防水ランニングシューズは
蒸れる?
正しい選び方と
おすすめモデルを解説
雨の日にランニングシューズが濡れると、足が冷えて不快なうえ、足とシューズの摩擦が増えてマメもできやすくなります。
「防水シューズが欲しいけど、蒸れやすいのでは?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。最新のGORE-TEX®搭載モデルなら、外からの雨をブロックしながら内部の汗を逃がし、蒸れを大幅に抑えられます。
本記事では、防水ランニングシューズの蒸れが起こる仕組みとその対策、ロード用・トレイル用の選び方、そしておすすめのGORE-TEX®モデルまで、科学的な根拠をまじえて解説します。
雨の日も、いつもどおり走り出せる。
安定感のあるクッションでロードもトレイルも走れる『ウエーブライダーGTX 3(WAVE RIDER GTX 3)』と、Vibramソールで悪路を攻める直営店限定の『ウエーブダイチ 9 GTX(WAVE DAICHI 9 GTX)』。どちらもGORE-TEX®搭載で、雨天でも足元をドライに保ちます。
防水ランニングシューズが雨の日のトレーニングに必要な理由
雨の日にシューズが濡れると、不快感だけでなく足のトラブルにもつながります。防水シューズは「天候に左右されず練習を続けるためのギア」として、フルマラソンに向けて走り込んでいる方にも、ランニングを始めたばかりの方にも役立ちます。
雨が続くとマラソンの練習計画が崩れる
マラソン本番に向けて数ヶ月の練習計画を立てていても、連日の雨が続くと思うように走れません。梅雨や秋雨の時期に走れない日が続くと、月間走行距離が落ち、せっかく積み上げた走力や心肺機能も鈍ってしまいます。
「今日は雨だから休もう」という判断が1日、2日と重なると、焦りやモチベーションの低下にもつながります。そんなときに役立つのが、防水ランニングシューズです。小雨でも土砂降りでも迷わず外に出られます。天候を言い訳にせず計画どおりに走り続けられること、これが防水シューズをそろえる最大の理由です。
ランニングを始めたばかりの方にとっても同じことが言えます。雨の日に走る習慣がつくかどうかは、ランニングを長く続けられるかの分かれ目です。
靴の中が濡れると起きる足のトラブル
シューズの内部に雨水が染み込んだ状態で走ると、単に冷たくて不快なだけでは済みません。靴の中が濡れたまま走り続けると、足の皮膚(角質層)がふやけてやわらかくなります。やわらかくなった皮膚は靴下やインソールとこすれやすく、足の皮膚がトラブルになりやすい状態です。
とくにマラソンレースのように長時間走り続ける場面では、足のトラブルひとつで数ヶ月の練習が台無しになることもあります。防水シューズで水の浸入を防ぐと、不快感がなくなるのはもちろん、足とシューズの間の摩擦を抑え、肌トラブルを起きにくくする働きもあります。
防水シューズが蒸れる理由とGORE-TEX®による対策
「防水シューズは蒸れやすいのでは?」という不安は、最新のGORE-TEX®素材でかなり小さくなっています。蒸れが起きる理由と、GORE-TEX®がどう解決するのかを見ていきましょう。
足の汗がシューズの中を蒸し暑くする理由
意外に思われるかもしれませんが、足は体表面積の約7%しかないにもかかわらず、全身の発汗量の3〜4%を占めるほど汗をかきやすい部位です。
通気性の低いシューズで走ると、この汗が行き場を失い、靴の中の温度と湿度がどんどん上がります。靴の中が蒸し暑くなると、足の不快感が増すのはもちろん、体全体の熱も逃がしにくくなり、同じペースで走っていても体への負担が増す可能性があると研究で指摘されています。
旧来の防水シューズが「蒸れやすい」と言われたのは、水を通さない代わりに汗の水蒸気も閉じ込めてしまう構造だったためです。この弱点を解消するのが、次に紹介するGORE-TEX®の透湿防水テクノロジーです。
GORE-TEX®が防水と透湿を両立させる仕組み
GORE-TEX®(ゴアテックス)は、防水と透湿という一見両立しにくい機能を同時に兼ね備えた素材です。
GORE-TEX®メンブレン(膜)には、目に見えないほど小さな孔が無数に空いています。雨粒のような大きな水の粒子はこの孔を通り抜けられないため、外側からの浸水をブロックします。一方で、足から出た汗の水蒸気は雨粒よりもはるかに小さいため、孔を通って外側に放出されます。
つまり、「大きな水は通さず、小さな水蒸気だけ通す」という仕組みで、雨を防ぎながら靴の中の蒸れを逃がすことができます。かつての防水シューズが抱えていた「蒸れやすさ」は、GORE-TEX®搭載モデルで大きく改善されています。
JIS規格の耐水度試験で裏付けられた防水性能
「本当に雨を通さないの?」と気になる方もいるでしょう。そこで、客観的な基準として使われるのが、JIS L 1092などの規格による耐水度試験です。
