新感覚のスポーツ「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」を紹介

皆さんサイバーボッチャを知っていますか?読者の中には、そもそもボッチャ自体をよく知らない、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。ボッチャは、ジャックボールと呼ばれる白いボールに向かって、赤と青6球ずつのボールを投げ合い、相手よりいかに多くのボールをジャックボールに近づけることを競います。ヨーロッパで生まれ、現在はパラリンピック正式競技となっています。ジャックボールの位置が変わると試合の展開も変わるため、戦略的・頭脳的なスポーツといわれていますが、一方で年齢、性別、障がいの有無に関わらず、全ての人が一緒に競い合えるのも魅力の一つです。

ボッチャで使用するボール 白いボールがジャックボールボッチャで使用するボール 白いボールがジャックボール

ボッチャで使用するボール 白いボールがジャックボール

サイバーボッチャは、ボッチャのボールやルールは変わらず、カメラによるボール間距離の自動計測や、日英中の音声ナビゲーションを搭載した、より手軽に楽しめて、言葉の壁も超えるスポーツです。なぜ今回ミズノがサイバーボッチャの紹介をするかというと、実はサイバーボッチャを開発した株式会社ワントゥーテンと、ミズノグループであるセノー株式会社が、サイバーボッチャの機能や器具を簡素化して、より手軽に、かつ持ち運びもできる簡易版の「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」を共同開発したからなのです。今回、筆者が実際に「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」を体験してきたので、その魅力をお伝えします!

その前に、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」の特長やルールを簡単に紹介します。まず特長ですが、一つは投げたボール間の距離を自動計測してくれる点です。ボッチャは、1投ごとに距離や時間を計測するためには3名の審判が必要で、運営には労力がかかりますが、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」は備え付けのカメラが瞬時に、かつ正確にボール間の距離を自動計測してくれるため、試合が非常にスムーズに進行できます。

ボッチャの場合、1投ごとに審判によるボール間距離の計測が必要

ボッチャの場合、1投ごとに審判によるボール間距離の計測が必要

次に、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」のルールですが、基本的にはボッチャと同様です。コンピューターが決めた先行の投球者が、始めにジャックボールをプレイングエリアに投げ、ゲームスタートです。ジャックボール投球後、連続して自ボール(赤球)を投球します。続いて、後攻が自ボール(青球)を投球します。チーム戦の場合、投球順は任意となります。3種類のボールがそろったタイミングで自動計測され、ジャックボールから遠い距離にある人が次に投球を行います。すべての球を投げ終えた時点で、ジャックボールに自ボールが最も近い投球者(チーム)が勝ちになります。 また、負けた投球者(チーム)のボールよりジャックボールに近い球数が点数となります。

ここまでの説明で、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」についての理解が少し深まったところで、筆者の体験をお伝えします!現在、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」は、ミズノの指定管理施設である、東京都渋谷区の代官山スポーツプラザに常設されており、渋谷区に在住、在勤、在学する人であれば、誰でも体験することが可能です。施設に入り、階段を上った先に休憩スペースがあり、その一角に「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」が設置されていました。

  • 代官山スポーツプラザーの入り口

    代官山スポーツプラザの入り口

  • 「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」の外観

    「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」の外観

早速「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」を体験させてもらうと、まずタッチパネルから選択した言語の音声で簡単にルール説明があり、すぐにゲームが開始されます。その後も音声ガイドに従ってゲームを進めます。実際に筆者がボールを投げてみると、思った以上に転がるため、狙い通りに投げることが意外と難しい!ボールを投げるたびに、カメラがボール間の距離をすぐに自動測定し、正面のモニターでその様子を確認することができるため、参加者だけでなく、周囲の人にも戦局を共有できることも「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」の魅力の一つだと感じました。筆者はその後も狙った位置にボールを置くため、ボールを上からや下から投げたり、あるいはボールにバックスピンをかけてみたりと、試行錯誤を重ねていくうちにすっかりゲームに夢中になってしまいました(笑)。

  • タッチパネルで簡単にルールを確認

    タッチパネルで簡単にルールを確認

  • 頭上の2台のカメラで投球者や投げたボールの位置を把握

    頭上の2台のカメラで投球者や投げたボールの位置を把握

  • ボール間の距離は0.01cm単位で測定される

    ボール間の距離は0.01cm単位で測定される

  • 白枠で囲っているエリアなら好きな場所にボールを投げられる

    白枠で囲っているエリアなら好きな場所にボールを投げられる

  • タッチパネルで現在の戦局が確認できる

    タッチパネルで現在の戦局が確認できる

  • 対戦結果は筆者(BLUE)が見事1-0で勝利!

    対戦結果は筆者(BLUE)が見事1-0で勝利!

また、今回実際に体験してみて分かったことは、ボッチャは一見ボールを投げるだけの簡単な競技に見えて、ラスト1投で大逆転が起こり得る競技ですので、どうゲームを組み立てるか、戦略がとても重要になる、実はとても奥の深いスポーツだということです。「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」は、ボッチャというスポーツをよく知らない人でも簡単に体験ができ、ルールやその面白さをまず知ってもらうための、最適なツールであると感じました。ミズノは今後、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」の導入を広げていくことで、より多くの人々にスポーツや運動をするきっかけを作っていきたいと思います。

左:株式会社渋谷サービス公社 小池さん、右:スポーツ施設サービス運営部 花嶋

今回の体験会に協力いただいた
左:株式会社渋谷サービス公社 小池さん
右:スポーツ施設サービス運営部 花嶋

いかがでしたでしょうか。この記事を読んで、「CYBER BOCCIA LITE(サイバーボッチャライト)」を少しでも体験してみたいと思っていただけたらうれしいです。
また、2024年8月に開催される国際大会でも、ボッチャの試合が行われるのでぜひ注目ください。