WAVE RIDER HISTORY 30年、走り続けた一足の物語
1997年。ニューヨーク、一足のランニングシューズがベールを脱ぎました。

クッション性と安定性。
本来なら、片方を立てればもう片方が損なわれる相反した性能を、一足のなかで両立させる。
ミズノが掲げたシンプルな理想は、独自テクノロジー「ミズノウエーブ」によって現実になりました。
その名は、ウエーブライダー(WAVE RIDER)。
以来30年、走るランナーの足元を支え続けてきた一足が、いま、新しい時代へと走り出します。
このページでは、初代から最新作まで、ウエーブライダーが歩んできた30年の物語をたどっていきます。

HISTORY 01

二律背反に挑んだ、
初代ウエーブライダー
HISTORY 01 二律背反に挑んだ、初代ウエーブライダー

ウエーブライダーの物語は、「クッション性と安定性を一足で両立させる」という、当時としては難題への挑戦から始まりました。

ランニングシューズの世界では長らく、クッション性と安定性は両立しないものと考えられてきました。やわらかく衝撃を吸収しようとすればグラつきやすくなり、安定を求めればクッションが硬くなる。どちらかを取れば、どちらかを手放すしかない。そう信じられていました。
ミズノはこの常識に挑みました。たどり着いた答えが、ミッドソールに波形のプレートを挟む「ミズノウエーブ」です。縦方向の衝撃はやわらげ、横方向のブレには踏ん張る。相反する二つの性能を、一足の中で同居させる構造でした。

1997年11月、このミズノウエーブを初めて搭載したウエーブライダーが、ニューヨークを皮切りに、グローバルデビューを果たします。 ただ、初代の評価は、決して高いものではありませんでした。重さやフィット感に課題が残り、商品としての完成度はまだ道半ばだったためです。

企画開発チームは、すぐに改良へ動き出します。かかとを絞り込むようにラスト(木型)を見直し、サッカーシューズの技術を応用したヒールカウンターを採用し、温度に左右されにくい新素材へ変え、ソール構造も刷新して軽くしていきました。

ミズノスポートロジーギャラリー
ミズノスポートロジーギャラリー(大阪市住之江区)
歴代のミズノランニングシューズ展示

こうした改良を重ねるうちに、チームはひとつの本質に気付きます。ランナーに支持されるために本当に必要なのは、目新しい機能そのものではなく、長く走り続けられる基本性能、つまりフィット感や軽さ、クッションであるということに。

この思想の転換が実を結んだのが、2代目のウエーブライダー2です。米国のランニング専門誌「ランナーズワールド」でEDITOR’S CHOICE賞を受賞し、シリーズの評価はたちまち世界のランナーへ広がっていきました。

スムーズで滑らかな走り心地。そして、毎年たゆまず改善を続ける姿勢。シリーズの核となるDNAは、この苦しいスタートから生まれました。

WAVE RIDER DNA 当時の企画者の声
ウエーブライダー1

当時の業界は、毎年のように新機能を競っていました。しかし市場では「昔ミズノに気に入っていた一足があった。でも、なくなってしまった。それ以来、買わなくなった」という声をよく聞きました。何を追い続けるべきか。その軸が、まだ我々には見えていませんでした。

その答えのヒントは、かつて生産性の課題でいったん姿を消していた“波状構造”にありました。生産技術の進化で再現できると分かったとき、会議室にいた全員でスタジアムのようにウエーブをつくり、「このWAVEで世界と戦おう」と誓ったのを、今でも覚えています。

しかしその初代モデルの評価は、正直に言って厳しいものでした。それでも、改善をやめなかった。継続し、改善し続けることこそが信頼になる。その気付きが、WAVE RIDERのDNAになりました。

初代WAVE RIDER

HISTORY 02

ウエーブライダーを支える
「ミズノウエーブ」とは
HISTORY 02 ウエーブライダーを支える「ミズノウエーブ」とは

ミズノウエーブは、ソールに波形の形状を取り入れることで、クッション性と安定性を同時に引き出すミズノの基幹テクノロジーです。

シューズのミッドソールに、波のような形をしたプレートを組み込む。たったこれだけの発想が、ランニングシューズの常識を変えました。

着地の時には、波形が縦方向の衝撃を受け止めてやわらげます。一方で、横方向に足がブレようとする力には、波の形が突っ張って踏ん張ります。やわらかさと安定。相反する働きを一枚のプレートで両立させたことが、ミズノウエーブの画期的なところでした。

