水泳で得られる効果にはなにがある?フィットネス用の水着の選び方も紹介
ダイエットには水泳がいいと聞き、気になっている人も多いのではないでしょうか。水泳にはダイエット以外にもさまざまな効果があるので、健康が気になる人にもおすすめですよ。
今回は、水泳はなぜダイエットに効果があるのか、ほかにはどんな健康効果があるのかを解説します。プールでできるトレーニングやフィットネス用の水着の選び方についても紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1.水泳で得られる効果
①ダイエット効果
水泳には高いダイエット効果があるといわれています。
(1)ダイエットに適した有酸素運動だから
水泳は、体を動かすときのエネルギーに酸素を使う有酸素運動のひとつです。有酸素運動は、糖をエネルギー源とする無酸素運動と異なり、脂肪をエネルギー源とします。泳げば泳ぐほど脂肪が燃焼されるので、ダイエット効果があるのです。
(2)水中は脂肪燃焼効果が高いから
水中は水圧や水の抵抗がかかるため、陸上で運動するよりも脂肪燃焼効果が高いことも、水泳がダイエットに適しているとされる理由です。たとえば歩くだけでも、陸上よりも消費カロリーが高くなります。さらに水温は体温よりも低いので、体が体温調節をおこなうためのエネルギーも消費されます。
②健康効果
水泳にはさまざまな健康効果もあるとされています。どのような効果があるのか紹介します。
(1)心肺機能・スタミナ強化
水圧のある状況で有酸素運動をする水泳は、酸素をたくさん吸収するため心肺を鍛えられるといわれています。
心臓の心筋(心臓の収縮をおこおなう部分)が鍛えられると、周辺の血管も発達するので、体中にスムーズに血液や酸素を送れるようになるのがメリットです。血液の流れがよくなることで、高血圧の改善や呼吸器の機能の向上が期待できます。
肺については呼吸筋(呼吸に使われる筋肉)が鍛えられることで肺活量が大きくなり、酸素をたくさん取り入れられるようになります。体の活動に必要な酸素を体内にたくさん取り込めるようになると、スタミナがアップするのです。
(2)基礎代謝の向上
心肺機能が高まり血液や酸素を体内にたくさん送り込めるようになること、また全身運動で筋力がつくことから、基礎代謝が向上します。ダイエット効果が高まるのはもちろん、冷え性の改善などにもつながります。
(3)免疫力の向上
体温より低い水中で過ごすことから体温を調節する機能も鍛えられ、外環境が変化しても体温調整をしやすくなります。さらに呼吸時に全身に新鮮な空気を送り込むことで、免疫機能がアップする効果もあります。
(4)肩こりの改善
泳ぐときには、肩甲骨を大きく動かします。筋肉のこりがほぐれ、関節の可動域が広がることで肩こりの改善につながります。
(5)生活習慣病の予防
肥満・高脂血症・高血圧などの生活習慣病は、血中のLDLコレステロール(一般的に悪玉コレステロールと呼ばれるもの)が増えることも要因のひとつとされています。
有酸素運動である水泳は脂肪を燃焼させるため、LDEコレステロールや中性脂肪などを減少させる効果が期待できます。その結果、生活習慣病の予防につながると考えられているのです。
参考:LDLコレステロール | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-072.html
参考:エアロビクス / 有酸素性運動 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-072.html
2.ダイエット・健康のためにできるプールでのトレーニング
ここからは、プールでできるトレーニングを紹介します。なお有酸素運動は20分を超えると脂肪が燃焼されはじめるため、効果を期待するなら20分以上続けましょう。
①水中ウォーキング
泳げない人はもちろん、体に不安がありあまり負荷をかけたくない人、また運動し始めたばかりの人にぴったりのトレーニングです。浮力がある水中では体重が軽くなり、体への負担が少なくなるためです。
水圧や水の抵抗を受けるので、地上でウォーキングするよりも高い運動効果を得られます。
②アクアビクス
アクアビクスは、プールの中で音楽をかけてダンスをする「水中版エアロビクス」です。楽しくトレーニングしたい人におすすめです。
