枕は洗うべき?洗う頻度や正しい洗い方【専門家が解説】自宅で洗う方法と干し方のコツ
枕は毎日使う寝具ですが、「洗ったことがない」、「洗っていいのかわからない」という人は意外に多いのではないでしょうか。
この記事では、枕を清潔に保つための正しい洗い方や干し方を専門家のアドバイスとともに解説します。
枕の洗濯は1~3ヶ月に1回が目安!素材によって頻度は異なる
素材にもよりますが、枕は1~3ヶ月に1回を目安に洗濯しましょう。枕にたまったホコリや汚れを放置しておくと、においや黄ばみの原因となります。
寝具を清潔に保つことは、睡眠の質を上げる大事なポイントです。
洗いたての寝具を使うと気持ちが良く、衛生的な環境で眠れるという安心感も得られるため、快適な睡眠につながります。
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快適な睡眠には、自分に合った枕を使うほか、汗や汚れをためないようにする日常ケアが欠かせません。
洗えるタイプなら定期的に丸洗いしてにおいや汚れをしっかり落としましょう。
洗えないタイプでも、干す・拭く・カバーをこまめに洗うなど、できる範囲でお手入れするだけでも衛生面は大きく変わるはずです。
1~3ヶ月に1回は洗濯すべき理由
枕を定期的に洗うべき理由とメリットは次の3つです。
汗や皮脂の蓄積をリセットする
これらがにおいや黄ばみの原因になる前に1〜3ヶ月単位で丸洗いすれば、衛生的な状態を維持しやすくなります。
雑菌やにおいを早い段階で防止
特に梅雨の時期や汗をかきやすい夏場は、早め早めの洗濯がポイントです。
長持ちさせる
1〜3ヶ月に1回の洗濯なら、ほどよいペースで枕をケアできるため、負担をかけずに継続できます。
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一般的に「人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかく」といわれ、特に頭や首回りは汗・皮脂が出やすい部位です。
枕は直接、頭や首と接触するため、汚れがたまりやすいといえます。
それにもかかわらず、洗わずに使い続けている方は少なくありません。そのまま汚れが蓄積した状態にしておくと、においの原因となる可能性もあります。
洗える素材であれば定期的に本体を洗い、あわせて枕カバーもこまめに交換することをおすすめしています。
洗濯しないままだと不衛生な睡眠環境になるリスクも
枕に付着した汗や皮脂は、ダニや雑菌の格好のエサ。さらに湿度の高い梅雨や夏場は、カビが発生しやすくなるため注意が必要です。
枕は顔回りに近いぶん、ダニやカビの影響が出やすいといわれています。
洗える素材なら定期的に洗ってしっかり乾燥させる、洗えない素材なら天日干し・陰干しで湿気を飛ばすなど、それぞれの方法で湿度と汚れをコントロールすることが重要です。
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枕は睡眠中ずっと顔や呼吸器に近い寝具なので、ダニやカビの影響を受けやすいんです。
洗える素材ならしっかり水通しして、洗えない素材なら干して風を通すだけでも、衛生状態はまったく異なります。アレルギーや鼻炎がある方は特に注意が必要です。
実際、私の息子も枕やカバーをうっかり洗い忘れていると、くしゃみがひどくなってしまうんですよ。敏感な方は本当にちょっとしたダニやホコリでも反応しますから、寝具のこまめなメンテナンスは大切ですね。
洗いやすい素材と洗えない素材
パイプやファイバーなどは比較的洗いやすく乾きも早いため、1〜3ヶ月に1回洗っても問題ない場合が多いです。
一方で、自然な素材であるそばがらや羽毛などは、基本的に洗えません。
| ● ファイバー ● パイプ ● ポリエステルのわた ● ビーズ |
1〜3ヶ月に1回 |
| ● そばがら ● 低反発ウレタン ● 羽毛 |
洗えない |
洗いやすい素材に関しては、「気になるほど汚れてはいないものの、少しにおいや湿気がこもっている」と感じたら、月に1回を目安に枕の中材をチェックしてみてください。
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枕にたまったホコリや汗などの汚れを放置すると、においや黄ばみの原因になります。 少なくとも週に1回はカバーを外して洗い、ファイバーやパイプなどの洗える素材は定期的に洗濯しましょう。
