自然なフィット感で現場作業が快適に!ミズノ初の産業用ヘルメットを発売!
1.はじめに
まずはこちらの動画をご覧ください。
突然ですが、皆さんはヘルメットをかぶった経験はありますか?ヘルメットには自転車用やバイク用、そして産業用ヘルメットなどの種類があります。2024年秋、ミズノは建設業や物流業などの現場で作業員がかぶる「産業用ヘルメットFT01」を新たに発売しました。
ミズノは長年野球などの競技用ヘルメットを販売していますが、働く人向けの産業用ヘルメットを発売するのは初めてです。「産業用ヘルメットFT01」には、どのような機能や特長があるのか、担当者の声を交えながらご紹介します。
2.「産業用ヘルメットFT01」の機能や特長
産業用ヘルメットは、ヘッドバンドをかみ合うように差し込み、頭とヘルメットを締め付けて固定するラチェット構造が一般的です。しかし、頭に圧迫感を感じやすく、一度ずれると頭のフィット感が損なわれてしまいます。
ラチェット構造タイプのイメージ
また、独自のアンケート調査※1をおこなったところ、産業用ヘルメットを普段から使用する作業員の約8割が自身のヘルメットに不満を持っていることが分かりました。不満の中で最も多かったのがヘルメット内の蒸れであり、次にフィット感や作業中のずれという結果でした。
※1 ミズノ調べ 有効回答数=550名
「産業用ヘルメットFT01」は、作業中の快適性だけでなく、安全性にも影響する着用時のフィット感に特化した商品です。
最大の特長は、後頭部にゴムバンドを使用した独自構造の『Mizuno-Fitmet(ミズノフィットメット)』です。ゴムバンドにより着用中も圧迫感を感じにくく、また多少ヘルメットの位置が動いたとしても、頭にしっかりとフィットし続けます。
その他にも、ヘルメット内に空間を確保することで風が通りやすく、作業時の暑さや蒸れを軽減します。また、内装がプラスチック製なので、水洗いが可能であり、額当てやゴムバンドは取り外しができるため、手間なくヘルメットを清潔に保つことができます。
「産業用ヘルメットFT01」は、厚労省が定める下記3区分に対応した検定試験に合格したものです。使用区分は製品により異なり、使用区分とバイザーのカラー別に、全部で5タイプ販売しています。
【使用区分】
・飛来・落下物用:物体の飛来や落下による危険を防止、または軽減するためのもの
・墜落時保護用:墜落による危険を防止、または軽減するためのもの(構造物や電柱等の高所からの墜落による危険までは防止できません)
・電気用:使用電圧7,000V以下の頭部感電による危険を防止するためのもの
「産業用ヘルメットFT01」
3.企画担当者へインタビュー
最後に、「産業用ヘルメットFT01」を企画したグローバルイクイップメントプロダクト部の東に話を聞きました。
Q 「産業用ヘルメットFT01」のこだわりのポイントは?
A 産業用ヘルメットは、各メーカーですでに市場にあふれている状況でしたので、後発で参入するのであれば、ミズノらしさを取り入れたいという思いがありました。ミズノはスポーツメーカーとして、普段から人の動きに対して追求したモノづくりをしているので、作業員の多くが不満を持つ作業中のヘルメットのずれに対しても、ミズノならではの課題解決ができるのではと考えました。「産業用ヘルメットFT01」は、着用しながらまるで走りだしたくなるような、フィット感を追求したという点がポイントです。
Q ゴムバンドを使った後頭部フィッティング構造の『Mizuno-Fitmet』を設計するにあたり、特に苦労した点は?
A まず、頭の形は人それぞれなので、個々の頭の形にフィットするような構造を考えるのに苦労しました。そこで参考になったのが、ミズノUSAで販売している、ホッケー型の野球用ヘルメットです。ゴムバンドでヘルメットと頭をフィットさせるというコンセプトから、ゴムバンド構造のヒントを得ました。それからは、試作品を複数パターン作成し、ゴムバンドの取り付ける位置などを変えるなど試行錯誤を経て、約3年の開発期間をかけて、一番頭にフィットする独自の構造を見つけることができました。
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ミズノUSAへ販売するホッケー型の野球用ヘルメット
Q 特にどんな人に使用してほしいですか?
A 普段からヘルメットを長時間かぶって仕事をする人にぜひ一度使用してもらい、フィット感を実感していただきたいですね。それから、普段あまりヘルメットをかぶり慣れていない人にも、まるで帽子のようにかぶるだけで簡単に使用できるのでおすすめです。