耐水度試験では、生地に対して水圧(mmH2O)を徐々にかけていき、水滴が3滴しみ出すまでの圧力を測定します。数値が大きいほど、強い水圧にも耐えられるということです。
GORE-TEX®を採用した製品はこうした厳しい基準をクリアしているため、ランニング中に水たまりを踏んだり、土砂降りの中を走ったりしても、高い防水性を発揮します。
走る場所で選ぶ防水ランニングシューズの比較
防水ランニングシューズは、大きくロード用とトレイル用の2タイプに分かれます。走る場所によって求められる機能が異なるため、自分の使い方に合ったタイプを選びましょう。
ロード用に求められるクッション性と濡れた路面でのグリップ力
アスファルトやコンクリートなどの舗装路を中心に走るなら、ロード用の防水モデルが適しています。
雨に濡れた路面は想像以上に滑りやすく、とくにマンホールの蓋や横断歩道の白線は注意が必要です。ロード用の防水シューズには、ウェットな路面でもしっかりグリップするアウトソールが採用されています。
もうひとつ重要なのがクッション性です。舗装路は地面が硬いため、着地のたびに足や膝に衝撃がかかります。ミッドソールのクッションが十分にあるモデルを選ぶと、長時間走っても着地の衝撃をしっかりやわらげてくれます。
トレイル用に求められるソールのグリップ力と耐久性
山道や林道、ぬかるんだ未舗装路を走るなら、トレイル用の防水モデルを選んでください。
トレイル用のアウトソールには、土や泥をしっかりつかむための深い突起(ラグ)が刻まれています。ロード用のフラットなソールでは悪路で滑りやすいため、走る場所に合ったソール設計が安全に直結するポイントです。
トレイルでは水たまりやぬかるみに足を踏み入れる場面がロードよりもはるかに多く、防水性の有無がそのまま快適さの差になります。GORE-TEX®の防水透湿機能は、トレイルランナーにとって頼もしい装備です。
トレイルランニングの基礎知識やシューズ選びの詳細は、以下の記事でも解説していますのでご覧ください。
GORE-TEX®搭載のおすすめ防水ランニングシューズ
GORE-TEX®を搭載した防水ランニングシューズのなかから、ロード〜トレイル対応モデルとトレイル専用モデルの2足を紹介します。ここまで解説した防水透湿性と路面別のソール設計をどちらも備えたモデルです。
ロードからトレイルまで対応する『ウエーブライダーGTX 3(WAVE RIDER GTX 3)』
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 価格 | 20,900円(税込) |
| 重量 | 約300g(27.0cm片方) |
| 防水素材 | GORE-TEX® |
| ミッドソール | 『ミズノエナジー(MIZUNO ENERZY)』 |
| プレート | 『ミズノウエーブ(MIZUNO WAVE)』 |
| アウトソール | Wgrip(濡れた路面に対応) |
| 対応路面 | ロード〜トレイル |
ミズノのロングセラー『ウエーブライダー(WAVE RIDER)』シリーズの防水モデルで、長年の開発で培われた安定感のあるクッション性が特徴です。
ミッドソールに『ミズノエナジー(MIZUNO ENERZY)』を搭載し、着地時の衝撃をしっかり吸収しながら、次の一歩を軽やかに踏み出せる走り心地に仕上がっています。
※設計などにより、効果や感じ方が異なります。
※反発性は鉛直方向に圧縮したときの比較になります。
アウトソールには「Wgrip」素材を採用し、雨に濡れた路面でも滑りにくい設計です。全天候と幅広い路面に対応しており、トレイルにもおすすめのモデルです。ロードとトレイルの両方を1足でカバーしたい方に向いています。
約300gという重量は、防水シューズとしては軽量で、ふだんのトレーニングにも気軽に使える重さです。
本格的な悪路に対応する『ウエーブダイチ 9 GTX(WAVE DAICHI 9 GTX)』
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 価格 | 19,800円(税込) |
| 重量 | 約320g(27.0cm片方) |
| 防水素材 | GORE-TEX® |
| ミッドソール | 『ミズノエナジー(MIZUNO ENERZY)』 |
| プレート | 『ミズノウエーブ(MIZUNO WAVE)』 |
| アウトソール | Vibram MEGAGRIP |
| 対応路面 | トレイル全般(泥・岩・ぬかるみ) |
| 販売チャネル | ミズノ直営店限定 |
最大の特徴は、アウトソールに「Vibram MEGAGRIP」を採用している点です。Vibram社は登山靴やアウトドアシューズのソールで実績があるメーカーで、泥や濡れた岩場でもしっかり地面をつかみます。
