アイアンの種類を「番手・ヘッドの形状・製法・ネック形状」別に一覧で紹介!それぞれの特徴も把握しよう

アイアン

ゴルフクラブのアイアンは、複数の項目ごとに種類が分かれているため、初心者は「どの観点でチェックすればよいのか?」と迷ってしまうかもしれません。

アイアンは大きく以下の4項目を基準として、それぞれ複数の種類に分けることができます。

項目 具体的な種類
番手 ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン
ヘッドの形状 マッスルバックアイアン、キャビティアイアン、中空アイアン
ヘッドの製法 鍛造(フォージド)アイアン、鋳造(キャスト)アイアン
ネック形状 ストレートネック・アイアン、グースネック・アイアン

まずは上記の全体像を押さえておくと、アイアンの種類をスムーズに理解できるでしょう。

本記事では、アイアンの細かい種類やそれぞれの特徴、初心者におすすめの選び方のポイントなどを解説します。

「番手別」で見たアイアンの種類と特徴は、以下の通りです。

なお、番手とは、アイアンに割り当てられた番号のことです。数字が大きいほどシャフトは短くなり、ロフト角(シャフトの中心線とフェース面が作り出す角度)は大きくなります。それぞれ「該当するアイアンの番手・飛距離の目安・ロフト角・ライ角」を表でまとめているため、選ぶ際の参考にしてください。

ロングアイアン

該当するアイアンの番手 1〜5番
飛距離の目安(男性)
    ・3番:160〜200ヤード前後
    ・4番:150〜190ヤード前後
    ・5番:140〜180ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    ・3番:100〜160ヤード前後
    ・4番:90〜150ヤード前後
    ・5番:80〜140ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・3番:19~21度前後
    ・4番:21〜24度前後
    ・5番:24〜27度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・3番:19~21度前後
    ・4番:21~24度前後
    ・5番:25〜27度前後
ライ角の目安 57〜62度前後

※1〜2番アイアンは上級者向けであり、初心者が使う機会は少ないため、3番以降を記載しています。

ロングアイアンとは、主に1〜5番が分類されるアイアンのことです。シャフトが長めに設計されています。主に長距離を狙う場面で使うことが多く、「強風の日に低い弾道でショットを成功させたい」「フェアウェイからの長距離ショットを狙いたい」といったシーンで活躍します。

ただし、ヘッドのサイズが小さくフェース(ボールを当てる部分)の範囲も狭いため、初心者では使いこなすことが難しいと言われています。

ミドルアイアン

該当するアイアンの番手 6〜8番
飛距離の目安(男性)
    ・6番:130〜180ヤード前後
    ・7番:120〜170ヤード前後
    ・8番:110〜155ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    ・6番:70〜130ヤード前後
    ・7番:65〜120ヤード前後
    ・8番:60〜110ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・6番:27〜30度前後
    ・7番:31〜34度前後
    ・8番:35〜38度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・6番:28〜30度前後
    ・7番:32〜34度前後
    ・8番:36〜38度前後
ライ角の目安 58〜63度前後

ミドルアイアンとは、主に6〜8番が分類されるアイアンのことです。飛距離を出しつつコントロール性にも優れているため、プレー時のメインクラブとして使うケースが多いでしょう。また「グリーンに向かって転がしてアプローチしたい」という場面でも活用できます。初心者であれば、7番アイアンの利用がおすすめです。

ショートアイアン

該当するアイアンの番手 9番~PW,GW,SW
飛距離の目安(男性)
    ・9番:100〜140ヤード前後
    ・PW:100〜120ヤードヤード前後
    ・GW:80〜110ヤード前後
    ・SW:80ヤード以内
飛距離の目安(女性)
    ・9番:55〜95ヤード前後
    ・PW:50〜90ヤード前後
    ・GW:40〜80ヤード前後
    ・SW:30〜70ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・9番:39〜42度前後
    ・PW:44〜47度前後
    ・GW:48〜53度前後
    ・SW:54〜60度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・9番:40〜42度前後
    ・PW:44〜47度前後
    ・GW:48〜53度前後
    ・SW:54〜60度前後
ライ角の目安 60〜66度前後

