~ミズノのものづくり動画~ 野球グラブができるまで

「皮」と「革」の違い、わかりますか?
答えは、動物や植物の皮膚、つまり加工していない天然のものが「皮」。
これに対し天然の皮を加工したもの、鞣(なめ)したものが「革」です。
豆知識として是非覚えておいてくださいね。

さて、皆さんは野球のグラブがどのようにして作られているか、ご存知でしょうか?

今回は社員の手によって一つひとつ想いをこめて作っている「野球グラブ」ができるまでを動画でご紹介します!

ステップ1: 素材の選定

ステップ1: 素材の選定

まずは素材を選びます。主に野球グラブの材料となるのは、牛の革です。オーダー内容に合わせて数ある革の種類から選定します。

ステップ2: 裁断作業

ステップ2: 裁断作業

グラブの各パーツを、決められた裁断箇所で裁断していきます。

ステップ3: 捺印作業

ステップ3: 捺印作業

ミズノのロゴや商品名などを捺印します。

ステップ4:革漉(す)き作業

ステップ4:革漉(す)き作業

各パーツごとに革の厚さを設定して、革漉(す)きをします。

ステップ5:刺繍作業

ステップ5:刺繍作業

オーダーの刺繍内容(「名前」や「言葉」など)を刺繍ミシンで刺繍します。

ステップ6:裏指、表指縫製作業:

ステップ6:裏指、表指縫製作業:

裁断した各パーツを指つぎ縫製していきます。

ステップ7:表マトメ縫製作業

ステップ7:表マトメ縫製作業

表指を縫製したあと、受球面と縫い合わせます。縫製作業の中で技術が伴う一番難しい作業です。

ステップ8:表返し作業

ステップ8:表返し作業

マトメ縫製作業は、表指・受球面の表側どうしで縫い合わせるため、縫製後はすべて裏側になっているので、これをすべて表に返します。

ステップ9:くせ取り作業

ステップ9:くせ取り作業

表に返したあとにできる各指の凸凹などを、指型形状のアイロンに入れて、叩きながら立体形状にしていきます。

ステップ10:表飾り縫い作業

ステップ10:表飾り縫い作業

受球面側から繋がっている部分を背面側へ折り返して、親指・人差し指と縫い合わせる飾り縫いをします。

ステップ11:手口貼り作業・裏入れ作業

ステップ11:手口貼り作業・裏入れ作業

仕上がった表パーツと裏パーツの接着部にのりを塗ります。次に、表パーツを裏パーツにかぶせて、のりをつけた部分を貼り合わせていきます。このときに、最終仕上がりを想定して、手入れ、指入れを確認しながら作業をします。

ステップ12:へり付け縫製作業

ステップ12:へり付け縫製作業

貼り合わせた表パーツと裏パーツのふち部分をへり付け縫製します。

ステップ13:へり押え縫製作業

ステップ13:へり押え縫製作業

パイプ状にへり押さえ縫製をします。

ステップ14:親小芯入れ作業

ステップ14:親小芯入れ作業

親指、小指はボールを捕らえる上で重要な部分です。フェルト芯を入れて指の動き、握りの伝わり方などを調整していきます。

ステップ15:グリス入れ作業

ステップ15:グリス入れ作業

捕球時に、表と裏が馴染むようにグリスを塗ります。グラブの表パーツと裏パーツの間に塗ることで、捕球のしやすさを補います。

ステップ16:紐通し、仕上げ作業

ステップ16:紐通し、仕上げ作業

紐を通しながら、グラブ形状を作っていきます。最後に、仕上がったグラブを捕球しやすくするために、くり返しポケットを叩き、硬軟を確かめながら揉んでいきます。紐の間隔、手入れ、曲がり箇所などを整えながら完成させていきます。

最終検品をしたあと、箱にいれて完成です!

完成

~野球グラブのトリビア~

①野球のグラブはポジションによって、投手用、内野手用、外野手用グラブでタイプが分かれていますよね。実は、ポジション別グラブを初めて作ったのは、ミズノなんです!当時は、すべてのポジションで同じ形状のグラブが使われていましたが、各ポジションで求められるスキルにあわせて、プレーしやすいようにポジション別にグラブを開発しました。

② 野球のグラブには、さまざまなカラーのグラブがありますよね。その中で、唯一禁止されている色があるって知ってましたか?
答えは、白色のグラブです。理由は、バッターが見たときに、ボールの色と被って見えてしまうからなんです。
※プロ野球、社会人硬式野球、大学・高校硬式野球では、全ポジションで禁止されていて、軟式野球では、投手のみ禁止されています。(野手は使用OKです)
※各都道府県により異なる場合があります。

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