初代から現在に至るまで、かたちを変えながらもこの波形プレートはウエーブライダーに受け継がれています。シリーズが30年にわたってランナーに選ばれ続けてきた理由は、この「ブレない走り心地」にあります。

※設計などにより、効果や感じ方が異なります。

HISTORY 03

走り心地を一新した、
8代目ウエーブライダー
HISTORY 03 走り心地を一新した、8代目ウエーブライダー

8代目のウエーブライダー8は、「走り心地そのもの」を設計の主題に据え、シリーズの乗り味を大きく変えたモデルです。

改良を重ねるなかで、企画担当者はひとつの違和感に向き合っていました。性能は確実に上がっている。それなのに、走ったときの足音がどこかバタバタとして落ち着かない。この走り心地をどう高めるかが、次の課題になりました。

ヒントは意外なところ、車の乗り心地にありました。乗り心地を損なう正体は、急な加速と急な減速です。同じことがランニングの一歩ごとにも起きていると、研究チームとの連携で突き止めました。着地で急ブレーキがかかり、蹴り出しで急加速する。その繰り返しが、あの落ち着かない走り心地を生んでいました。

そこで設計思想を大きく変えます。複数あった波形を1枚の波へとまとめ、形状を“へ”の字に変え、かかとには屈曲ラインを加えました。着地から蹴り出しまでの動きがなめらかにつながり、急なブレーキと加速を抑えます。数値で測れる機能を足すのではなく、「人の感性」そのものを設計に落とし込もうとしました。

この8代目を境に、ウエーブライダーはさらに多くのランナーに選ばれる一足へと育っていきます。

WAVE RIDER DNA 当時の企画者の声
「WAVE RIDERは良くなっている。でも、走行音がバタバタしている」。その違和感を開発チームに投げかけたのが出発点でした。返ってきたヒントが“車の乗り心地”だったのは、今でも意外に思います。急加速と急減速を抑えるという発想が、走り心地を一段引き上げてくれました。

HISTORY 04

転換点となった24代目
「ミズノエナジー」の登場
HISTORY 04 転換点となった24代目 「ミズノエナジー」の登場

2020年に発売されたウエーブライダー24は、新素材「ミズノエナジー」を初めて搭載し、シリーズに「推進力」という新しい価値を加えた転換点のモデルです。

1997年のデビューから、ウエーブライダーは毎年小さなアップデートを積み重ねます。ランナーの声を聴き、走りのデータを取り、フィット感や反発を少しずつ磨いていく。その地道な歩みが、ウエーブライダーをミズノ屈指のロングセラーへと育てました。

そして2020年。24代目となるウエーブライダー24で、シリーズは大きな転換点を迎えます。

主役は、ミズノが約2年かけて開発した新素材「ミズノエナジー」でした。やわらかさによってためた接地時のエネルギーを、ロスを少なく反発に変える、新世代のミッドソール素材です。ウエーブライダー24では、この素材を踵部に初めて搭載しました。

従来のソール素材と比べて、やわらかさが約17%、反発性が約15%向上*1*2。ミズノウエーブが守り続けてきた「クッション性と安定性の両立」に、前へ進む推進力という新たな魅力が加わった瞬間でした。ここから、ウエーブライダーの第二章が始まります。

*1 従来のソール素材(U4ic)と材料性能のみを比較した当社比較数値です。(向上度合いを示し、生産上、数値はばらつくことがあります。)*2 反発性は鉛直方向に圧縮したときの比較です。 
WAVE RIDER 歴代ウエーブライダー
1997年に始まった旅は、いま30モデルにまで連なります。
その全てが、走るランナーの声に応え、確かな技術で進化を重ねてきた歩みです。
気になる世代をたどってみてください。
1997~2007 第一世代
ミズノウエーブが世界に届いた時代 
  • 1997 ウエーブライダー1 初代。ミズノウエーブを初搭載し、シリーズの原点となった一足
    1997

