知ってる?色々なスポーツのルール・トリビア ~アーチェリー編~

  • アーチェリー
  • 4年に一度、開催されるスポーツの祭典。中には、普段はあまりなじみがなくても、大会を通じて、注目度を高める競技もあります。そこで、皆さんにもっとたくさんのスポーツの魅力を伝えたいということで、いろいろなスポーツのあまり知られていないトリビアを紹介していきます!今回は、「アーチェリー」についてです!

■アーチェリーとは?

弓で矢を撃ち、的に的中した矢の得点を争う競技です。日本では、主に「ターゲットアーチェリー」「フィールドアーチェリー」「インドアアーチェリー」の3競技が行われています。今回は国際大会でも主流な「ターゲットアーチェリー」について紹介します。

■どのくらいの距離から矢を撃ってるの? 的の大きさは? 

「ターゲットアーチェリー」は、70mの距離から制限時間4分以内に6本矢撃ちます。これを12回繰り返し、総得点を競います。1試合で合計72本の矢を撃ちます。
的の大きさは、直径122cmです。的の中は、幅6.1cmごとの得点帯によって得点が決められています。得点は中心から10点、9点、8点、・・・・、2点、1点、その外側と的に的中しなかった場合は0点となります。

  • アーチェリー
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■どのような道具を使っているの?いくらくらいするの?

アーチェリーに必要な道具は、大きく分類すると弓(ボウ)、矢(アロー)、その他備品というようなイメージです。すべて一式揃えると、全部で30万円くらいです。矢は1年間で3~6ダースくらいを消耗するそうです。

  • ショートトラック

・弓(ボウ)…弓の構造は「ストリング」「スタビライザー」「グリップ」「レスト」「サイト」「クリッカー」などのパーツに分けられます。
・矢(アロー)…現在は、軽くて丈夫な「カーボンアロー」が主流です。
・アームガード …弓を持つ側の腕に取り付けるプロテクターです。矢を撃ったときのストリングから腕を守ります。
・チェストガード …ストリングが胸や衣服に引っかかって出ていくのを防ぐための道具です。
・タブ … 弓のストリングを引くときに、指を守るプロテクターとして、指に取り付ける道具です。
・クイーバー …矢を入れて、腰に下げる道具です。

  • タブ

    タブ

  • 矢(アロー)

    矢(アロー)

■一日の練習時間は?

個人差はありますが、一日練習時間がとれるときは、6時間~7時間くらいです。ほかのスポーツだと、3時間ほどの短期集中で行うことが多いと思いますが、練習時間はほかのスポーツと比べると、比較的長いです。

■服装は何か決まりがあるの?

  • イギリス発祥のスポーツということもあり、紳士なスポーツなので、試合のときは襟つきシャツ着用が義務付けられています。練習着に関しては、特に規定はありません。動きやすい自由な服装で練習をしています。
    ちなみにですが、アーチェリーがスポーツとして確立されたのは、16世紀にイギリスの王ヘンリー8世が、アーチェリーのコンテストを開催したのがきっかけといわれています。

  • アーチェリー

■雨のときでも試合は行われるの?

落雷の恐れがある場合は中止となりますが、基本的には的が倒れない限り、試合は行われます。
雨のときは、いつもより少し的の上のほうを狙うなどして、対応する必要があります。見た目以上に過酷なスポーツです。

■最後に

  • 川中 香緒里(かわなか かおり)選手
  • ロンドンオリンピック銅メダリストの川中 香緒里(かわなか かおり)選手にもお話を聞きました!
    「アーチェリーは4年に一度注目を集めるのですが、もっと普段の試合から、いろいろな人に観にきてほしいです。観ている人も一緒に、的に当たるのかどうか緊張感を持ちながら楽しめるのが魅力だと思います。
    2020年に、日本代表として活躍して、日本アーチェリー界をもっと盛り上げていきたいです!そのためにも、まずは、国際大会でしっかり結果を残していきたいです。」

  • 今回の取材は、全日本アーチェリー連盟の松木裕二さんにご協力いただきました。
    ミズノは全日本アーチェリー連盟のオフィシャルサプライヤーです。これからもアーチェリー日本代表選手をサポートしていきます。

  • 全日本アーチェリー連盟の松木裕二さん
全日本アーチェリー連盟