埋もれてしまうアイデアの“種”を形に!「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」誕生秘話

7月1日にリリースされた「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT(ザ ミズノエナジー ウルトラ ライト)」は、株式会社マクアケが展開する、企業の中の研究開発技術を活かした製品プロデュース支援事業「Makuake Incubation Studio」のサポートの下、有志社員による社内スタートアッププロジェクトとして開発されたシューズです。素材開発の専門チームが発起人となり、シューズづくり、バッグづくり、一般生活用品のマーケティングチームなど、様々なスペシャリストが参画して開発に至ったといいます。
新たな試みによって生まれた「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」とはどんな商品なのか?シューズが生まれた経緯や、込められた思いとは?商品のリリースイベントに潜入し、担当者へインタビューしてきました!

左からグローバル研究開発部 清水雄一さん、グローバルフットウエアプロダクト本部 青井俊輔さん、株式会社マクアケ 早川将司さん

左からグローバル研究開発部 清水雄一さん、グローバルフットウエアプロダクト本部 青井俊輔さん、
株式会社マクアケ 早川将司さん

「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」は2020年7月に発表した高反発ソール素材『MIZUNO ENERZY』のコンセプトモデル「THE MIZUNO ENERZY(ザ ミズノエナジー)」を日常生活向けにリメイドしたシューズです。柔らかさによって蓄積した接地時のエネルギーを、ロスを少なく反発させるミズノ独自の『MIZUNO ENERZY』をソールに搭載。柔らかく軽いソールが足運びを軽く感じさせるため、日常の歩きが楽しくなる体験を提供します。

※ 設計などにより、効果や感じ方が異なります。反発性は鉛直方向に圧縮したときの比較になります

2020年7月発表の「THE MIZUNO ENERZY」(左)と「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」(右)

2020年7月発表の「THE MIZUNO ENERZY」(左)と「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」(右)

プロジェクトのリーダーを務めるのは、普段はアスリート向けシューズの企画担当をしている青井俊輔さん。日々さまざまな商品を生み出す中で、青井さんはある思いを持ち始めたそうです。

青井さん:ミズノの商品開発担当者たちが考える”おもしろいアイデア”が商品化に至らず消えていくのを何回も見ていて、もったいないな・・と感じていました。今回私がこのプロジェクトに参加したのは、その状況を少しでも変えられたら、という思いがあったからです。“面白いけど、ビジネスとして成立するかわからないから、やめる”。これを繰り返していくと、革新的なアイデアは生まれてこなくなる。そうなることは、ミズノとしても良くないのではないか、と考えました。今回の事例が、そのような状況の解消につながればと考えています。

「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」の最大の特長は何といってもその軽さ!約180g(27.0㎝片方)のシューズのアッパーはエリート選手向けランニングシューズにも採用される軽量ニット生地をベースに設計されています。

青井さん:普段はアスリート向けシューズを企画しているので、今回も大学駅伝のシューズ担当者に設計をお願いしました。また、フルマラソンを3時間切って完走するような社員にも走行テストとして300キロ走ってもらい、機能性に問題がないことも確認しています。このような高い機能を付加させることは、日常生活向けシューズに必要なのか?と思われるかもしれません。私自身も、ミズノのいわゆる“ええもんつくんなはれや”という精神は、昔から選手のパフォーマンスを向上させるものだと思っていました。そんな中、2年前に『MIZUNO ENERZY』のコンセプトシューズ「THE MIZUNO ENERZY」を発表した際、履いた人がみんな驚き、とても楽しそうな表情を見せていたことが印象に残っていて。競技以外のシーンでも、いろいろな人を笑顔にすることができる、それもまた“ええもん”であるということが分かった瞬間でした。

シューズへの熱い思いを語る青井さん

シューズへの熱い思いを語る青井さん

トップアスリートのパフォーマンスを向上させる機能を日常生活向けにうまく落とし込んだことが分かる「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」。開発にあたってこだわった点は何か尋ねました。

青井さん:日常生活向けのシューズということで、とにかく見た目はシンプルであることにこだわりました。その上で、自分の身近な人に自信を持って渡せないようなシューズはダメ。試行錯誤を繰り返して、フィット感の良いシューズができたと思います。また、コンパクトにまとまるシューズなので、持ち運びに便利なように専用ケースをつけたこともこだわりの一つです。旅行先や出張先でもこのシューズを一緒に持ち運んでもらえたら。普段はあまりミズノシューズを履かない奥さんも、気に入ってくれています(笑)。

左から「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」と、その試作品の数々。一番奥が「THE MIZUNO ENERZY」

左から「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」と、その試作品の数々。一番奥が「THE MIZUNO ENERZY」

専用ケースに入れてコンパクトに持ち運ぶことも可能

専用ケースに入れてコンパクトに持ち運ぶことも可能

イベント当日はロコ・ソラーレの藤澤五月選手も登壇し、その模様はオンラインでも配信されました。その場で「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」の機能性を体感された藤澤選手は、驚いた表情を見せながら「とっても軽くて、履いている心地がしないほど。フィット感もクッション性もあって、気持ちが良いです」と笑顔で語っていました。

「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」を片手に笑顔を見せる藤澤五月選手

「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」を片手に笑顔を見せる藤澤五月選手

作り手のこだわりがたくさん詰まった「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」は、応援購入サービス「Makuake」で、7月1日10時に予約受注を開始しています(お届け予定は2023年2月末)。
皆さんもこのシューズを手に入れて、日常の歩きが楽しくなるような体験をされてみてはいかがでしょうか?