注目スタッフ紹介 MIZUNO TOKYO 金 忠宰(キム チュンジェ)さん

全国におよそ320人いる、ミズノ直営店スタッフの皆さん。
今回は入社6年目に突入したMIZUNO TOKYOに勤務する韓国出身の金さんです。
何がすごい人なのかというと、母国語の韓国語を含めて日本語、中国語、英語の4カ国語を駆使して接客するスペシャリストなのです。

金 忠宰(キム チュングジャム)さん

担当フロア4階の柔道衣の前でほほ笑む、金さん

■入社は偶然がもたらしたもの

金さんがなぜMIZUNOTOKYOに入社したのか、それはプロの同時通訳を目指して勉強にきた日本で、当時の住まいから近かったこのMIZUNO TOKYOに来たことがきっかけです。韓国で柔道をやっていたこともあり、ミズノの柔道衣がとても人気のブランドだったので来店。その際お店のアルバイト募集の貼り紙をみて応募したという。これは何か縁があったに違いないですね。

■そもそも4カ国語をどうやって覚えたのか?

最初に覚えたのは日本語。お母様が漢字好きで、金さんに漢字ドリルを渡したのがきっかけ。その後隣のクラスの子が、漢字を知っている金さんのところに日本語の文章を持ってきて(当時は金さんも友人もそれが日本語だという認識は無し)そこに書いてあった漢字で意味を推測して伝えたところ、6割7割ほど正解だったことで、日本語を勉強する気になったそうです。
また高校の修学旅行の際、済州島の空港で大手航空会社の人が、中国圏の人と英語圏の人の列に対して、瞬時に対応していたのをみて、あんな風になりたい!と思ったと言います。英語は、兵役の時にやらなきゃと思い、兵役終了後から英会話塾へ、日本語と中国語は韓国の大学で専攻して勉強したと勤勉な金さん。どうやったらそんなに覚えられるようになるのか聞いたところ、ご自身いわく「耳が早いから(耳がいいから)」と、うらやましい限りです。

■多言語同時に接客

ミズノに入社したころ、店舗の1階に配属された金さん。外国人の方の買い物をサポートする役目も担っていたそうです。外国人のお客様は、わざわざ1階で勤務する金さん宛に欲しい商品を手にもって降りてきて、細かい質問を投げかけます。そんなとき英語、韓国語、中国語を同時に使い分けて対応することもあるといいます。どんな頭の構造になっているのか・・・・最近では写真のようなバッチを胸にかけています。

多言語説明バッチ

社員証に取りつけられた、各言語しゃべれますバッチ

■外国人のお客様とのおもしろいエピソード

今までに金さんが対応した外国のお客様は、90カ国以上、2700件にも及ぶそうです(ビックリ!)台湾、中国、韓国といったアジア圏の方やアメリカの方が多いそうです。いま4階勤務の金さんですが、各階に多言語を話せる人がいないこともあり、全館で声がかかればどのフロアにもすぐ飛んで行き対応するというオールマイティさ。
そんな多くの外国人を対応している金さんだからこそ、エピソードは色々。最初英語の人だと思いますと言われ、よばれたところに行って、説明してほしいと言われた内容を英語で伝えたら、全て聞き終わった後に 「No English!」と言ってきて、その人がロシア人だったという話や、ニューヨークからきた男女のカップルは英語で半分以上話していたら、お互い韓国語で話せるというのがわかり(女性が韓国生まれ、アメリカに帰化、男性は、ご両親が韓国人ですが、アメリカ生まれアメリカ育ち)一気に仲良くなって連絡先まで交換、のちにそのお二人から結婚報告があったとか。
またリピーターが多いのもMIZUNO TOKYOの特徴で、仕事でカナダと中国を行き来するご夫婦は、いつも東京を経由する際に金さん宛に来店してくださるそうです。ただし奥様がアパレルのデザイナーで、旦那様のコーディネートをすべて決めるので、金さんの出る幕がないこともあるそうです。

■日本土産にもなるミズノの商品、人気の商品は一体何?

MIZUNO TOKYOで外国人の方に人気な商品、その一つはランニングシューズ「ウエーブプロフェシー」。ミズノの技術力を結集させた機能性をもち、シューズに求められる高いクッション性と安定性を兼ね備え、他とは一線を画したパフォーマンスモデル。ワールドワイドで展開していることもあり、外国の方は特に日本バージョンを求めてきます。あとは日本とわかるもの、例えば柔道衣のミニチュアや、革に日本語の入ったストラップなどアクセサリー類も人気です。

ウエーブプロフェシーX

ウエーブプロフェシーX 品番:J1GC2100 価格:¥25,300 (本体価格¥23,000)
https://jpn.mizuno.com/ec/disp/item/728873/

日本語入りアクセサリー類

MIZUNO TOKYO 4階のアクセサリー類

再び来店する方は目的買いの方がほとんどで、自分のものだったり、友人に頼まれたりと様々。金さんが今まで記憶に残っているのは海外からの2人組で60万円も買っていただいたお客様もいらっしゃったとか!!
多くの外国人の方がMIZUNO TOKYOに来店いただける理由のひとつは、神保町界隈にある他多くのスポーツショップには多言語が話せる店員さんが限られること。そこに金さんの噂を聞きつけた外国の方や、その方からの紹介があった方で次々お客様がやってくる!やはり口コミ人気はすごいんですね。金さん、さすがです。

※MIZUNO TOKYO 1階:メンズフロア、4階:ベースボールアパレル、武道・ラケットスポーツ