    ウエーブライダー1

    初代。ミズノウエーブを初搭載し、シリーズの原点となった一足

  • 1998 ウエーブライダー2 基本性能を磨き直し、Editor’s Choice賞を受賞した転換のモデル
    1998

    ウエーブライダー2

    基本性能を磨き直し、Editor’s Choice賞を受賞した転換のモデル

  • 1999 ウエーブライダー2000
    1999

    ウエーブライダー2000

  • 2000 ウエーブライダー2001 ソールに通気性を。 MIZUNO Intercool搭載
    2000

    ウエーブライダー2001

    ソールに通気性を。
    MIZUNO Intercool搭載

  • 2001 ウエーブライダー2002
    2001

    ウエーブライダー2002

  • 2002 ウエーブライダー6
    2002

    ウエーブライダー6

  • 2003 ウエーブライダー7
    2003

    ウエーブライダー7

  • 2004 ウエーブライダー8 走り心地を主題に、 SmoothRide搭載
    2004

    ウエーブライダー8

    走り心地を主題に、
    SmoothRide搭載

  • 2005 ウエーブライダー9
    2005

    ウエーブライダー9

  • 2006 ウエーブライダー10 二桁の大台に到達した節目のモデル
    2006

    ウエーブライダー10

    二桁の大台に到達した節目のモデル

  • 2007 ウエーブライダー11
    2007

    ウエーブライダー11

2008~2018 第二世代
素材とフィットを磨き続けた時代
  • 2008 ウエーブライダー12 男女異設計。 GenderEngineering搭載
    2008

    ウエーブライダー12

    男女異設計。
    GenderEngineering搭載

  • 2009 ウエーブライダー13 動的フィッティングを高めるDyanamotion Fit搭載
    2009

    ウエーブライダー13

    動的フィッティングを高める
    Dyanamotion Fit搭載

  • 2010 ウエーブライダー14
    2010

    ウエーブライダー14

  • 2011 ウエーブライダー15
    2011

    ウエーブライダー15

  • 2012 ウエーブライダー16
    2012

    ウエーブライダー16

  • 2013 ウエーブライダー17 更に軽量に。 U4icミッドソール搭載
    2013

    ウエーブライダー17

    更に軽量に。
    U4icミッドソール搭載

  • 2014 ウエーブライダー18
    2014

    ウエーブライダー18

  • 2015 ウエーブライダー19
    2015

    ウエーブライダー19

  • 2016 ウエーブライダー20 シリーズ20代目の節目を飾ったモデル
    2016

    ウエーブライダー20

    シリーズ20代目の節目を飾ったモデル

  • 2017 ウエーブライダー21
    2017

    ウエーブライダー21

  • 2018 ウエーブライダー22
    2018

    ウエーブライダー22

2019~2026 第三世代
ミズノエナジーとともに新章へ
  • 2019 ウエーブライダー23
    2019

    ウエーブライダー23

  • 2020 ウエーブライダー24 ミズノエナジーを初搭載した転換点のモデル
    2020

    ウエーブライダー24

    ミズノエナジーを初搭載した転換点のモデル

  • 2021 ウエーブライダー25
    2021

    ウエーブライダー25

  • 2022 ウエーブライダー26
    2022

    ウエーブライダー26

  • 2023 ウエーブライダー27
    2023

    ウエーブライダー27

  • 2024 ウエーブライダー28
    2024

    ウエーブライダー28

  • 2025 ウエーブライダー29 30代目へとつながる、現行の最新モデル
    2025

    ウエーブライダー29

    30代目へとつながる、現行の最新モデル

  • 2026 ウエーブライダー30 第三世代 30年の進化を結集した、新世代モデル
    2026

    ウエーブライダー30

    30年の進化を結集した、新世代モデル

POINT
自分に合うウエーブライダーを選ぶ
ウエーブライダーには、足の幅や使うシーンに合わせて選べるバリエーションがそろっています。
同じ「ウエーブライダー」でも、自分の足やランニングのスタイルに合ったタイプを選ぶことで、
走り心地は大きく変わります。
標準モデル
もっともスタンダードなタイプです。クッション性と安定性のバランスがよく、毎日のランニングからフルマラソンまで幅広く対応します。まず一足目に選ぶなら、この標準モデルがおすすめです。
スーパーワイド(SW)/ワイド
足の幅が広い方や、ゆったりとしたフィット感を好む方に向けたタイプです。標準モデルでは窮屈に感じる方も、つま先まわりにゆとりのあるスーパーワイドなら快適に走れます。
ウイメンズ
女性の足型に合わせて設計されたモデルです。足の形やサイズ展開が男性向けとは異なるため、女性ランナーはウイメンズから選ぶとフィットしやすくなります。
GTX(ゴアテックス搭載モデル)
防水透湿素材「ゴアテックス」を採用したモデルです。雨の日のランニングや、濡れた路面でも足元を快適に保ちやすく、天候を選ばずに走りたい方に向いています。
どのタイプが合うか迷ったら、走力や目的からおすすめの一足を探せる「レベルチャート」もご活用ください。
ウエーブライダーはこんなランナーに

