


新しいもの生み出そうとする人がいる。
それをカタチにする人がいる。
革を見極める人、裁断に神経を研ぎ澄ます人、
縫製に心をささげる人、型をつくり命を吹き込む人。
ひとりひとりが妥協なく、こだわり抜き、心で作られるもの。
それこそが、ミズノのグラブ。
たくさんの人の情熱が注ぎ込まれる、
そのプロセスにこそ100年以上にわたって
愛され続ける理由がある。




野球を変える。
そんなグラブを作りたい。
- グローバルイクイップメント
プロダクト部 グラブ担当 - 須藤 竜史


プレーヤーができなかったことを、
用具によって可能にする。
プレーヤーができないことを、自分が企画したものによって可能にして
あげられるかどうか。それがなによりの判断基準です。
プレーヤーの質
そのものが非常に向上してきているので、今のままのグラブだと、
もしかしたらプレーヤーの高まっている技術にアイテムが追いつかなく
なってきていて、もう満足してもらえていないんじゃないか、そういった
危機感は常にあって。
だから、企画する上で野球と常に身近に接する
ことは特に意識しています。プレーヤーの求める声であったり、
トレンドであったり、野球市場の流れみたいなものを肌で感じる。
ちょっとしたところでもアンテナをはることで、その変化しつつあるところ
にアプローチしていくことで、これまでにない野球が変わるような面白い
グラブをつくれたらいいなと思っています。




究極にシンプルな
グラブを作りたい。
- クラフトマン 試作開発担当
- 伊藤 則史


シンプルへの近道はストレスを与えずに
素材を最大限にいかすこと。
一番は、究極にシンプルなグラブを作りたいなと思っています。
シンプルって非常に難しくて材料の特性がストレートにでてしまうん
ですよ。そのために、素材にストレスなく作り上げるということはすごく
気をつけていますね。
素材の良さを最大限にいかして、シンプルに、
素直に、その材料を活かした特性でそのまま作ること。これを極限
まで追求していきたいですね。
グラブづくりそのものに終わりはないと
しても、今あるグラブの中で究極といえるようなものを作って
いきたいですね。


選手ひとり一人のことを一番に考え、
プレースタイルに合うグラブを作る。
- クラフトマン プロ担当
- 橋本 達也


すべてのこだわりや特性を
いかにモノに落とし込めるか。
プロ選手のグラブというのは、当然ながら特注で、それぞれのオーダーに
応えて作っています。
選手によってこうしたいという要望はそれぞれ
異なっていて、こんなプレーをしたいだとか、こんなイメージで捕りたい
などの感覚を形にしていくということをやっています。感覚ですから、
誰ひとりとして同じことはありません。
だから、手を見せてもらったり、普段
のゲームを見て、捕る、投げる、さばくといった動作をどのように行って
いるかを日頃からとにかく観察する。そのこだわりをモノに落とし
込めるかを意識して作っています。
選手がこれだと確信するまでやる。
それが僕の使命だと思っています。


グラブ作りに終わりはない。
生きがいそのもの。
- グラブマイスター
- 岸本 耕作


工程ひとつで出来映えは大きく変わる。
だから妥協は一切しない。
ミズノのモノ作りの基本的な考えに、品質は工程で作りこんでいく
というのがあるんです。
叩いたり、縫ったり、グラブの各工程で作っていく
中で、そういう一つひとつどれをとっても妥協はできない。ひとつの
工程で結果が変わってきてしまう。グラブってのいうのは生き物なんで、
機械的にやってもよいグラブはできないわけです。
それを使う選手の
要望というのを最優先して、そこを軸にする。慣れた使い心地以上の
グラブを作り上げる、という心構えはすごく大切だと思っていますね。
工場に入社して42年。入った当初はまさかイチロー選手のグラブ作る
なんて夢にも思っていませんでしたし、こういう立場になって思うのは、
本当に自分にとってグラブ作りというのはかけがえのないもの。
いつかは、革そのものをミズノで生産できるようにする、そんな体制で
グラブを作れたら面白いかななんて、そんな野球の未来を
描いています。




これまで球界を牽引するプロ選手をはじめ、多くの選手たちの
プレーを支えてきたミズノ。そのミズノのグラブを生み出し続けてきた
拠点となる場所が「ミズノテクニクス波賀工場」。
素材ひとつひとつに
こだわり、革の選定から最終工程まで、すべてに妥協を許さず、
確かな技術で感覚を形にしていくクラフトマンたち。
熟練の
エキスパートが生み出すグラブには、そのひとつ一つにもの作りに
対するこだわりと情熱が注ぎ込まれています。
長き歳月とともに、
脈々と受け継がれるクラフトマンシップ。
ミズノテクニクス波賀工場には
ミズノのグラブ作りの技術と伝統が結集されています。