黒木 茜選手が教える!乗馬キュロットの選び方

馬場馬術競技をしている黒木 茜選手にアドバイスをいただき製作した乗馬キュロットが発売となりました!そこで、乗馬キュロットの選び方やミズノの新製品「乗馬キュロット」の製作についてなど、黒木選手に伺いました。

  • 黒木 茜
    20歳のとき、近くの乗馬クラブで体験したことがきっかけで、25歳から本格的に馬術競技を始める。
    経歴
    2016年 リオオリンピック出場
    2018年 アジア競技大会 団体金メダル
    2023年 アジア競技大会 出場予定

乗馬キュロットの種類

乗馬用のキュロットには、ウエスト仕様・滑り止め・裾切り替えなど、さまざまな工夫が施されています。また、障害馬術・馬場馬術それぞれに適しているものがあり、大きな違いは滑り止めの範囲です。障害馬術用は膝内側に滑り止めが、馬場馬術用はお尻から膝内側にかけて滑り止めが付いています。まだ競技まで決めていない!という方は、障害用でも馬術用でも大丈夫です。
ご自分のお好みに合うキュロット選びに、ぜひ参考にしてみてください!

黒木選手流の選び方

黒木選手は「まずは試着をしてみてください。実際に触って生地の感じを確かめて、自分が心地よく着用できるキュロットを選んでください。」とおっしゃっていました。他にもご自身のキュロット選びでは、速乾性や洗濯後の生地の状態も気にしているそうです。
乗馬用のキュロットは、通常のパンツに比べると、タイトシルエットに設計されていることが多いです。サイズ感などは、ご注意ください。

2023年3月に発売した「乗馬キュロット」は、黒木選手にもアドバイスをいただきながら製作をしました。この商品のポイントをいくつかご紹介していきます!

ミズノの乗馬キュロットのポイント!

ローウエストとハイウエストの2種類展開をしています。生地は、撥水薄手生地を使用し、春~秋まで快適に着用できます!
内ウエスト回りに滑り止めテープを使用し、トップスのずり上がりやボトムスのずり下がりを軽減。馬体と触れる脚の内側には滑り止めプリントを施し、ライディング時に適度なグリップ感を発揮。裾はストレッチ生地で切り替えているので、着脱のしやすさとフィット感を向上させています!

黒木選手のこだわりポイントは?

① 価格

黒木選手の一番のこだわりは、「価格」だったそうです。
「なんといっても、このクオリティでこの値段。3万円※1以下です。コストパフォーマンスがすごくいいと思っています!初心者の方や学生の方にぜひ愛用していただきたいです。5万~6万程度するキュロットもたくさんあります。そう考えると2本購入できるんです!ぜひ、最初の1本に!」

※1 30,250円(本体価格27,500円)

② いろんなところにランバードマークを採用

「ミズノで製作するからには、ミズノのロゴをたくさん入れたかった!」という黒木選手。具体的には、馬体と触れる脚の内側にランバードマークの滑り止めプリントを施し、ボタン部にもランバードマークが入っています。

③ コインケース

右腰ポケット内コインポケットが付いています。
「ちょっと自販機で、ドリンクを買いたいときなど、小銭を入れておきたかったので、要望しました!」

④ ローウエストとハイウエストの2種類展開

「私自身は、ハイウエスト愛用者です。馬場馬術をしている方は、ハイウエストを着用する方が多いと思います。しかし、一般的には、ローウエストの愛用者が多く、障害馬術の方もローウエストです。それぞれのニーズに合わせて、2種類展開を要望しました!」

取材中、乗馬キュロットについて熱く語ってくださった黒木選手。出来上がるまで、何度もミズノの大阪本社に足を運んでいただき、担当者とディスカッションをしていただきました。

2020年6月・7月 ミズノ大阪本社にて

乗馬キュロットに水着の生地?!

  • 実は、ミズノの乗馬キュロット・・・・・・ミズノの水着で使用されている生地を使用しているんです!使用しているのは、裾の黒い生地。担当者がどの生地がベストなのか、考えた末にたどり着いたのが、水着の生地。ミズノでは、長年培ってきたノウハウを他競技に応用する、ということをしています。この生地の伸縮性や耐久性が着衣のしやすさやフィット感を担っているんです。

「乗馬というスポーツは、男女の区別がないスポーツなんです。だから、力があればいいわけではなく、自身の技術やメンタル、馬の技術やメンタル、さらには人間と馬との相性など、さまざまな要因を巧みに扱い、トップになれるスポーツなのではないかと思っています。
スポーツ以外の側面では、ぜひコーディネートを楽しんでほしいです!私自身も、今回の大会は馬とこの色でそろえよう!とか、ヘルメットがこの色だから、ジャケットはこの色にしよう!など、自分自身のコーディネートはもちろん、馬とのコーディネートも楽しんでいます!
何歳になっても楽しめるのが乗馬です。幼児の方から80歳の方まで、幅広い年代の方が乗馬をする姿をみてきました。いつでも始められるので、興味があったり、動物が好きな人はぜひ、乗馬クラブに足を運んでみてください!」

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