか?

実は、ブロンドカラーは2020年の夏に行われた代替大会から広く使われるようになりました。グラウンドでのブロンドカラーは明るく映える色です。アメリカや、日本のプロ野球ではメジャーな色でしたが、ついにその流れが高校野球にも到来したのです。
今では当たり前になりつつある白スパイクも2020年から解禁だったので、昔からの高校野球ファンの方にはとても新鮮に映ったかもしれませんね!

ちなみに、ブロンドカラーが流行りだす前、2018年の100回大会の頃は、鮮やかなオレンジ系のラディッシュカラーがトレンドだったようですよ。最近はSNSの普及により、トレンドの移り変わりも早くなっているようです。

続いて、「形」に着目してみます。
グラブの形については、プロ選手たちの影響が大きく、色ほど大きなトレンドはないようでした!ただ、最近は高校生でも体格の大きなパワーヒッターが増えてきたこともあり、内野手でもしっかり掴める大きめのグラブが好まれる傾向にあるようです。

ミズノでは、内野手用は巨人坂本選手モデル、外野手用はイチローさんモデルが王道の形として長く人気があります!
坂本選手モデル:ボールをしっかりと包み込む深いポケットが特徴。スムーズなスローイングも可能。
イチローさんモデル:深いポケットとよく開くグラブ設計。ボールをがっちりキープするとともに、球際のねばりを実現。

  • 坂本選手モデル

  • イチローさんモデル

今も昔も、その時代ごとのトップ選手が使用している形が一般市場でも人気ということでした!

最後は「ウェブ」です。ウェブとは、グラブの親指と人差し指の間にあるパーツのことで、ポジションによって少しずつデザインが異なります。投手は球種がバレないように隙間のないデザイン、野手は隙間のあるデザインを使うことが多いです。

ウェブのデザインについては、実は非常にたくさんの種類があります。なんと、投手用だけで53種類!!選びきれないほど種類が豊富です。内野手用は28種類、外野手用は16種類です。私もカタログを見ながら、数えるのが大変でした…。

オーダーグラブのカタログに掲載しているウェブの種類

本題のウェブのトレンドについてですが、こちらもプロ選手たちの影響が大きいようです。最近人気なのは、クロスやタータンのデザイン。「あの選手と同じものを」とオーダーする方が多く、上の世代の方では往年のスターが使用していたものを希望する方も多いようです。

最近人気のウェブ

外野手で一番人気なのは、ショックアブソーバーというデザイン。イチローさんが現役時代に使用されていたウェブです。イチローさんモデルは形も人気でしたが、ウェブも人気なんですね!

グラブにおいて、プロ選手の影響はやはりとても大きいようでした!高校野球においては、ブロンドカラーの次に流行る色にも注目です。今まであまりグラブの色やウェブのデザインに注目していなかった方も、これを機に一度よく見てみると、新しい楽しみ方になるかもしれません!

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