バレーボールシューズはどう選ぶ?必要な機能や選び方やおすすめのシューズをご紹介

部活やクラブで本格的に取り組む人から、愛好家が集まってのママさんバレーまで、裾野が広く多くの人が楽しむバレーボール。これからバレーボールを始める人も多いのではないでしょうか?そのようなときに重要になるのが「シューズ選び」です。
バレーボールはジャンプや前後左右の激しい動きが多いため、なんとなくで選んでしまうとケガをしたり、思うようなプレーができなかったりする可能性があるので注意が必要です。
そこでこの記事では、バレーボールシューズを選ぶにあたり知っておきたいシューズの種類や必要な機能、サイズの選び方などを紹介します。より安全に、そして思い通りのプレーを楽しめるバレーボールシューズ選びの参考にしてみてくださいね。
1.バレーボールシューズの種類

バレーボールシューズには、さまざまな種類があります。
①カットの違い
シューズが足を覆う高さの違いにより、以下の2種類に大別されます。
(1)ローカット
ローカットは、足首が覆われていないタイプです。軽量なので、スピードを重視したいプレーヤーや、バレーボール初心者に向いています。
足首が固定されないため動きが制限されにくくなる一方、足首周りがやや不安定になることから、着地したときに負荷がかかりやすい点には注意が必要です。
(2)ミドルカット
ミドルカットは、足首やくるぶしまで覆われるタイプです。ソールが厚くクッション性が高いものが多く、足への負担が軽減されやすいことから、移動やジャンプが多いアタッカーやブロッカーに向いています。
ローカットに比べると重く、やや動きにくいと感じる場合もありますが、しっかりと足が固定されるので安定感があります。
②固定方法の違い
シューズを固定する方法は、次の2種類があります。
(1)紐靴(シューレース)タイプ
靴ひもで結ぶタイプです。ベルトタイプよりも一般的なので、シューズを選ぶ際の選択肢が多くなります。
靴ひもの締め方や通し方によりフィット感を調整しやすく、激しく動いたときでも靴と足がずれにくくなるのがメリットです。
(2)ベルトタイプ
ベルトで固定するタイプです。シューレースと比べるとフィット感はやや劣るといわれていますが、サポート力は強めです。
楽に着脱できるので、初心者や子どもが履くのに向いています。ミズノではママさんバレー・子ども向けサイズ(22.5-26.0cm)をラインナップしています。
2.バレーボールシューズに必要な機能
ジャンプや前後左右への激しい動きをサポートするバレーボールシューズには、以下のような機能が求められます。
①クッション性
ジャンプの衝撃を和らげ、足への負担を軽減するためにも、クッション性の高さは重要です。ソールの中でもアウトソール(靴底)とインソール(中敷き)の中間にあたるミッドソール(中底)がクッション性に大きく影響します。
各メーカーはクッション性を高める素材開発に取り組んでおり、それぞれ特徴が異なります。
②柔軟性
ジャンプはもちろん、走る、しゃがむなどさまざまな動作をおこなうバレーボールでは、シューズにも柔軟性が必要です。柔軟性もクッション性と同様に、メーカーごとに開発している素材や構造に違いがあります。
たとえば、アッパー部分(シューズの上部分)を合成樹脂などの柔らかい素材にする、ソール部分(シューズの下部分)に曲がりやすい素材を使うなど、各社工夫を凝らしています。
③グリップ力
バレーボールシューズには、グリップ力も欠かせません。グリップ力が強いと踏ん張りが効くのでジャンプや機敏な動きをしやすくなります。
④軽さ
同じシリーズのシューズなら、ミドルカットよりもローカットのほうが軽いのが一般的です。
⑤通気性
シューズ内の蒸れを抑えるためには、通気性も重要です。通気性はアッパー部分の素材により異なり、メッシュ素材が使用されていると比較的優れている傾向があります。
3.バレーボールシューズの選び方

