野球の白スパイクおすすめ3選!選び方やお手入れ方法などを解説

白スパイクでの野球プレーイメージ

2020年から高校野球では白スパイクの使用が解禁されました。夏の甲子園出場校の多くが使用するなど、すでに高校球児にとって主流のアイテムとなりつつあります。

また、黒スパイクより体感温度を下げることができるため、暑さ対策の一環としても有効活用できるでしょう。

本記事では、野球のおすすめ白スパイク3選や具体的な選び方、お手入れのコツなどを解説します。

高校野球では2020年から白スパイクが解禁

2020年から、日本高等学校野球連盟が白スパイクを解禁しています。従来は黒スパイクのみでしたが、暑さ対策の一環として白スパイクも履けるようになりました。

2021年には夏の甲子園出場校の約9割が白スパイクを採用するなど、解禁後は急速に普及しており、高校球児の定番アイテムとなっています。

参照:高校野球:白スパイク、熱中症から球児守る 甲子園出場校9割採用 - 日本経済新聞

白スパイクのメリットとデメリット

白スパイクのメリットとして、「暑さ対策ができる」という点が挙げられます。白スパイクは黒スパイクより熱がこもりにくいため、夏場でもシューズ内外の温度上昇を抑えられます。

実際にミズノが以下の条件で実験したところ、白スパイクは「黒スパイクより表面・内部温度ともに最大約マイナス10度低い」という結果がわかりました。

日時: 8月27日 10時半~16時半
場所: ミズノ本社横テニスコート脇の人工芝上
天候: 晴れ、最高温度32度
方法: 熱伝対をアッパーバンプ部とインソール前足部に固定し、1分毎に温度を測定

※当社製品比較、自社調べ

炎天下でプレーする選手にとって、温度を大きく下げられるというのは心強いでしょう。

デメリットとして、「黒スパイクより汚れが目立ちやすいこと」が挙げられます。スパイクはほぼ毎日練習や試合で使うため、汚れてしまうことは避けられません。なるべくキレイに白スパイクを使うには、「白スパイクのお手入れのコツ」の章で解説している内容を参照して、正しくメンテナンスすることが大切です。

高校球児におすすめの白スパイク

高校球児におすすめの白スパイクは、以下の3つです。

  1. ティーンエイジ
  2. クッションレボエリート
  3. スピードレボプロ MID

ティーンエイジ

金具スパイク ティーンエイジ 白
重さ: 約265g(27cm片方)
履き口のタイプ: ローカット
歯のタイプ: 金具スパイク
留め具のタイプ:
アッパーの素材: 人工皮革
ソールの素材: 樹脂底
P革加工: 可能

初めてでも安心して履ける金具を使った白スパイクです。軽量化されているだけでなく、足当たりの柔らかさも追求しています。CQソールのコンセプトを踏まえて作っているため、さまざまな方向に対し強い蹴り出しと加速が実現可能です。P革加工に対応しています。

クッションレボエリート ワイド

金具スパイク クッションレボエリート ワイド 白
重さ: 約315g(27cm片方)
履き口のタイプ: ローカット
歯のタイプ: 金具スパイク
留め具のタイプ:
アッパーの素材: 人工皮革
ソールの素材: 樹脂底
P革加工: 不可

柔らかさと反発性に優れたミッドソール素材「MIZUNO ENERZY」を使用した白スパイクです。接地時に足への負担を軽減しつつ、蹴り出し時はエネルギー蓄積を効率よく反発力へ変換します(※)。

シュータン部分をV字カットすることで、足首のフィット感を向上。アッパーと厚底ソールは日本人の足にフィットするよう設計されており、プロ選手からも認められる品質を誇ります。

※設計などにより、効果や感じ方が異なります。
※反発性は鉛直方向に圧縮したときの比較になります。

スピードレボプロ MID

金具スパイク スピードレボプロ MID 白
重さ: 約335g(27cm片方)
履き口のタイプ: ミドルカット
歯のタイプ: 金具スパイク
留め具のタイプ:
アッパーの素材: 人工皮革
ソールの素材: 樹脂底
P革加工: 不可

投手向けに作った白スパイクです。ピッチングの際に地面から反発力を大きく得られるよう、ソールが設計されています。高反発スポンジ内蔵のアッパーを搭載することで、優れた履き心地を実現しました。フラットなソールや特徴的な金具の配置により安定性も兼ね備えており、球を速くしたい投手におすすめのスパイクです。