洗えない素材でも、天日干しや陰干し、除菌スプレーなどでケアすれば衛生面がぐっと向上します。
枕が洗えるかどうかは洗濯表示マークを確認しよう
枕の洗濯方法は素材ごとに異なるため、最初に必ず「洗濯表示マーク」を確認しましょう。
布団や衣類と違って枕の洗濯タグは小さいことが多く、見落としがちです。タグが付いていない場合は、枕カバーに記載がある場合もあります。
どこにも表示が見当たらないときは、次に紹介する「洗いやすい素材」「洗えない素材」の一般的な特徴を参考にしてください。
| 洗いやすい素材 | ● ファイバー ● パイプ ● ポリエステルのわた ● ビーズ |
| 洗えない素材 | ● そばがら ● 低反発ウレタン ● 羽毛 |
洗いやすい素材
素材でいうと以下のものが洗える素材とされています(ただし製品によっては例外あり)。
● ファイバー
● パイプ
● ポリエステルのわた
● ビーズ
洗濯表示マークが見当たらない場合やタグを切ってしまった場合でも、この4種類は比較的洗濯適性が高いのが特徴です。
実際に洗うときは、洗濯ネットの使用や弱水流など、デリケート衣類に近い扱いが推奨されるケースが多いため注意してください。
ファイバー
| 素材の概要 | 中身が空気の通り道が多いため、湿気や熱がこもりにくい |
| 洗濯のポイント | シャワーで直接水洗いが可能。 網目状の構造に水を通しやすく、比較的早く乾くため、洗濯後のメンテナンスが簡単 |
| 洗濯の際の注意点 | 枕の洗濯ラベルを確認し、洗濯機で洗えるか、手洗いできるかを確認する。 洗濯後は強く絞らず、軽く押して余分な水を取り除く |
| 長持ちさせるケアのコツ | 湿気がこもるとカビやにおいの原因となるため、定期的に陰干しする |
パイプ
| 素材の概要 | 頭が沈み込みにくく、寝返りを打ちやすい。 高さ調整用にファスナー付きタイプが多い |
| 洗濯のポイント | 洗濯機で洗う場合はネットを使用し弱水流コースを選ぶ |
| 洗濯の際の注意点 | 洗った後は欠けたパイプの破片が飛び出ていないか確認し、必要に応じてパイプの補充や交換をする |
| 長持ちさせるケアのコツ | 水気が残るとカビや悪臭の原因になるため、洗った後は風通しの良い場所でしっかり乾燥させる。天日干しも可能 |
ポリエステルのわた
| 素材の概要 | ふんわり柔らかい寝心地で比較的軽量 |
| 洗濯のポイント | 脱水をかけすぎない、洗濯ネットを使うなどの工夫が必要 |
| 洗濯の際の注意点 | 一般的に洗濯機で丸洗い可能なことが多いが、繊維が偏りやすいのがデメリット |
| 長持ちさせるケアのコツ | 何度も洗うとわたが絡まってダマになることがあるため、年に数回程度に留めると長持ちしやすい |
ビーズ
| 素材の概要 | 頭の形や動きに合わせてビーズが流動するため、独特の柔らかい寝心地を得られる |
| 洗濯のポイント | 洗面器やバスタブにぬるま湯と中性洗剤を入れ、やさしく押し洗いする |
| 洗濯の際の注意点 | 直射日光で干すとビーズが劣化・変形するため、風通しの良い日陰でしっかりと乾かす |
| 長持ちさせるケアのコツ | 月に1~2回、数時間の陰干しすることでにおいやカビを防止 |
洗えない素材
● そばがら
● 低反発ウレタン
● 羽毛
誤って洗濯すると中材が傷んだり、乾かないうちにカビが発生したりする恐れもあります。それぞれの特性に応じて、干す・部分的に拭くなど代替ケアを取り入れましょう。
そばがら
| 素材の概要 | 乾燥させた植物素材のため、水に非常に弱い。 水に濡れると膨張・変形し、カビが発生しやすいのが最大のデメリット |
| ケアのコツ | 水洗いできない代わりに、晴れた日を利用して定期的に天日干しすると、ダニ対策や消臭効果が期待できる |
| 長持ちさせるポイント | 長年使ってそばがらが砕けたり、カビ臭が取れない場合は、中身を新しいそばがらに交換する方法も。 枕専門店やネット通販で詰め替え用の購入も検討 |
低反発ウレタン
| 素材の概要 | 体圧をゆっくりと吸収・分散するため、頭や首のラインにぴったりフィットする |
| ケアのコツ | 枕本体を洗えないため、汚れがついたら固く絞った布で軽く拭き取る |
| 長持ちさせるポイント | 枕カバーを必ず使い、定期的に洗濯。通気性が低く湿気がこもりやすいため、月1~2回程度で陰干しを行う |
羽毛
| 素材の概要 | 頭を優しく包み込むような、柔らかくふんわりとした寝心地 |
| ケアのコツ | 枕本体を頻繁に洗えないため、汚れ防止に週に1回程度カバーを洗濯 |