ウエーブライダーは、「最後まで崩れず、安定して走りたい」ランナーに向いた一足です。ミズノのランニングシューズの中では、安定感のあるクッショニングを特長とする「CRUISE(クルーズ)」カテゴリーに位置づけられています。

これからランニングを始める方にとって、ウエーブライダーは心強いパートナーになります。ミズノウエーブによる安定した走り心地は、まだフォームが固まっていない時期でも足元をしっかり支えてくれるためです。

もちろん、走り慣れたランナーにとっても頼れる存在です。日々のジョギングはもちろん、フルマラソンまで、距離やペースを問わず安定した走りをサポートします。「決まったレース用」ではなく、「毎日履ける一足」を探している方にぴったりのデイリートレーナーです。

「速さを追い求めたい」「もっと軽やかに走りたい」という方は、ミズノの他のカテゴリー(SPEED・BOUNCE・FLOAT)もあわせて検討してみてください。それぞれ目的に合わせて設計されています。

ウエーブライダーについてよくある質問
Q.ウエーブライダーは何代目まで発売されていますか?
1997年の初代から数えて、2026年発売のウエーブライダー30で30代目になります。世代を重ねるごとに改良を続けてきた、ミズノを代表するロングセラーシリーズです。
Q.初心者でも履けますか?
履けます。ミズノウエーブによる安定した走り心地で足元を支えるため、ランニングを始めたばかりの方にも向いています。毎日のジョギングからフルマラソンまで幅広く対応できる、扱いやすい一足です。
Q.足の幅が広いのですが、合うサイズはありますか?
幅広の方向けに、スーパーワイド(SW)やワイドのバリエーションがそろっています。標準モデルが窮屈に感じる方は、こうした幅広タイプを選ぶと快適に走れます。
Q.旧モデルと最新モデルでは何が違いますか?
ウエーブライダーは毎年改良を重ねながら常に進化してきました。大きな転換点は2020年のウエーブライダー24で、新素材「ミズノエナジー」を初搭載し、推進力が加わりました。最新のウエーブライダー30では、超臨界発泡技術のミッドソールとシリーズ初のフルレングスウエーブプレートを採用、これまでのミズノの持てるあらゆる技術の集大成ともいうべきモデルとなっています。
生まれ変わった「ウエーブライダー」のライドをぜひ体感ください。
30年の集大成
ウエーブライダー30


ウエーブライダー30は、初代から受け継いだDNAを核に、
シリーズで培ってきたテクノロジーを統合した新世代のデイリートレーナーです。

初代から30年。波形プレート「ミズノウエーブ」が支えてきた、クッション性と安定性の両立。ウエーブライダー30は、このDNAを軸に据えながら、シリーズで磨いてきたテクノロジーを次の次元へと進めました。

ソールは2層構造です。超臨界発泡技術で生成したトップミッドソールに、厚みと素材を見直したミッドソールを重ねました。前作のウエーブライダー29と比べて、クッション性は約17%、反発性は約19%高まっています*。シリーズで初めてフルレングスのウエーブプレートを搭載し、かかとからつま先までよどみなく体重を移せるようになりました。ブレのない安定した走りにつながります。

環境への配慮も進めています。アッパーの裏地やインソール表面、靴ひもには、リサイクル素材を90%以上採用しました。
* ウエーブライダー29との比較です。

振り返れば、ウエーブライダーが積み重ねてきた価値はとてもシンプルです。とにかくスムーズな走り心地。毎年確実に良くなること。そして、ランナーの信頼を裏切らないこと。この積み重ねが、世界中のランナーにとっての「頼りになる一足」を育ててきました。

ウエーブライダー30は、単なる30代目ではありません。「昨日より良い一足」を作り続けるという約束のうえ上に、まだ味わったことのない走りの体験を届けます。30年の進化を結集した、新しいウエーブライダー。WAVE RIDERの物語は、ここからまた走り出します。

30年、止まらない鼓動。
揺るぎない信頼。
そのすべてが結集し、走りは次なる高みへ。
DNAを継承しつつ、新しいウエーブライダーへ。