ミズノが初めて厨房シューズを発売!その実力とは?

厨房シューズ「SOFPON(ソフポン)」

毎日、テレビやネットニュースを見ていると「迷惑行為」や「値上げ」、「新業態」など飲食業界に関わるニュースが飛び込んできます。日々、変化や流行が目まぐるしく移り変わっていく飲食業界ですが、総務省統計局が発表した令和2年国勢調査※1によると、 日本の飲食店就業者数は、約214万人といわれています。街中を歩いていても飲食店はたくさんありますよね。それだけ、多くの方が、飲食業界で働いています。

※1 総務省統計局「令和2年国勢調査」:https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/index.html

ご存じですか?一般的に、厨房作業は長時間の立ち仕事によって足が疲れやすく、また、床に落ちた油、水により滑りやすいため転倒事故のリスクがあることを。また、労働災害、その中でも休業4日以上の死傷災害の原因として多いのが転倒事故※2で、転倒の要因の1つに滑りがあります。
おいしいお料理や素晴らしいサービスを提供するためには、働く環境が快適であることが大前提ですよね。

※2 令和5年事故の型別労働災害発生状況(令和5年4月速報値):https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/dl/s23-04.pdf

休業4日以上の死傷災害

出典:労働者死傷病報告
その他(※):主として感染症による労働災害を示す分類

ミズノでは、労働環境の改善を手助けしたく2019年からワークビジネス事業を拡大し、ウエア、シューズをはじめその他のアイテムの製品開発を進めています。実は、2022年度厚生労働省「SAFEアワード※3」でゴールド賞を受賞するなど、取り組みが評価されています。

※3 厚生労働省「SAFEアワード」:https://safeconsortium.mhlw.go.jp/award/

厨房シューズ「SOFPON(ソフポン)」

今回、厨房での労働環境に着目し、「滑りにくさを追求した」厨房シューズを開発しました!
ミズノは、これまでいろいろな競技の地面で使われるシューズのアウトソールを開発しています。土、天然芝、人工芝、雪、フローリング、また濡れている、乾いているといった天候要因など、さまざまの環境下や競技のルールなどに合わせて、長年開発してきました。
今まで培ってきた技術やノウハウを応用し、開発した厨房で働く人向けシューズ「SOFPON(ソフポン)」!ミズノは、厨房という新しい地面環境に挑戦し、世の中の労災に対して少しでも改善の手助けができればと、開発を進めてきました。

「滑りにくさを追求した」厨房シューズのアウトソールは?実験映像からもわかる!

アウトソールは、油や水に対して滑りにくいアウトソール意匠を採用!
下記の写真、左側は粉の上の作業に適したシューズ「ALMIGHTY PT61L」、右側は厨房シューズ「SOFPON」です。アウトソールの意匠の違いは一目瞭然です。

左:「ALMIGHTY PT61L」、右:「SOFPON」

右側は、水や油が流れ出やすくするための溝を配置。水や油が溜まることで起きるスリップに対し、溝を配置することで水や油のはけをよくし、滑りにくくしています。では、それはどのような実力なのか?実験してみました!
実験は、「SOFPON」を着用し、斜めに傾いているアルミ板の上に水を流しながら歩く実験と同じ場所にグリセリンを流し歩く実験です。グリセリンとは、無色透明の粘り気のある液体で、耐滑性試験のときに使用する潤滑液です。

動画からも滑りにくいことがわかりますね。

長時間の立ち仕事に向けた工夫とは?

  • セル構造

  • シューズの踵部分には、ミッドソールといわれる靴の中の部分に『セル構造』という溝を配置しています。溝の隙間により荷重時に各セルがたわむことでクッション性を高めています!

「SOFPON」の開発担当者は言います。
「シューズを開発するために、厨房の現場にヒアリングに行くと、「滑るのが怖い」「立ちっぱなしで疲れる」といった声をたくさん耳にしました。ぜひ「SOFPON」を履いて、転倒リスクの軽減、終日の負担の軽減を体感いただき、快適な労働環境のお役立ちに繋がればいいと思っています。」
皆さん、ぜひ一度シューズを試してみてください!

厨房シューズ「SOFPON(ソフポン)」