ここからは、バレーボールシューズを選ぶときのポイントを紹介します。
①ポジションごとに選ぶ
バレーボールはポジションによって求められる動きに違いがあります。ポジションごとに向いているシューズのタイプを紹介します。
(1)セッター
素早くボールの下に入り正確なトスをあげられるよう、足首の動きが制限されないローカットで、グリップ力が強いシューズが向いています。
(2)ミドルブロッカー
横に移動してのジャンプが多いミドルブロッカーは、着地の衝撃を和らげるようクッション性が高く、さらに足首をひねりにくいミドルカットタイプがおすすめです。
(3)アウトサイドヒッター
アタックするためにジャンプを多用するアウトサイドヒッターは、着地の衝撃を抑えられるよう、とくにクッション性の高さを重視しましょう。
(4)リベロ
アタックされたボールの着地地点に素早く移動しなければならないリベロには、軽量で足首を動かしやすいローカットが適しています。
②デザインで選ぶ
自分の好きなデザインのシューズを選ぶと、練習のモチベーション向上につながります。機能はもちろん、デザイン性にも注目しましょう。
③好きな選手から選ぶ
バレーボールの日本代表選手やプロ選手が着用しているモデルも、一般向けに販売されています。
たとえばミズノブランドアンバサダーの関田選手は、ミズノの「Wave Momentum 2 MID (V1GA2117)」というシューズを着用しています。
(※2022年6月現在)
好きな選手が履いているのと同じモデルやブランドを選ぶと、モチベーションがアップするのでおすすめです。
④選び方に困ったら
なかなかシューズを決められない、どれを選べばいいのかわからないときには、自分に適したシューズを提案してくれる下記のコンテンツを試してみましょう。いくつかの質問に答えるだけで、自分にぴったりのシューズがわかります。
4.バレーボールシューズのサイズの選び方
①足のサイズを計測する
靴のサイズは、「足長」と「足囲」をもとにJIS規格が定められています。靴のサイズを選ぶときには、まずは次の3つのサイズを測り、自分の足の大きさを正確に把握しましょう。

●足長(そくちょう):親指の先からかかとまでの長さを指します。いわゆる「靴のサイズ」というときには、足長を意味するのが一般的です。
●足幅(そくふく):親指根元の一番骨が出ている部分から、小指根元の一番骨が出ている部分の長さのことです。
●足囲(そくい):親指根元と小指根元の一番骨が出ている部分を、足の表から裏までぐるっと一周させて立体的に計測した長さです。
これら3つのサイズを把握していると、バレーボールの動きを妨げない自分にあったサイズのシューズを選びやすくなります。
以下のミズノのページから「足サイズ計測シート」がダウンロードできるので、ぜひ活用してみてくださいね。
②つま先部分に1cmほどの余裕を持たせる
つま先部分には、1cm前後の余裕を持たせましょう。
かかと部分に指が入るかどうかでチェックする人もいますが、正しい方法ではありません。シューズのかかと部分にしっかりとかかとを合わせたうえで靴ひもを締め、つま先に余裕があるかを確認するようにしてください。
人によっては左右で足の大きさが違うこともあるので、試し履きでは両足とも履いて確認しましょう。左右でサイズが違った場合は、大きいほうに合わせるのが基本です。
③インソールのフィット感を確認
土踏まずの空間と、インソールのクッションがフィットしていないと、足への負担が増える可能性があります。インソールにもさまざまな種類があるので、シューズの購入とあわせて自分にあったものを選ぶのがおすすめです。
5.ミズノのバレーボールシューズ
ミズノでは、初級者から上級者に向けてさまざまなバレーボールシューズを販売しています。
①初心者向けシューズ
これから部活やクラブでバレーボールをはじめる初心者におすすめのシューズは2種類あります。
(1)CYCLONE SPEED 3(サイクロンスピード 3)
軽くて柔らかいのはもちろん、足裏全体で地面をしっかりつかむフラットソールがバレーボール独特の動きをしっかりサポート。パワーやスピードがついていない初心者におすすめのシューズです。
(2)THUNDER BLADE 3(サンダーブレード 3)
反発性に優れたソールが採用され、スナップを効かせた瞬発力のある動きをサポート。「もっと上手くなりたい」脱初心者を目指すプレーヤーにぴったりのシューズです。
②中級者向けシューズ
2022年9月9日に発売されたばかりの「WAVE DIMENSION」は、ジャンプの着地をしっかりサポートするために、アウトソールを外側に張り出し安定性を向上させました。さらにかかと部分にクッション性を追求した高反発素材「MIZUNO ENERZY」を搭載。スパイクのジャンプもサポートします。
アッパー部分は足がスポッと入る履きやすい設計なのに、快適にフィット。シューズと足の一体感が、プレー時のロスを軽減します。「新たなレベルに進みたい」中級者向けのシューズです。
③上級者向けシューズ
「WAVE LIGHTNING Z7」は、ジャンプ時にもっとも力がかかる拇指球下(足の親指のつけ根にあるふくらんだ部分)のミッドソールだけでなく、インソールにも高反発素材「MIZUNO ENERZY」を搭載。より高いジャンプをサポートします。
アッパー部分は、前足部とタングを一体化させた「ハーフブーティ構造」を採用。軽量性を維持しつつソフトなフィッティングを実現したので、長時間でも快適にプレーできます。「自分の限界を超えたい」上級プレーヤーにおすすめのシューズです。