ミズノのイノベーションセンターってどんなところ?

ミズノが総事業費約50億円をかけて建設したイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」がついにそのベールを脱ぎました。2022年11月から稼働を開始した同施設は①さまざまなデータの計測「はかる」 ②それらを基に新しい商品サンプルの開発「つくる」 ③それぞれに応じた環境で「ためす」 という3つの商品開発プロセスを全て実践できます。これにより、従来よりも速いサイクルで商品開発が可能となります。その他にも研究開発をサポートする様々な設備が館内のいたるところにあり、その一部をご紹介します!

メインエントランス

イノベーションセンターのエントランスには、クライミングウォールやディスカッションができる場などが設置されており、気軽にコミュニケーションをとることができるスペースになっています。

共創エリア

発表ができるエリアや集中して仕事ができるエリアなど、行動(仕事)の目的に合わせて選ぶことができます。

専門エリア

研究開発に欠かせないさまざまなサーフェイスや、実験機器が大集結!

イノベーションセンター内の表示

イノベーションセンター内では随所に見られる独特な矢印は、案内表示として我々をいろんな所へ導いてくれます。そしてこの矢印にはある秘密が、、、。実はミズノのブランドロゴ、「ランバード」から着想を得ているのです。

屋外周遊コース

イノベーションセンターの外周には、「歩く方が座るよりも60%クリエイティブな能力を向上させる」という研究を基に設置された100mと350mの2つの周遊コースがあります。
一般の方でもご利用可能なので近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

2022年11月8日、満を持して行われた発表会ではミズノ株式会社 代表取締役社長 水野明人とグローバル研究開発部 部長の佐藤が登壇しました。
二人の発表では、「はかる」「つくる」「ためす」ための設備を1カ所に集約し、短いスパンでの研究開発が可能なこと、それに加え全社員が参加できるイノベーションセンターの環境を掛け合わせることで新価値創造を促す、そうしてスポーツで社会イノベーションを創出することがこの施設の意義であると強調しました。この今までのミズノにない機能を有したイノベーションセンターが、今後どのような商品、サービスを世に生み出していくのか注目です。

記念碑と共に記念撮影する社長と選手たち

発表会の説明の後に、ミズノトラッククラブから飯塚翔太選手、ディーン元気選手、兒玉芽生選手、さらに名古屋グランパスから永井謙佑(けんすけ)選手、内田宅哉選手、甲田英將(ひでまさ)選手がゲストとして測定会に参加しました。それぞれ飯塚選手、兒玉選手が90Mの陸上トラックでフォーム測定、地面反力測定、ディーン選手が全身の3Dボディスキャナー、そして名古屋グランパスの3選手は体育館でマーカーレスモーションキャプチャーシステムを体感しました。
まず初めに、飯塚選手、兒玉選手の実演からご紹介します。各所に配置されたカメラが全身に取り付けられたマーカーを読み取り、立体的にフォームを計測。さらに一部の地面に埋め込まれたプレートが、足が地面を加える力とその方向を計測します。そうすることでより多角的に走り方やシューズの性能を研究することができるのです。

マーカーを付けてトラックを駆け抜ける飯塚選手

さらに、ディーン選手が実演した3Dボディスキャナーでは、たった数メートルの範囲に設置された機器の真ん中で0.5秒間立つだけで全身の3Dデータが作成され結果はミリ単位で表示されます。実際に人間が測るよりもはるかに速く測定が可能です。この機器は、アスリートはもちろん、一般の方に向けてのアパレル開発へいかしていくそうです。

最新計測機器でボディをスキャン中のディーン選手

そして最後は、名古屋グランパス3選手によるマーカーレスモーションキャプチャーシステムの実演です。
こちらは体育館全体に12個のカメラが設置されており、そのカメラによって体育館内で動く人を認識します。認識されたデータは、連続した3Dのデータに統合されます。
複数人を対象として、体に装具を装着せずに測定できることから、より自然にプレーできるのが魅力の一つで、流れの中で自分がどのような動きをしているかを細かに確認できます。
重たい荷物を持ったときと持たないときの動きを比較してみるのも面白そうですね。

マーカーレスモーションキャプチャーシステムにくぎ付けの選手たち

こうした最新設備を取りそろえ、商品開発までのサイクルを加速することで社会イノベーション創出を目指すミズノ。
今回紹介した設備はもちろん、その他にも多くの最新設備や機能が備わったイノベーションセンターから一体どんな商品が生まれてくるのでしょうか。ユーザーの皆様の期待に応えられるよう日々試行錯誤を続けていきます!今後、イノベーションセンターから誕生する商品にご注目ください!