水かきのような生地がついたミットを着用すると、水中でもバランスを取りやすくなります。
③水泳
過去に水泳の経験がある人は、自分の泳げるフォームで泳いでみましょう。
なお、フォームや泳ぐスピードによって消費エネルギーは異なります。たとえば平泳ぎはクロールよりも消費エネルギーが低いように思えますが、のんびり泳ぐクロールよりも、速く泳ぐ平泳ぎのほうが消費カロリーは大きくなります。
ただし有酸素運動は20分以上続けることで効果を発揮するので、速く泳ぐことよりも、無理なく長く泳ぐことを意識しましょう。
3.フィットネス用の水着の選び方
水泳やプールでの運動をはじめるにあたり、フィットネス用の水着を選ぶときのポイントを紹介します。
①水着のタイプを選ぶ
水着にはデザインにより以下のような種類があります。
(1)オールインワインタイプ
上半身と下半身がつながって1枚となったタイプの水着です。下半身は太ももまで覆われているので、地肌が見える範囲が少なくなります。泳ぎをメインにしたい人におすすめです。
(2)ワンピースタイプ
オールインワンタイプと同様に、泳ぐのに適した上半身と下半身がつながった形状の水着です。ワンピースタイプは、水着の範囲が太ももの付け根までとやや短い点がオールインワンタイプとは異なります。
(3)セパレートタイプ
生地が上下で分かれているタイプの水着で、着脱しやすいことが特徴です。デザインの種類が豊富なのも特徴です。
②機能性を確認する
水着はそれぞれ、撥水性や動きやすさに影響する伸縮性などに違いがあります。また着心地にこだわり肌触りのいい生地を使ったもの、バストカップ付きなど、さまざまな商品があります。ほしい機能が備わっているかをよく確認して選びましょう。
③水陸両用モデルも便利
水泳だけではなく、フィットネス全般をおこなう人は、水陸両用モデルのウエアを選ぶのもおすすめです。
④水に入ったときを前提にサイズを選ぶ
水の中に入ると、水圧により体が小さくなります。見た目の大きさだけで判断せずに、水中でしっかりと体にフィットするサイズを選びましょう。
⑤デザイン性で選んでもよい
運動を続けるモチベーションになるのなら、カラーリングや切り替えが工夫されたデザイン性が高いおしゃれな水着を選んでもよいでしょう。体のラインが気になる人は、目立ちにくいような水着もあります。
4.水着以外で役立つグッズ
水着とあわせて用意しておきたいグッズを紹介します。
①キャップ
水泳用の帽子です。髪の毛が落ちるのを防いでくれます。着用を義務とするジムや施設がほとんどなので、用意しておきましょう。
②ゴーグル
目に水が入るのを防いでくれます。ウォーキングやアクアビクスなどで顔をつけない場合は不要ですが、泳ぐ場合は必ず着用しましょう。
③スイムタオル
スポンジでできたタオルで、吸水性が高く何度でも繰り返し使用できるのが特徴です。サイズが小さく、持ち運びにも便利です。
④インナーショーツ
水着用の下着です。体のラインを隠したり、肌が透けたりするのを防止します。さまざまな形状のものがあるので、水着に合ったタイプを選びましょう。
⑤ラッシュガード
体の冷え防止や、日焼け防止におすすめです。
5.ラクに長く泳ぐなら!ミズノのEZ SWIM
ミズノでは、より長い距離を泳ぎたい人や、フォームを改善していきたい人向けの水着「EZ SWIM」を販売しています。
2016年に発売されたEZ SWIMは、2022年にリニューアルされました。
①ラクに長く泳ぐには下半身の姿勢が大事
上手に泳ぐポイントは、下半身の姿勢です。足がさがっていると、前に進む力がうまく伝わりません。
水面に対して平行になるように足が浮くと、もっと速く、ラクに、そしてスムーズに泳げるようになります。
②理想のフォームに近づける水着
EZ SWIMは、理想のフォームに近づけるよう体のポジションをサポートしてくれる、フィットネススイマー用の水着です。太ももに浮力素材を、腰部分にはサポート素材が配置されているので下半身が浮きやすくなり、スムーズな泳ぎを実現できます。
同じ距離を泳ぐときのストロークの回数が少なくなった、前より浮きやすくなったとの声も。幅広い年代が着用できるデザインのEZ SWIMは、男性向け・女性向けそれぞれ販売されています。