ショートアイアンとは、主に9番, PW,GW,SWが分類されるアイアンのことです。シャフトは短くロフト角は大きめに設計されており、ボールを高く打ち上げやすい点が特徴です。「グリーンに直接ボールを落として止めたい」「ピンを狙う」など、短い距離で狙った位置へ正確に飛ばすことを目的に使います。

「ヘッドの形状別」で見たアイアンの種類と特徴は、以下の通りです。

  1. マッスルバックアイアン
  2. キャビティアイアン
  3. 中空アイアン

マッスルバックアイアン

「マッスルバックアイアン」とは、フェースの裏側が肉厚になっているアイアンです。裏側に凹凸がないため、1枚の板で作られたようなシンプルな形で設計されています。ソール幅も狭く、シャープな印象が特徴的です。

操作性に優れており、弾道の高さや打球の曲がり幅、スピン数などを自在にコントロールしやすい傾向にあります。

ただし、「芯を捉えなければ飛距離を出しにくい」「スイートスポットが小さくミスショットの影響を受けやすい」という面があるため、上級者向けのクラブと言えます。

マッスルバックアイアン Mizuno Pro 241 アイアン6本組

キャビティアイアン

「キャビティアイアン」とは、フェースの裏側を削って凹凸を持たせたアイアンです。削った分の重量をヘッドの外側に寄せているため、スイートスポットが広くなっています。そのため、芯を外しても安定して飛距離を伸ばせるでしょう。ヘッドの面積が大きくミスショットも起こりにくいため、初心者〜上級者まで幅広いプレーヤーにおすすめです。

ただしヘッドが大きい分、マッスルバックアイアンのような細かいボールの打ち分けは、一般的に難しいと言われています。

キャビティアイアン Mizuno Pro 243 アイアン 6本組

中空アイアン

「中空アイアン」とは、ヘッド内部が空洞になっているアイアンです。キャビティアイアンで削った裏側のフェースに、蓋をしたようなイメージです。フェースを薄くできる構造のため、たわみを利用して飛距離を伸ばしやすいという特徴があります。高い弾道も安定して出せるため、初心者におすすめです。

マッスルバックアイアンと比べると、操作性は落ちる傾向にあります。しかし、「飛距離を重視したモデル」「飛距離と操作性の両立を目指したモデル」など、用途に応じた多様性を持っています。

中空アイアン Mizuno Pro 245 アイアン 6本組

「ヘッドの製法別」で見たアイアンの種類と特徴は、以下の通りです。

  1. 鍛造(フォージド)アイアン
  2. 鋳造(キャスト)アイアン

鍛造(フォージド)アイアン

「鍛造(フォージド)アイアン」とは、高温で金属を熱しながら叩いて成型したアイアンです。金属を叩いて密度を高められるため、強度を保ちながら、柔らかく気持ちのよい打感を実現できます。操作性にも優れており、ボールを打ち分けやすい点も魅力です。

ただし、芯を外すとミスショットしやすいため、初心者には不向きといわれています。

なお、ミズノのアイアンでは、独自の鍛造方法である「グレインフローフォージド製法 」を採用しています。1本の丸棒をフェースからネックまで一体成型することで、打感をヘッド内部で途切れさせることなく、長く響かせられます。ゴルフ上級者はもちろん、これから本格的にゴルフでスコアを伸ばしたい人にもおすすめです。

鋳造(キャスト)アイアン

「鋳造(キャスト)アイアン」とは、溶かした金属を型に流し込んで成型したアイアンです。フォージドでは成型が難しいチタンやステンレスなどの硬い素材を使うことがあり、打感はやや硬めです。スイートスポットが広いため、打ち損じを防ぎやすいでしょう。初心者から中級者におすすめです。