| 長持ちさせるポイント | 強く押しつぶしたり、枕の上に重いものを乗せると羽毛がつぶれるため何も乗せないようにする。 天日干しする場合、黒いカバーなどに入れ短時間(1~2時間)に留める |
もしタグがない場合でも、無理に洗うのではなく、干す・拭く・カバーを洗うなどの方法でできるかぎり清潔をキープしてください。
十分に乾かせないまま収納すると、カビやにおいの原因にもなるため注意が必要です。
洗濯機を使って枕を洗う方法
特にファイバー素材は水抜けがよいため、浴室でシャワーをかけるだけでも汚れを落としやすく、洗濯機を使わずとも洗えます
ここでは、一般的な縦型洗濯機を使った場合の洗濯の流れを5ステップで解説します。
- 枕カバーを取り外す
- 予洗いする
- 洗濯ネットに入れる
- 優しい洗い方のコースを選び洗濯機で洗う
- 形を整える
ドラム式洗濯機でも、基本的な要領は同じですが、設定や容量が異なるため取扱説明書をあわせてご確認ください。
手順1. 枕カバーを取り外す
手順2. 予洗いする
汚れが頑固な場合は、洗面器などにぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かして部分的につけ置きするのも有効です。その後、予洗いで浮いた汚れを軽く洗い流しましょう。
手順3. 洗濯ネットに入れる
大きめの洗濯ネットを用意しておきましょう。もし枕のサイズに合ったネットがなければ、布団用など少し大きめのものでも構いません。
また、縦型洗濯機で洗う場合は、枕が乾いたままだと水に浮いてしまい、うまく洗浄できないことがあります。
そこで、あらかじめシャワーなどで枕全体を軽く湿らせてからネットに入れると、水を吸い込みやすくなり、洗いムラや偏りを防ぎやすくなります。
手順4. やさしい洗い方のコースを選び洗濯機で洗う
水温はタグの指示に従い、30〜40℃程度まで。温度が高すぎると素材を傷める恐れがあります。
強い脱水や長時間の脱水は中材が偏る原因になるため、長くても3分程度の短めの脱水を2回、向きを変えて行うことに留めましょう。向きを変えるときに途中で一度取り出して水を押し出す方法もおすすめです。
このひと手間を挟むことで、機械の強い回転にかけなくても余分な水分を減らせるため、枕内部の偏りや変形を抑えやすくなるのです。
手順5. 形を整える
枕を手洗いする方法
洗濯機が使えない枕(洗濯表示が手洗いのみ可やデリケート洗い推奨など)や、大きすぎて洗濯機に入りにくい枕は、手洗いが基本です。
以下の手順を参考に、なるべく素材を傷めないようやさしく洗ってみましょう。
- 枕カバーを取り外す
- 洗面所など枕が入る容器に水を張り中性洗剤を溶かす
- やさしく揉み洗いする
- 水を変えながらすすぐ
- 水をしっかり切り形を整える
手順1. 枕カバーを取り外す
手順2. 洗面台など枕が入る容器に水を張り中性洗剤を溶かす
水またはぬるま湯(メーカー推奨温度があれば従う)を張り、中性洗剤を適量溶かして泡立てておきます。
温度は30〜40℃程度が目安で、あまり高い温度だと素材が傷む恐れがあるため注意してください。
手順3. やさしく揉み洗いする
手順4. 水を変えながらすすぐ
洗剤が残るとベタつきや肌荒れの原因になるため、水を替えながら押し洗いとすすぎを繰り返しましょう。水が濁らず泡立ちが消えたら、洗剤成分がほぼ落ちたサインです。
手順5. 水をしっかり切り形を整える
余裕があれば、バスタオルを何度か替えて枕を包み込み、軽く押して水を吸い取ると効果的です。
最後に、形を整えます。パイプやわたが偏った場合は、揉みほぐしながら中材を均一に。ウレタン素材なら押し込む程度に形を戻すだけでOKです。
枕が痛まない適切な干し方
どちらの干し方にしても中まで完全に乾かすことがポイントです。
生乾きだとカビ・ダニ・においのリスクが高まるため、可能なら風通しの良い環境で半日~1日以上かけてじっくり乾燥させるのが理想です。
以下の表は、代表的な枕素材の天日干し・陰干しの向き不向きをまとめたものです。
表の「〇」「ー」は「推奨/非推奨」の目安であり、製品によっては例外もあるため、必ずメーカーの取り扱い表示を優先してください。
| 天日干し | 陰干し | |
|---|---|---|
| パイプ枕 | 〇 | ー |
| そばがら枕・小豆枕 | 〇 | ー |
| ポリエステルわた | 〇 | ー |
| コルマビーズ・ミニボール | 〇 | ー |
| 羽根枕・羽毛枕 | △ | 〇 |
| 低反発ウレタン | ー | 〇 |
