ついおススメしたくなるミズノのワークシューズ「PRIME FIT NG11L」
１.EN ISO規格と「PRIME FIT NG11L」
「PRIME FIT NG11L」は、ミズノで初めて、EU圏の販売、着用基準とされるEN ISO 20346規格の認定を受けたワークシューズです。日本国内のワークシューズ市場では、一般的に「JIS（日本産業規格）」認定工場でいくつもの試験に合格した製品や、「JSAA（公益社団法人日本保安用品協会）」が定める基準をクリアした製品が流通しています。しかしミズノは、今後のグローバルでの販路拡大を見据えて、この基準を採用しました。試験項目は日本で高いシェアを誇るJIS規格T-8101 S種（安全靴）の製品よりも多く、共通する項目の多くは基準値も類似しています。その為、このシューズはJIS規格T-8101 S種を着用する現場や、同様の作業を行う納品先の海外工場でも着用が可能です。JIS規格とEN ISO規格の違いについてはこちら。
2．そもそも安全靴ってなに？
安全靴と聞くと、多くの人は何となく「足を守るために硬くて丈夫なシューズ」と考えるのではないでしょうか。もちろん間違ってはいませんが、製造業、物流業、建設業などさまざまな危険を伴う現場で働く方のために明確な基準が設けられています。一般的に、日本の重作業現場や危険物を扱う現場に流通している靴の多くは「JIS（日本産業規格）」が認定した安全靴で、認定工場でいくつもの試験に合格した製品のみが認定されます。
安全靴の大きな特長は2つで、①つま先に硬質先芯を内蔵し、②アッパー材は革製(クラスⅠ)※1という点です。①は労働者のつま先を危険な物、例えば鋭利な金属や重い大きなものなどから守る役割を持ちます。②は一般的に合成皮革や人工皮革に比べ耐久性が高く、より長く安全に着用が可能となるためです。
※１ 安全靴のJIS規格ではクラスⅠ（革製）またはクラスII（総ゴム・総高分子材料製）の靴があります。
ワークシューズ市場にはJSAA規格認定品も存在しますが、JIS規格認定品との違いについてはこちらの記事をご覧ください。
3．働く現場でシューズに求められること
これまで安全靴を使用する業界を例に挙げましたが、その中でも製造業に焦点を当ててみましょう。例えば、大きな金属などを取り扱う場合、素材や道具の重量が日常生活では体感することがないほど重い場合があります。皆さんも机の上のものが足に落ちて痛い思いをした経験はありませんか？現場の重いものが足の上に落ちてしまうといった事態から足を守るために、先芯の耐衝撃性は必要不可欠です。働く人々が安心して仕事ができることが、安全靴をはじめとするワークシューズには求められます。
4．「PRIME FIT NG11L」の魅力
働く人々の安全に配慮し、大事な役割を果たすワークシューズですが、ミズノが5月に発売した「PRIME FIT NG11L」を一言で表すなら、『ハイレベルなオールラウンダー』です。その魅力は大きく①耐久性、②クッション性、③軽量性の3つに分けられます。実際に安全靴を着用する現場でミズノの開発者がヒアリングやテストを行った結果、この3点が課題として挙がりました。
① 耐久性
ミズノのワークシューズは、素材にこだわることにより耐久性（ソールの減りにくさ）に配慮したソールを採用しています。そこからさらに、このシューズは従来品よりもアウトソールを厚くすることで耐久性を向上※2、より長い期間使用することができます。たとえ良いと感じてもらえるシューズでも、すぐにその性能が失われてしまっては台無しです。その為、働く現場で少しでも長く良い靴が履けるよう工夫を凝らしました。
※2 当社従来品（オールマイティLS Ⅱ）と比べた場合。使用状況などによって異なる場合があります。
② クッション性
過酷な現場では何時間も立ったまま作業する場合があります。その際シューズが硬いと疲れやすさを感じてしまうかもしれません。「PRIME FIT NG11L」は『セル構造』と言われる独自の形状をシューズ内部のかかと部分に配置し、さらにランニングシューズにも使用される柔らかい素材をミッドソールに使用することでクッション性に優れた※3シューズに仕上がりました。
※3 当社従来品比較
③ 軽量性
「PRIME FIT NG11L」は、素材の選定から配置など、細部まで徹底的にこだわることで、機能面を確保しつつシューズの質量を落とすことに成功しています。さらに、革製で重厚感があるので「重たそうだな。」と感じるかもしれませんが、クッション性に優れ、材料の素材にこだわる事で機能面が充実しているため、テストに協力いただいた方々からも「軽い」という声を多数いただきました。
5．まとめ
ミズノが自信を持って開発した「PRIME FIT NG11L」には、PRIME＝極上の、FIT＝履き心地という意味が込められています。先述の各機能の他にも耐滑性（滑りにくさ）や履き心地が良くなる工夫が施されていますので、是非皆さんの足で体感し、見つけてみてください。