野球のスパイクを選ぶ際のチェック項目

野球白スパイク着用イメージ

野球の白スパイクを選ぶ際は、以下の項目をチェックしましょう。

  1. サイズ
  2. 重さ
  3. 歯のタイプ
  4. 素材
  5. 留め具の種類
  6. 履き口のタイプ
  7. 自分のポジション・プレースタイル

サイズ

自分の足にフィットしたスパイクを選びましょう。サイズが大きいと、ブカブカになり練習や試合で使いにくいかもしれません。逆に、窮屈すぎると足を痛める原因になります。足の実寸より、1cm程度余裕があるサイズを選ぶことがコツです。

足の実寸を知るには、足の周径(足囲)を計測しましょう。周径とは、以下のように「親指根本の骨の出っ張り」と「小指根本の骨の出っ張り」の2点を結んだ長さのことです。

野球スパイクの足サイズ測定方法

できれば購入前に試し履きしておきましょう。スパイクのカカトを合わせて紐を締めたうえで、「つま先にどれくらいの空間(捨て寸)があるか?」をチェックしてください。捨て寸が1cm程度あるとベストです。

ミズノ公式オンラインでは、注文したスパイクを無料で試し履きできるサービスも実施しています。複数のサイズで迷ったらまずは注文し、合わないシューズは無料で返品することが可能です。店頭へ出向かなくても手軽に複数サイズを確かめられるため、ぜひご利用ください。

また、以下のページでは目安のサイズ表も記載しているため、併せて参考にしてください。

ミズノ公式オンライン|【シューズ】サイズの選び方

重さ

練習や試合での動きやすさを重視して、軽量モデルを選ぶことがおすすめです。足への負担も軽減できるため、長時間履き続けても足の負担を感じにくくなります。

ミズノでも球児への負担が少ない軽量タイプの白スパイクを多数用意しています。例えばミズノ定番史上最軽量野球スパイクシリーズのワイド版「ライトレボエリート2 ワイド」では、約230g(27cm片方)を実現しています。軽さ・安定感・素足感覚を追求した「ULソール(ウルトラライトソール)」を搭載することで、前後斜めに動く野球でも使いやすいモデルとなっています。

歯のタイプ

野球の白スパイクの歯には、以下の2種類があります。

①金具スパイク
グリップ力が強いため、しっかり地面を掴むことができます。ただし、金具の突き上げ感が強く、足への負担が大きい点に注意しましょう。

②ポイントスパイク
金具スパイクより軽量なため、接地時に足への負担を軽減できます。足の負担も減らせるため、ほぼ毎日練習する高校球児でも故障を防ぎやすくなるでしょう。

素材

スパイクの素材については、以下の2点を確認しましょう。

  1. アッパー(靴底以外の表面部分)
  2. ソール(靴底部分)

アッパーの素材

アッパーには、大きく「天然皮革・人工皮革」があります。それぞれで履き心地が異なるため、自分の好みに合わせて選びましょう。

「天然皮革」は、柔らかく足に馴染みやすい素材です。使い込むほど足にフィットするため、素足感覚で自然にプレーできます。耐久性はあまり高くないため、長持ちさせるには毎日のメンテナンスが欠かせません。

「人工皮革」は、耐久性・耐水性に優れている点が特徴です。天然皮革ほど足にフィットしにくいですが、メンテナンスしやすいため毎日練習する高校球児におすすめです。

ソールの素材

スパイクのソールは、大きく「樹脂底・革底」の2種類があります。

「樹脂底」は、金具埋め込み式であることが一般的です。耐久性や耐水性に優れており、足への負担を軽減できます。

「革底」は、金具取り替え式であることが一般的です。使い込むほど足に馴染むため、素足感覚でプレーしたい人にもおすすめです。ただし、現在は樹脂底が主流になっている影響で、若干手に入れにくいかもしれません。

留め具の種類

留め具には、大きく「紐タイプ・ベルトタイプ」の2種類があります。

「紐タイプ」は、紐の結び具合を変えることで、足のサイズや履き心地に合わせて微調整できる点が特徴です。ただし、紐を結ぶ手間があるため、履き替えにやや時間がかかるかもしれません。また、練習や試合中にほどけるリスクもあります。

「ベルトタイプ」は、簡単に着脱できる点が特徴です。紐を結び直す手間がないため、プレー中も使いやすいでしょう。ただし、何度も使っていると、徐々に粘着力が弱くなります。また、砂や埃が付着するとさらに粘着力が落ちるため、使用後はこまめに汚れを掃除しましょう。

履き口のタイプ

履き口のタイプとしては「ローカット・ミドルカット」が主流です。

「ローカット」は、履き口の縁がくるぶしよりも下に位置するタイプです。足首の可動域が広がるため、よりスピーディーに走れます。ただし、砂や土がスパイク内に入りやすい点には注意しましょう。