| 高反発ファイバー | ー | 〇 |
| ラテックス | ー | 〇 |
| ビーズ | ー | 〇 |
天日干しの方法
1. ホコリを落とす
2. 天気の良い日中に干す
3. 平干しor専用ハンガー
4. 取り込んだ後は形を整える
陰干しの方法
1. 風通しの良い日陰や室内に干す
扇風機やサーキュレーターを併用すると、乾燥が早まります。
2. 平置きか立てかける
3. 定期的に向きを変える
4. 仕上がりをチェック
定期的な洗濯だけでなく日常のお手入れもしよう
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もちろん枕を丸洗いできれば理想的ですが、こまめな日常ケアだけでもダニやにおいのリスクはかなり抑えられますから、ぜひ習慣にしていただきたいと思います。
枕カバーは週に1回洗濯する
カバーを清潔に保つことで汗や皮脂が中に浸透するのを防げるため、本体の洗濯頻度を抑える効果があります。
においやベタつきが気になったら、すぐに交換すると清潔を維持しやすくなります。
また、カバーを複数枚用意してローテーションすれば、洗い替えを準備しやすく、毎日の生活リズムに負担をかけずに済むでしょう。
さらに、防水インナーや防ダニカバーを重ねて使う方法もおすすめです。
特に小さなお子さんがいる家庭やアレルギー体質の方には、汗やアレルゲンが枕本体に入りにくいため効果的といえます。
除菌スプレーを使用する
布用のアルコールスプレーなら、噴霧して数分置くだけで雑菌やにおいが軽減され、寝具周りの清潔感を維持しやすくなります。
ただし、素材によっては変色や劣化が起こる可能性もあるため、まずは枕の端など目立たない部分でパッチテストを行いましょう。
アレルギーが気になる方や小さなお子さん・ペットがいる家庭では、成分が刺激にならないかを事前に確認することも大切です。
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除菌スプレーはあくまでにおい・雑菌対策を一時的に行う補助的なケアです。
根本的に枕内部の汚れを取り除くわけではないため、時間に余裕のあるときに本体の洗濯や陰干しを併用するのが理想的といえます。
外干しや陰干しをして乾燥させる
ただし、素材によっては直射日光がNGな場合もあるため、必ず取り扱い表示やメーカーの推奨を確認してください。
パイプやポリエステルのわたなど、日光に比較的強い素材なら2〜3時間を目安に天日干しを。一方で、羽毛やウレタンのように紫外線に弱い素材は風通しの良い日陰を選ぶと良いでしょう。
干す際は枕を立てかけたり、専用のピローハンガーを使うと全体に均等に風が当たりやすくなります。
また、厚みがある枕であれば、途中で向きを変えるなどして裏表をまんべんなく乾かすのがコツです。
干し終えたら軽くたたいたり掃除機で吸ったりすると、より清潔な状態をキープできます。
ミズノリフルピローは丸洗いOK!通気性が高く抗菌防臭機能付き
丸洗いが可能な設計と、高い通気性・抗菌防臭機能(※)を兼ね備えており、寝心地の良さと清潔さを両立しています。
沈み込みすぎず、しっかりと頭や首を支えながらも、柔らかくフィットするのが特徴です。
※中材の機能
シャワーをかけて丸洗いできる!抗菌防臭・制菌機能付き
中材のリフルは網状構造になっており、水はけが良く短時間で乾くため、汗やホコリが気になったときにも気軽に洗えます。
抗菌防臭・制菌機能
耐久性が高い
お手入れはシャワーをかけて汚れを押し流すだけでOK。ベランダなど風通しの良い場所で干すと比較的早く乾くため、忙しい方でも無理なく清潔な状態を維持できます。
枕本体およびカバーは高い通気性で蒸れにくい
リフルピローは、通気性の高い網状構造が特徴。中材の繊維の隙間に空気が通りやすく、汗や熱がこもりにくいため、蒸れやすい季節でも快適な温度を保ちやすいのがポイントです。
首元メッシュでより快適に
オールシーズン対応
さらに、枕の中央にくぼみを設けることで後頭部をサポートし、仰向けで寝やすい構造になっています。
まとめ. 枕を清潔に保つために正しい方法で洗濯しよう
実際には、汗や皮脂が日々蓄積しやすく、ダニやカビが繁殖するリスクも高い寝具です。
洗える素材なら1〜3ヶ月に1回を目安に丸洗いして清潔さをキープし、洗えない素材でも天日干し・陰干しやカバー交換などの代替ケアを習慣化してみてください。
ちょっとした習慣の積み重ねが、朝の目覚めのすっきり感や睡眠の質をぐんと高めてくれるはずです。