プロショップYAMANO
何気ない会話の中から、プレイヤーのニーズを導き出し、最善のストリンギングを推奨する。
2009年に北海道千歳市でバドミントン専門店「プロショップYAMANO」を開業した山野滋久さん。バドミントンラケットのストリンギングの技術をもとに、店舗(オフライン)とネットショップ(オンライン)の両輪経営でバドミントン競技者の顧客を増やしてきました。そんな山野さんに専門店を立ち上げた経緯やモットー、仕事内容などについて取材しました。山野さんは自衛隊のご出身と伺いました。単身赴任で日本全国の基地で勤務されていた状況から一転、なぜバドミントン専門店「プロショップYAMANO」を開業されたのでしょう?
お客様を増やすためにどのような努力をされましたか?
開業間もない時期に意識したのは、何度も通っていただけるリピーターのお客様をいかに獲得するか、ですね。そのためにストリンギングを3か月無料でご提供することにしました。私自身が現役時代にストリンギングに困った経験があったのと、高校の部活動生などは3~10日程度でストリングを張り替えることもあり、定期的に足を運んでもらおうと思ったのです。
そうしてお客様と真摯に向き合いながらストリンギングに専念した結果、お客様がお客様を呼んでくださる好循環で徐々に軌道に乗っていきました。千歳エリアにはバドミントンショップがなかった点も幸運でしたね。
実店舗に加えてオンラインショップも開設されていますね。
開業して3年後の2012年以降、楽天市場を中心にネットショップを開設していきました。当時、午前中から夕方まではさほど忙しくなかったこともあって、その時間を利用してオンラインを始めたんです。
結果として、私自身がバドミントンをできないくらい忙しくなりました。業績向上のひとつの転機は中国での需要です。ネットでものすごく売れました。その後、関税の影響で下火にはなったものの、店舗とオンラインの両輪で経営の足腰が強くなりました。
というのも2020年2月に現在地のモールに移転した際、コロナによる影響をもろに受けてしまったのですが、幸いにもネットの売り上げが支えになってくれたからです。両輪経営に力を入れていて良かったです。
お話を伺うと、モットーの背景にストリンギングの技術力がありますね?
ありがとうございます。当店はどこにも負けない品揃えとストリンギングの技術力で運営してきました。ストリンギングは前職の頃から独学でやっていたのですが、開業以来13年、張り人(GOSEN)という資格も取得し、各メーカーの行うストリング講習には毎回必ず参加しています。さらに各大会会場に出向き、近隣のプレーヤーの試合を見、かつ、競技者の声を聴きながらストリンギングをしてきました。
ストリンギングに求められるのは、選手の声に耳を傾け、ニーズを引き出すこと。競技者とラケット本体との相性を見極めながら張り具合を微細に調整する技術が必要です。当店のお客様は子どもから年配の方までさまざま。私自身の競技経験も活かしながら、一人ひとりのお客様の年齢や競技力に合わせたラケットをアドバイスしてご提供しています。
バドミントン専門店として、また現役競技者として期待や夢はありますか?
プロショップ YAMANO
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