浮力が5倍で、売上は4倍! 楽に、長く泳ぐための水着「EZ SWIM」が今売れています!
1. 一生懸命泳いでいるのに進まない、という人へ
筆者(50歳代男性)は自宅近くにあるフィットネスクラブのプールで泳いでいるのですが、25mを2往復もすると苦しくなってプールサイドで立ってしまいます。特にクロールは一生懸命手足を動かしているわりに進みが遅く、最後は呼吸が苦しくなります。プールには入っているものの泳いでいる時間の方が少なく、距離を稼げずに意外と運動になっていない気がします。隣のレーンではきれいなフォームで何往復も泳いでいる人がいて「この差は何なんだろう」と思っていました。原因は泳いでいる時の姿勢にありました。腰から脚が自分の思っていた以上に下がってしまっていたんです。

2. 競泳用水着の企画・開発が楽に長く泳ぐためのヒント
悪い水中姿勢というのは、自分では見ることができないのですが、下半身(特に足先)が落ち込んでしまうことです。結果正面からの抵抗が大きくなり、前に進むのによりパワーが必要となります。同じような思いで泳いでいる人が多いというのは、すでにミズノの水着の担当者の中では当然分かっていて、抵抗が少ない姿勢を水着で作るにはどうしたらいいかと考えた結果、競泳用水着の開発がヒントになりました。ミズノでは2011年から速く泳ぐための水着を『フラットスイム』という考えをベースに開発しています。“この考えをフィットネス水着にも応用したら楽に長く泳げるのでは?”と考えたのが「EZ SWIM」開発のきっかけとなりました。


3.“浮く素材を水着に使う”という発想が長年かけてヒット
競泳用の水着の企画・開発をしている田中と白本は下半身の落込みを防ぐために水着の素材と構造を見直しました。腰と膝上あたりに浮力素材を付けることで、体全体と足先が沈みにくくしました。浮力素材はビート板のような発泡ウレタン素材に生地を貼り合せた素材で一般的な水着素材より約5倍の浮力があります(ただし伸縮性がほぼなし)。さらに腰の周辺にメッシュ素材を配置し、腰の前傾姿勢を促し、きれいに泳ぐ姿勢をサポートする構造になっています。モニタースイマーによるテストでストローク数が減るデータも取れ、2016年に発売となりました。2022年に浮力素材の配置のアレンジを行いより効率的に姿勢をサポートできるようになり、世の中の健康への関心の高まりも追い風となり、2024年度は前年比約4倍売れるというヒット商品となりました。
“浮く素材を水着に使う”というのはタイムを争う競泳の世界では違反になりますが、楽しく長く泳ぎたい人には必要なモノだったんですね。

4. 楽に長く泳げると水泳は楽しい
「EZ SWIM」は男性スイマーからの支持が多いということで、私も実際に使ってみました。クロールでも平泳ぎでも25mのストローク数が減り、特にクロールの時のキックでは水面より上に膝から下が出ているのを実感しました。まだまだノンストップで泳ぎ続けることはできませんが、以前より楽に前に進んでいるのが実感できました。※1
水泳は水の中で行うため体への負担が少なく高齢になっても続けられるので、習慣化されやすいスポーツです。「今日はいつもより楽に泳げた、長く泳げた」という喜びを見つけて水泳を楽しく続けてもらいたいという思いから生まれた「EZ SWIM」。
ミズノではこれからもユーザーのニーズに合わせたモノ作りでええもんを届け続けます。
※1 個人の見解であり、環境や状況により効果や感じ方には個人差があります。