「ミドルカット」は、足首を保護できるよう履き口の縁がくるぶし周辺まで覆っているタイプです。動きやすさを残しつつ、スピードも出しやすい点が魅力です。

自分のポジション・プレースタイル

野球スパイクには「投手向け」のようにポジションを考慮して作られた商品もあるため、選ぶ際の参考にしましょう。例えばミズノの「スピードレボプロ MID」は、投手がプレー時に地面から大きな反発力を得られるようなソールに設計されています。

また、自身のプレースタイルを考慮することも大切です。例えば「走塁や守備を重視したい」という場合は、軽量モデルを選択するとパフォーマンスを向上できるでしょう。

白スパイクのお手入れのコツ

野球白スパイクのお手入れイメージ

白スパイクは、どうしても黒スパイクより汚れが目立ちがちです。しかし、以下のコツを意識して日頃からお手入れを行えば、問題なくキレイに使えます。

日常的なお手入れ方法

  1. 金属ブラシ・シューズクリーナー・乾いたタオルや布を用意してください。
  2. スパイクの紐を緩めたら、スタッド部分の汚れを金属ブラシで除去します。
  3. シューズクリーナーをアッパー全体に吹きかけて、タオルでキレイに拭き取りましょう。
  4. 紐とインソールを取り外します。
  5. タオルにシューズクリーナーを乗せて、紐を引っ張るようなイメージで掃除します。
  6. インソールの汚れを拭き取ります。
  7. 最後に風通しのよい日陰で干しましょう。

上記で紹介したブラシやクリーナーなどは、ミズノ公式オンラインでも取り扱いしているため、ぜひご確認ください。

”爽やかに香る”メンテナンスシリーズ「爽香守-soukousyu-」|野球|ミズノ公式オンライン

雨などで濡れた場合のお手入れ方法

  1. 金属ブラシ・シューズクリーナー・乾いたタオルや布を用意してください。
  2. 水を染み込ませたタオルで泥をキレイに落とします。
  3. 乾いた布で水分を拭き取ってください。
  4. スパイクの紐を緩めたら、スタッド部分の汚れを金属ブラシで除去します。
  5. シューズクリーナーをアッパー全体に吹きかけて、タオルでキレイに拭き取りましょう。
  6. 紐とインソールを取り外します。
  7. タオルにシューズクリーナーを乗せて、紐を引っ張るようなイメージで掃除します。
  8. インソールの汚れを拭き取ります。
  9. 最後に風通しのよい日陰で干しましょう。

スパイクを長持ちさせる工夫

白スパイクをさらに長持ちさせるには、日頃のお手入れに加えて以下のような工夫も大切です。

  1. 絶対に水で丸洗いしない
  2. シューズキーパーを活用して保管する
  3. 悪臭やカビの発生を防ぐ

絶対に水で丸洗いしない

スパイクは絶対に水で丸洗いしないてください。皮革が縮んだり硬化したりするリスクがあります。

シューズキーパーを活用して保管する

シューズキーパーをスパイクの内部に入れると、型崩れを防いでキレイに保管できます。シューズキーパーがなければ、丸めた新聞紙でも代用可能です。

保管する際、直射日光が当たったり車のトランクなど高温多湿になったりする場所は避けましょう。「底が剥がれて変形する」「革が硬くなったり縮んだりする」などの原因になります。

悪臭やカビの発生を防ぐ

悪臭は、汗をかいて雑菌が活性化することで発生します。もちろん、練習や試合で汗をかくのは避けられないため、日頃のケアや使用後のメンテナンスなどが大切です。

  1. 使用後に風通しのよい日陰で乾燥させる
  2. 使用したら毎回すぐに消臭スプレーをかける
  3. 練習後にお風呂に入って足を清潔に保つ
  4. ソックスをこまめに洗う
  5. 1足のスパイクを吐き潰さないよう注意する

カビの発生を防ぐには、なるべくスパイク内が蒸れないよう、風通しのよい場所で保管するのがおすすめです。もしカビが発生すると完全な除去は難しいため、アルコールや酢を使って、少しでもにおいを減らしましょう。

自分に合った白スパイクを選ぼう!

白スパイクは、2020年から高校野球で解禁されました。黒スパイクより体感温度を大きく下げられるため、暑さ対策の意味でぜひ利用したいところです。とくに高校球児はほぼ毎日練習するため、白スパイクを履いて少しでも暑さによる健康リスクを減らすべきでしょう。今回紹介したポイントを踏まえ、自分にとってお気に入りの一足を見つけてみてください。

おすすめの白スパイク

今回紹介した白スパイクは、以下の3つです。いずれも履き心地が異なるため、ぜひ実際に体感したうえでベストな一足を選んでください。

ティーンエイジ

金具スパイク ティーンエイジ 白

クッションレボエリート ワイド

金具スパイク クッションレボエリート ワイド 白

スピードレボプロ MID

金具スパイク スピードレボプロ MID 白

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