GORE-TEX®との組み合わせで、雨天のトレイルでも足元をドライに保ちながら安定した走りが期待できます。
1足でロードもトレイルも走りたい初心者への提案
2モデルを比べると、ウエーブダイチ 9 GTXは本格的なトレイル向けのため、初めての1足としてはウエーブライダーGTX 3が選びやすいモデルとなります。
ロードでのクッション性とトレイルでのグリップ力を両立しているため、ふだんの舗装路ジョギングから休日のトレイルランまで、1足で幅広く使えます。価格も20,900円(税込)と、GORE-TEX®搭載の防水シューズとしては手の届きやすい価格帯です。
「ランニングを習慣化したいけど、雨の日は走る気になれない」という方にこそ試してほしい1足です。防水シューズがあると「雨だから」という言い訳がなくなり、走り出すハードルが一段下がります。
初めてのランニングシューズの選び方について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
防水ランニングシューズの透湿性を保つメンテナンス方法
GORE-TEX®搭載の防水シューズは、正しいメンテナンスで長く性能を維持できます。とくに大切なのは「汚れを落とすこと」と「しっかり乾燥させること」の2つです。
使用後すぐに汚れを落として透湿機能を守る
走ったあとにアッパー(甲の部分)に泥や砂が付いたまま放置すると、撥水力が落ちるほか、GORE-TEX®メンブレンの微細な孔が目詰まりを起こします。孔がふさがると、せっかくの透湿性が発揮できなくなり「蒸れやすい」と感じる原因になりかねません。
使用後はなるべく早く、やわらかいブラシで表面の泥や砂を払い落としましょう。汚れがひどい場合は、ぬるま湯で軽く水洗いしても問題ありません。洗剤を使う場合は中性洗剤を少量にとどめてください。
インソールを外して風通しのよい場所でしっかり乾燥させる
防水シューズは外からの水を通しにくいぶん、内側が一度濡れると乾きにくい面があります。走ったあとは靴ひもをゆるめ、インソールを取り出して、直射日光を避けた風通しのよい日陰で乾かしましょう。
インソールを抜いて乾かすことで、靴の内部に湿気がこもるのを防ぎ、雑菌の繁殖やにおいの発生を抑えられます。ドライヤーや暖房器具で急速に乾燥させると、GORE-TEX®メンブレンや接着剤を傷めるおそれがあるため、自然乾燥が基本です。
雨の日のランニングをもっと快適にする関連アイテム
防水シューズで足元を守るのに加えて、上半身と頭まわりも撥水アイテムで整えると、雨天ランのストレスがさらに下がります。
ここでは、シューズと合わせて使いたい折りたたみ式ジャケットと撥水キャップを紹介します。
手のひらサイズに畳めるパッカブルジャケット
急な雨に備えたいときに便利なのが、折りたたみ式のランニングジャケットです。
ミズノの『パッカブルジャケット(フード付き)』は、フード裏のポケットに本体を収納でき、手のひらサイズまでコンパクトにまとまります。
軽量のリップストップ素材に、環境に配慮したPFASフリーの撥水コーティングを施しており、小雨程度なら問題なく弾いてくれる仕上がりです。 フード周りや手口にはシャーリング加工があり、走っている最中も袖口から雨が入りにくく、前後に配した再帰反射プリントが、夜道での視認性向上にも役立ちます。
春先や梅雨、秋口の肌寒い時期のトレーニングに1着あると心強いアイテムです。
雨と暗さに備える撥水ナイトランキャップ
頭まわりの対策には、撥水加工を施したキャップが役立ちます。
ミズノの『撥水ナイトランキャップ』は、撥水生地で雨粒を弾きながら、前面のつばで顔や目元に当たる雨を受け流す設計です。視界が確保できると、水たまりやマンホールの位置を早めに把握でき、雨天時でも足元の判断がしやすくなります。
全周に再帰反射プリントが配されているため、街灯の少ない時間帯に走っても、後方や側方の車から見つけてもらいやすくなります。サイズ調整アジャスター付きで、男女どちらでも使える仕様です。
まとめ:雨の日も走り続けるための防水シューズ選び
防水ランニングシューズは、雨の日でもトレーニングを止めずに済む頼もしいギアです。「蒸れるのでは?」という心配は、GORE-TEX®の透湿防水テクノロジーが大幅に解消してくれます。
選ぶときのポイントは、走る場所に合わせることです。舗装路メインならウエーブライダーGTX 3、本格的なトレイルにはウエーブダイチ 9 GTXが向いています。どちらも『ミズノエナジー(MIZUNO ENERZY)』のクッション性と濡れた路面に対応したソールを備え、防水性と走り心地を両立しています。
まず1足で始めたい方は、ロードからトレイルまで使えるウエーブライダーGTX 3から試してみてください。