ひとつずつ成型するフォージドより量産しやすいため、比較的安価に購入できます。ただし、細かい操作性や打感のよさを求める人は、物足りなさを感じるでしょう。

「ネック形状別」で見たアイアンの種類と特徴は、以下の通りです。

  1. ストレートネック・アイアン
  2. グースネック・アイアン

ストレートネック・アイアン

「ストレートネック・アイアン」とは、シャフトとクラブのヘッド部分(フェース)が、ほぼ一直線になっているアイアンです。フェースを手軽に開閉できるため、ドローやフェードを打ち分けやすいでしょう。ボールを高く打ち上げやすいため、狙った場所でボールを確実に止めたい上級者におすすめです。

ストレートネック・アイアン JPX 925 FORGED アイアン 5本組

グースネック・アイアン

「グースネック・アイアン」とは、シャフトの中心線よりフェースがやや後方に曲がっているアイアンです。重心が深めに設計されているため、球がつかまりやすく、また球が上がりやすく設計されているヘッドが多いので初心者〜中級者におすすめです。

グースネック・アイアン 【ミズノ直営店限定】MX-I FORGED アイアン 5本組

ゴルフ初心者がアイアンを選ぶ際は、主に以下のポイントを考慮しましょう。

  1. シャフトの素材
  2. 番手
  3. ソール幅

シャフトの素材

ゴルフクラブのシャフトには、主に以下の2種類があります。

  1. カーボンシャフト・アイアン
  2. 炭素繊維で作られたシャフトです。軽量感があるため、「ヘッドスピードが遅くパワーに自信がない」という場合でも飛距離を伸ばしやすいでしょう。

22 MFUSION D カーボンシャフト

  1. スチールシャフト・アイアン
  2. カーボンより重量感があるため、ブレを減らし安定したスイングを実現できます。「ヘッドスピードが速い」「適度な重さを利用して身体全体を使ったスイングを身に付けたい」という場合は、スチールシャフトがおすすめです。

Dynamic Gold 120 スチールシャフト

また、「シャフトの硬さ」にも以下のような違いがあります。

  1. R(レギュラー)
  2. SR(スティッフレギュラー):やや硬め
  3. S(スティッフ):硬め
  4. X(エキストラ):さらに硬い
  5. L(レディース):女性用
  6. A(アベレージ):女性用とレギュラーの間

硬さは厳密に統一されているわけではなく、機種やターゲットによっても異なります。そのため、一度フィッティング(後述)を行い、自分の使用感にマッチするシャフトを選ぶことが大切です。

ゴルフクラブのシャフトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ゴルフクラブのおすすめシャフト2選!重要性や種類、具体的な選び方などを解説

番手

アイアンは番手によって飛距離の目安が異なります。そのため、自分のスキルレベルを把握し、最適な番手のアイアンを選ぶことが大切です。

上記でも紹介しましたが、改めて番手ごとの飛距離目安などをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

【ロングアイアン】

該当するアイアンの番手 1〜5番
飛距離の目安(男性)
    ・3番:160〜200ヤード前後
    ・4番:150〜190ヤード前後
    ・5番:140〜180ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    ・3番:100〜160ヤード前後
    ・4番:90〜150ヤード前後
    ・5番:80〜140ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・3番:19~21度前後
    ・4番:21〜24度前後
    ・5番:24〜27度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・3番:19~21度前後
    ・4番:21~24度前後
    ・5番:25〜27度前後
ライ角の目安 57〜62度前後

【ミドルアイアン】

該当するアイアンの番手 6〜8番
飛距離の目安(男性)
    ・6番:130〜180ヤード前後
    ・7番:120〜170ヤード前後
    ・8番:110〜155ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    ・6番:70〜130ヤード前後
    ・7番:65〜120ヤード前後
    ・8番:60〜110ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・6番:27〜30度前後
    ・7番:31〜34度前後
    ・8番:35〜38度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・6番:28〜30度前後
    ・7番:32〜34度前後
    ・8番:36〜38度前後
ライ角の目安 58〜63度前後

