ミズノトラッククラブも出場!「全日本実業団陸上」とは

正式名称は「全日本実業団対抗陸上競技選手権大会」で、日本の実業団対抗による大会として1953年に初開催され、今年が71回目となりました。世界大会にも多く出場する社会人選手の日本一を決める大会として、トラック&フィールドシーズンの後半に選手が目標とする大会となっています。今年は昨年に引き続き岐阜メモリアルセンター長良川競技場での開催となり、9月22日(金)~24日(日)に一般種目男女合計で41種目が実施されました。

今年は天候に恵まれた岐阜メモリアルセンター長良川競技場

今年は天候に恵まれた岐阜メモリアルセンター長良川競技場

陸上競技は、リレー種目や駅伝以外は個人競技です。ですが、この大会はチーム(企業)の対抗戦という面があり、大会終了後に団体総合、男子総合、女子総合がそれぞれ表彰されます。各種目の1位は9点、2位は7点と8位入賞の選手までが得点をもらえ、チームの総得点で争います。日本新記録は10点などのボーナス得点もあります。
社会人の選手の競技環境は様々なので、もちろん個人での記録や順位を狙って出場している選手も多いのですが、ミズノの社員選手で構成する「ミズノトラッククラブ」はこの大会を重要な大会と位置付けていて毎年全メンバーが出場し、お互い刺激し合っています。団体戦では総合優勝3回(1999年、2013年、2014年)を誇り、今年も5位でした。兒玉芽生選手と竹内真弥選手の二人の活躍で女子部門では優勝を飾りました。

女子100mで大会2連覇を果たした兒玉芽生選手と走幅跳2位の竹内真弥選手

女子100mで大会2連覇を果たした兒玉芽生選手と走幅跳2位の竹内真弥選手

陸上競技の会場に行ってみると、普段テレビで観るトップ選手を競技場内外で見かけることがあります。他の競技に比べて、観客の皆さんとの距離感がとても近いと感じます。そんな選手との触れ合いイベントもこの「全日本実業団陸上」では企画されていて、今回は8月の世界選手権に出場した選手との写真撮影会とサインのプレゼントが行われました。
また、子供たちに陸上競技を身近に感じてもらうための体験コーナー『キッズアスリートチャレンジ』や、競技会『ドリームチャレンジ』という名目で東海地区の高校生を数名ずつ招待して、社会人選手と競ってもらうという試みも行っています。

触れ合いイベントでの飯塚翔太選手とディーン元気選手

触れ合いイベントでの飯塚翔太選手とディーン元気選手

今年は大きな国際大会の間に行われました。その中でミズノトラッククラブは所属する5人全員が出場し活躍をしてくれました。そんな選手たちはこの大会をどう思っているのか聞いてみました。
入社10年目の飯塚翔太選手は「色々な世代、様々な部署の社員が応援に来てくれた時は、会社で出ていると感じた。以前リレーでMTC(ミズノトラッククラブ)以外の陸上をやっている社員と組んで出場したこともあり、楽しかった」。今年からミズノの一員となった佐藤風雅選手(2021年に400mで優勝)は「当時所属していた会社の反響が大きく、頑張った結果がつながったのを実感した」。チーム最年少で2日間出場した兒玉芽生選手は「チームが揃うのが日本選手権とこの大会だけなので、チームメイトと話ができる貴重な機会。今年も楽しかった」とそれぞれ語ってくれました。同僚から応援されることを実感できたり、普段は一緒にトレーニングをすることが少ない仲間と楽しんだりと選手もこの大会を大切に感じてくれているようです。

兒玉選手の200m予選を見守るチームメイトとスタッフ

兒玉選手の200m予選を見守るチームメイトとスタッフ

例年9月に行われているこの大会に合わせて、ミズノトラッククラブの選手たちはニューモデルのウエアを着用します。
2024年は黒と赤が基調になっており、この大会の競技シーンのカットが来年のカタログに使用されます。選手はモデルにもなっているんです。
2024年の「全日本実業団陸上」は山口県で開催されます。ミズノトラッククラブをはじめとする社会人トップアスリートの応援にぜひ皆さんも行ってみてください!

2024年モデルのウエアでポーズを決めるミズノトラッククラブ

2024年モデルのウエアでポーズを決めるミズノトラッククラブ

ミズノトラッククラブ