女子100m平泳ぎと女子50m平泳ぎの日本記録保持者で、2022年のジャパン・オープンでは女子100m平泳ぎで優勝するなど、日本女子平泳ぎを牽引する青木玲緒樹(れおな)選手。さらなる活躍が期待される青木選手に、競泳の、そして平泳ぎの「CRAZY LOVE」な話をうかがいました。
得意だからこそ勝負する、挑戦し続ける
夢や目標がある限り、ずっと競泳は「CRAZY LOVE」な存在
人々がスポーツに魅了されるのはなぜだと思いますか?
競技を通じて、今この瞬間までの過程やストーリーが見えるから人々は感動すると思います。あと、スポーツは自分自身の体で表現するものなので、そこも大きいですよね。特に競泳は自分自身の体だけで勝負しますし、コースロープがあって他人と接触することがないので平和ですしね(笑)
格闘技のような接触しての対決は苦手なんですね。
一対一で対決はキツいかなぁ(笑)。ただ、競泳にも同着だった選手だけが、もう一度一緒に泳いで勝敗を明らかにするスイムオフという直接対決のルールがあるんです。一度スイムオフになりかけた時があって、しかも同じ大学の同期の選手で…。結果的にまだ体験したことはないですが、あの時の心境を思い出したら、私めちゃくちゃスイムオフ苦手です(笑)
競泳への愛が感じられるエピソードがあればぜひ教えてください。
今はちゃんと休むこともトレーニングのひとつなので休むんですが、少し前までは3日以上泳がないと不安になって、こっそり泳いだりしていました。プライベートでオーストラリアのケアンズにいる友達に会いに行った時も、現地のプールで泳ぎました。ちょうど一般市民に開放されている時で、一般の人に交ざって泳いでいましたね。もちろん軽く泳ぐ程度ですが。
これからも青木選手にとって競泳が「CRAZY LOVE」な存在であり続けるためにどうしていきたいですか。
目標や夢を持ち続けることでしょうか。あと、競泳を通して自分がどう成長していけるのか、自分自身も楽しみです。速く泳げるように必死で練習するだけじゃダメで、考え方を含めて人間的に成長していかないと、練習が結果につながらないことを経験しました。だからこそ、「自分自身を人間的に成長させるための競泳」と考えて向き合っていきたいです。