【ショートアイアン】

該当するアイアンの番手 9番~PW.GW.SW
飛距離の目安(男性)
    ・9番:100〜140ヤード前後
    ・PW:80〜120ヤード前後
    ・GW:70〜110ヤード前後
    ・SW:60〜100ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    ・9番:55〜95ヤード前後
    ・PW:50〜80ヤード前後
    ・GW:45〜70ヤード前後
    ・SW:40〜60ヤード前後
ロフト角の目安(男性)
    ・9番:39〜42度前後
    ・PW:44〜46度前後
    ・GW:50〜52度前後
    ・SW:56〜58度前後
ロフト角の目安(女性)
    ・9番:40〜42度前後
    ・PW:45〜47度前後
    ・GW:50〜52度前後
    ・SW:56〜58度前後
ライ角の目安 60〜66度前後

ソール幅

ソール幅とは、「フェースとソールの境界線(先端)の部分」と「バックフェースとソールの境界線」を結んだ長さのことです。ソール幅が広いほど、低重心になりやすく、地面と接した際に滑りやすくなるため、ボールを安定して高く上げられます。ダフリ(スイングの際にボール手前の地面を叩いてしまうミス)を起こしてもある程度カバーできるため、初心者向きといえるでしょう。

ソールが狭いほど正確なコントロールが求められるようになりますが、ボールを打ち分けやすくなります。

このように、アイアンは番手やヘッドの形状といったさまざまな要素によって、おすすめの人が変わります。そのため、自分の現在のレベル感や目指すプレースタイルなどを踏まえて、最適なアイアンを選ぶ意識が大切です。

もちろん、上記でまとめた内容はあくまでも目安です。実際は、プレーヤーの体格や筋力によって最適なアイアンは異なります。そのため、できれば購入前に試し打ちしたり、専用の計測器を使ったりして、自分に最適なアイアンを見つけることが理想です。

メーカーによってはフィッティングサービスを行っているため、ぜひ活用しましょう。例えば、ミズノでは、有料フィッティング実施資格試験に合格したフィッターによるアドバイスが受けられるフィッティングサービスを展開しています。ミズノ専用の計測器オプティマイザーを使って生まれ持ったゴルフスイングの個性「SWING DNA」を発見し、あなたに合ったクラブをご提案いたします。

フィッティング測定器

快適にプレーできる初心者にもおすすめのアイアンとして、以下の2つをご紹介します。

  1. JPX 925 HOT METALシリーズ
  2. MX-1 SPEED METAL

JPX 925 HOT METALシリーズ

JPX 925 HOT METAL 5本組

※写真は JPX 925 HOT METAL アイアン 5本組(No.6~9、PW)(22 MFUSION i カーボンシャフト付)

JPX925 HOT METALシリーズ一覧

JPX925 HOT METALシリーズでは、飛距離を伸ばすためのミズノ独自の薄肉フェース肉厚設計でボールスピードの向上も実現させました。

ヘッドが大きくスイートスポットも広くなっているため、初心者でも安定して飛ばせるでしょう。溶接部がないシームレスなカップ構造となっているため、少し打点がズレても飛距離のロスを抑えられます。

MX-1 SPEED METAL

MX-1 SPEED METAL

詳細

MX-1 SPEED METALは、大きめのヘッドが特徴的なアイアンです。フェースが広いため、初心者でもボールを捉えて上手く飛ばせます。高い初速性能を誇っており、高弾道で飛距離を伸ばせるでしょう。

また、フェースの薄い部分を上下左右に広げることで、高反発と深い重心を実現。ゴルフクラブのブレや回転を防げるため、ミスショットをしてもボールを安定して前に飛ばせます。

最後に改めて、アイアンの主な種類を振り返りましょう。

項目 具体的な種類
番手
    ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアン
ヘッドの形状
    マッスルバックアイアン、キャビティアイアン、中空アイアン
ヘッドの製法
    鍛造(フォージド)アイアン、鋳造(キャスト)アイアン
ネック形状
    ストレートネック・アイアン、グースネック・アイアン

いきなりすべてをチェックすると、混乱するかもしれません。そのため、まずは「番手をチェックして今の飛距離にマッチするアイアンを探そう」というように、ひとつずつ確認するとよいでしょう。

おすすめのアイアンは、以下の通りです。フィッティングサービスも活用しつつ、自分に最適な1本を選びましょう。

アイアン一覧