ミズノとマクアケでオープンイノベーションを~新しい価値創造に向けて~
ミズノものづくり共創プログラムミートアップ supported by Makuake
先日、ミズノのイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」にて、オープンイノベーションを生み出すことを目的としたミズノとマクアケの共同イベント「ミズノものづくり共創プログラムミートアップ supported by Makuake」が開催され、オンライン・オフライン合わせて約80名の方に参加いただきました。
さて、どんなイベントで、このイベントを経て何がこれからスタートするのでしょうか?
1.Makuakeでヒットしたオープンイノベーション事例について
はじめに、マクアケ北原さんとミズノとして初めてドライバー向け商品として開発されたドライビングシューズを担当した香山と岸本の3名によるトークセッションが行われました。
(左から)ミズノ岸本/香山、マクアケ北原さん
商品へのこだわりや、デザインへのこだわり、どんなオープンイノベーションによってアイデアが形となり、どのようにお客様の手元へ届けたのか、そもそもオープンイノベーションがどのように起こったのか、前例のない商品の開発について、どのように社内のサポートを得たのか、さまざまな角度でのトークセッションが繰り広げられました。
トークセッションの最後に、香山からオープンイノベーションが成功した大切なポイントについて話しました。
「ポイントは3つ。まずは、思いをもってやりきること。次に、将来像をつくること。最後に、低リスクのマーケティング手法の実施」
低リスクのマーケティング手法を実施することについては、「Makuake」で生活者に先行予約販売をすることで、商品を生産する前に市場評価を可視化できるのが有効だったそうです。
2.ミズノが持つ技術~各企業との融合の期待~
(左から)ミズノエナジーコンセプトモデル・ブレスサーモの糸・カーボン素材
オープンイノベーションを前進させるきっかけとなるよう、ミズノの持つ素材や技術の紹介を行いました。紹介したのは、3つ。「ミズノエナジー」「ブレスサーモ」「カーボン」。
「ミズノエナジー」は、高反発ソール素材で、2020年にデビューしてから多岐にわたる競技シューズやウォーキングシューズに搭載されているミズノの基幹素材です。
「ブレスサーモ」は、30年前に開発された吸湿発熱素材で、長年にわたりミズノの基幹素材としてアウターやアンダーウエアなどに使用している素材です。
「カーボン」は、1972年から商品に採用しており、その後自社でカーボンを使用した競技用品の開発・製造を手掛けています。2000年以降は、カーボン加工技術を異業種メーカー製品に応用しています。
紹介のあとに行われた素材や技術の体験会で、参加者とミズノ社員のディスカッションが繰り広げられていました。
イベントの最後に、マクアケの北原さんより、企業の研究開発技術を活用した新製品の企画から「Makuake」での販売・分析までを一気通貫で並走するインキュベーション支援事業「Makuake Incubation Studio(以下MIS)」のご紹介や、計170個以上の新製品を上市まで導き、プロジェクトの平均応援購入総額950万円以上といった実績を作る中で見えてきたヒットを生み出す方程式、そしてオープンイノベーションを加速させる秘訣などのお話をいただきました。
3.オープンイノベーションを推進
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ミズノで、新規事業・オープンイノベーションを推進している中嶋は言います。
「これから共創パートナーと共に化学反応を起こし、新たな価値創造に向けて歩んでいきたいと思います。オープンイノベーションの場を作り、ミズノと一緒に未来に向けて、社会イノベーションを創出するパートナーを募集していきます。」
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株式会社マクアケ 北原 成憲
専門性執行役員 / R&Dプロデューサー2015年マクアケ入社。企業の新規事業プロデュース部門である「MIS」の立ち上げを行い、研究開発(R&D)を起点にした新商品プロデュースや、新規事業創出のための新たな仕組みづくりに従事。手掛けた商品で、グッドデザイン賞、iF DESIGN AWARDなど受賞多数。
法政大学 キャリアデザイン学部 兼任教員。大妻女子大学 大妻マネジメントアカデミー講師。
Red Bull Basement 日本代表審査員。
- Makuake Incubation Studio(MIS):https://mis.makuake.com/
- MISが支援した、ミズノとマツダによる「ドライビングシューズ」が「2022年度 グッドデザイン賞」を受賞:https://www.makuake.co.jp/3259/