初心者必見! テニスラケットはどんなパーツでできているの?

はじめに、テニスラケットは大きく分けて4つのパーツでできています。それぞれ『フレーム』、『ストリング』、『グロメット』、『グリップ』と呼ばれ、それぞれが重要な役割を果たしています。『グリップ』は名前からどの部分を指すかすでに分かるかもしれませんが、『グロメット』なんかは初耳のひともいるのではないでしょうか?それでは早速各バーツの特長を解説していきましょう。

テニスラケットを頭の中で想像すると、だれもが同じ形を想像するでしょう。それは、ラケットの輪郭を形成する『フレーム』部分が大きく影響しています。この先端に特長的な楕円形を描くラケットのフレームは、近年ではほとんどがカーボンを織り交ぜた繊維強化プラスチックというものでできています。プレーヤーがボールを打ち返す力をアシストするため、「インパクトと共にしなり」、「元の形に戻る」素材が使われています。

『フレーム』には後ほど紹介する『ストリング』を通すために多数の穴がありますが、その部分を保護するためのパーツを『グロメット』と呼びます。テニスラケットは『ストリング』を格子状に張り、その面にボールを当てることで前に飛ばしますが、その度にトランポリンのように表面がたわみ、『フレーム』と『ストリング』の間に摩擦が生まれます。そこに『グロメット』を挟むことで、『フレーム』と『ストリング』両方の消耗を抑えてくれるのです。もちろん長く使っていると 『グロメット』も摩耗してしまいますが、テニス品を扱うショップで交換が可能なのでご安心ください。

『ストリング』とはラケットのフレームフェイス部分内側に張り巡らされた糸を指します。この糸がボールを捉え、前にボールを飛ばすことができるのです。そしてこの『ストリング』は、素材、太さ(細さ)、テンション(張る強さ)の選択肢が非常に幅広く存在します。それぞれの組み合わせによって生まれる打感、反発力、耐久性などの長所と短所を判断し、自分好みの仕様にカスタマイズが可能です。

最後にご紹介するパーツはラケットを握る部分の『グリップ』です。この『グリップ』は握った時の厚みや、ラケット内部の素材の厚みがラケットの種類ごとに違います。また、様々な手の大きさや好みに対応するために同じラケットでもグリップのサイズが違うものが揃えられています。その違いがラケットと手のフィット感や、ボールを打つ際の手の感覚(打感)につながります。
また、「グリップの厚みが足りないな…」や、「もう少ししっとりした質感のグリップが良い。」などの要望に合わせて後からグリップの上に巻けるグリップテープも多数存在します。

 テニスラケットについて理解は深まったでしょうか?ミズノではパーツごとに特長的な機能を備えたテニスラケットを、初心者からシリアスに取り組む層まで幅広いプレーヤーに向けて開発しています。次回のミズノマガジンでは、『フレーム』や『グロメット』に特長を持った最新の硬式用テニスラケット「ACROSPEED」を、使用した選手の声と共にご紹介しますので是非ご覧ください。

<続編:「選手も絶賛!硬式テニスラケット「ACROSPEED」の魅力とは」