ラケットショップキャビン
強豪校を抱えバドミントン熱が盛んな埼玉から広がる専門店の強み
先代社長が神奈川県から居を移し、新天地の埼玉県大宮市で創業したのが40年以上前の1981年のこと。メーカーや専門店に在籍した経験を活かし、大宮という地に可能性を抱き、一家で移り住んで新しく始めたのが「ラケットショップキャビン」の歴史の始まり。今回は、事業全体の運営に携わる鈴木啓介社長に話を伺いました。最初から大宮・柏の2店舗体制だったのでしょうか?
1981年に大宮で創業後、1996年頃に柏店がオープンしました。2017年に移転した現在の柏店は店舗の面積が大宮店の3倍ほどと広く、アパレルを中心に品揃えも豊富に展開しています。柏店は土地柄もあり、ソフトテニスのお客様も多くご来店いただいていますね。
大宮店の近隣にはバドミントンの強豪校が多く、交通の利便性も良いことから幅広い層のお客様にご愛顧いただいています。少子高齢化が進むなか、近年はバドミントンをプレーされる方が増えている印象がありますね。
外商の際に感じるのは、強豪校や指導に熱心な学校の多さです。道具(ギア)に対する知識が深く、思い入れが強いお客様が多いんです。そうしたお客様との取引でも、実店舗があるメリットは大きいですね。対面で接点をもてる店舗があるからこそ、外商で訪問した際に安心していただけるからです。
お店のスローガン「創」「匠」「継」に込める想いは?
ネット上に情報があふれる時代になり、店舗とお客様との関係性が大きく変わりました。だからこそ、私たちはお客様以上に情報にアンテナを張り、〝(お客様への)気配り〟を意識した提案ができるよう日々研鑽を積んでいます。新しいラケットとともに最高の未来を創り出す、そのお手伝いをするのが私たちの役割--そんな思いを「創」に込めています。
「匠」の意味は、ストリングの技術力です。どれほど素晴らしいラケットでも、ストリング次第ではパフォーマンスを発揮できません。当店には高い技術をもつスタッフが在籍していますので、お客様に納得のストリンギングをご提供します。
最後の「継」は文字どおり、親から子へ、先輩から後輩へと、お店との関係が〝継続〟していく「つながり」の大切さを表しています。お客様との「つながり」こそが専門店の強みであり、逆にこの結びつきがなければ、一般総合スポーツ店との差別化は難しいと感じています。
最後に、今後の店舗での強化策をお聞かせください。
基本は対面を中心とした店売りです。幅広い層のお客様にご来店いただきたいので、SNSなどでの情報発信もおこないつつ、清潔感ある売場づくりを心がけ、お客様とのコミュニケーションを大切にしていきます。
ジュニア世代の頃からご来店いただいていたお客様が高校を卒業して大きくなり、礼儀正しく、逞しく成長していく姿を見るのは本当に楽しみです。ネット販売では難しい、対面販売ならではの「つながり」を今後も育んでいければと思っています。
埼玉はバドミントンのプレーヤーが育つ土壌があります。世界の舞台で活躍するプレーヤーが生まれ、「人間的にも素晴らしい」と世間から評価されるようになると、バドミントンに対するイメージがもっと良くなると思います。お店としても、その土壌をしっかりと支えていけるようがんばっていきます。
ラケットショップキャビン
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