アイアンとピッチングに違いはある?クラブの具体的な選び方やおすすめなども解説

Mizuno Pro T-1/T-3 ウエッジ

そもそもピッチングとは、「ウエッジ」というゴルフクラブの種類のひとつです。アプローチショットやバンカーショットなどが必要なシーンで利用します。そして「ピッチング」とは、このウエッジのひとつに分類されるクラブのことです。

アイアンとピッチングウエッジは、同じセットに同梱されるケースが多いため、初心者の場合は「どのシーンで使うべきなのか?」と迷ってしまうかもしれません。

アイアンとピッチングの違いを考えやすくするには、「ピッチングは9番アイアンのひとつ下の10番アイアンである」とイメージするとよいでしょう。アイアンの延長線上にあるクラブと捉えておけば、「フルスイングが必要な場面でも使える」というように判断しやすくなります。

本記事では、アイアンとピッチングの違いやクラブの詳しい選び方などを解説します。

そもそもピッチングとは、「ウエッジ」というゴルフクラブのひとつです。アイアンの話に別の種類のクラブが出てくるため、混乱してしまうかもしれません。ひとつずつ整理しましょう。

まず「ウエッジ」とは、主にグリーン周辺における距離が短めな場面でのアプローチショットやバンカーショット、芝から救出する際のショットで使うクラブのことです。そして「ピッチング」は、大きく3種類あるウエッジの中のひとつを指します。

  ピッチングウエッジ ギャップウエッジ サンドウエッジ
概要 今回紹介する中で、ロフト角が一番小さいウエッジです。100ヤードほどの距離で打ったり転がしてアプローチしたりする際に使います。 ピッチングウエッジでは飛ばしすぎてしまう場面で使います。適度にスピンがかかるため、ピッチ&ランで半分上げて半分転がしたい場合に使えるでしょう。 バンカーショットや芝からのショットなど、高く打ち上げたい際に使います。
ロフト角 44〜47度前後 48〜53度前後 54〜60度前後
飛距離 男性:100〜120ヤード前後
女性:50〜90ヤード前後
男性:80〜110ヤード前後
女性:40〜80ヤード前後
男性:80ヤード以内
女性:30〜70ヤード前後

上記で解説したピッチングウエッジは、基本的に「アイアンセット」の中に同梱されていることがあります。そのため、ゴルフ初心者からすると「アイアンセットの中にあるピッチングウエッジはどのように使うのか?」と疑問に感じるかもしれません。

とくにピッチングウエッジは、上記で解説したようなアプローチ以外に、フルスイングが必要な場面でも使えるクラブです。例えばフルスイング時の飛距離が「9番アイアンで130ヤード・ピッチングウエッジで110ヤード」という場合、110ヤードを狙う際は9番アイアンよりピッチングウエッジを使ったほうが初心者にとっては簡単でしょう。そのため、なおさら使い分けで迷う人がいるかもしれません。

上記で解説したように、アイアンとピッチングウエッジは同じセットに同梱されることが多いため、使い分けに悩む初心者も多いでしょう。そのため、利用時のイメージを持ちやすくするため、アイアンとピッチングウエッジの細かい違いをまとめました。それぞれ以下に分けて解説します。

  1. 8〜9番以外のアイアン
  2. 8〜9番アイアン
  3. ピッチング

8〜9番以外のアイアン

8〜9番以外のアイアンは、大きく「ロングアイアン」「ミドルアイアン」の2種類に分けられます。

【ロングアイアン】
主に1〜5番が分類されているアイアンです。

男女別における飛距離の目安は以下の通りです。

飛距離の目安(男性)
    3番:160〜200ヤード前後
    4番:150〜190ヤード前後
    5番:140〜180ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    3番:100〜160ヤード前後
    4番:90〜150ヤード前後
    5番:80〜140ヤード前後

※1〜2番アイアンは上級者向けであり、初心者が使う機会は少ないため、3番以降を記載しています。

【ミドルアイアン】
主に6〜7番が分類されているアイアンです。

男女別における飛距離の目安は以下の通りです。

飛距離の目安(男性)
    6番:130〜180ヤード前後
    7番:120〜170ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    6番:70〜130ヤード前後
    7番:65〜120ヤード前後

いずれのケースでも、フルショットでの飛距離を想定しています。そのため「中距離でグリーンを狙う」がメインであり、ピッチングより飛距離を伸ばしやすい点が特徴です。

8〜9番アイアン

8〜9番アイアンは「ショートアイアン」と呼ばれます。

飛距離の目安(男性)
    8番:110〜155ヤード前後
    9番:100〜140ヤード前後
飛距離の目安(女性)
    8番:60〜110ヤード前後
    9番:55〜95ヤード前後

ボールを高く打ち上げることができるため、「短距離でグリーンを狙って止める」という目的で使用することが多いです。

アイアンの種類ごとにおける詳細な特徴は、以下の記事で解説しているためご覧ください。

関連記事:アイアンの種類を「番手・ヘッドの形状・製法・ネック形状」別に一覧で紹介!それぞれの特徴も把握しよう

ピッチング

ピッチングは、「9番アイアンのひとつ下の10番アイアン」というイメージを持つことがおすすめです。「100ヤード前後の短めの距離でアプローチしたい」「ボールを高く上げて狙った位置へ落としたい」といったシーンで活用できるでしょう。

一方、上記で解説したようにフルスイングが必要な場面でも使うことはできます。そのため、グリーンからの距離とフルスイング時の飛距離を考慮して、9番アイアンと使い分けるとよいでしょう。

さらにピッチングは、「セット販売 or 単品販売」に応じた違いがあります。詳細は次の章で解説しているため、自分に合ったピッチングを選ぶ際の参考にしてください。

ピッチングウエッジには、「アイアンセットに入っているクラブ」「単品で販売しているクラブ」の2種類があります。重心の位置やスピンの量、利用しやすいシーンなどが異なるため、自分にマッチした販売方法のピッチングウエッジを使いましょう。

セット販売のピッチング

セット販売のピッチングは、「ある程度の飛距離を出すためにフルスイングする」というシーンを想定しており、ロフト角やバウンス角もセットの時点で決まっているため、あまり悩むことなく使いやすいでしょう(ロフト角やバウンス角については後述します)。

上記を踏まえると、セット販売のピッチングは初心者におすすめです。

単品販売のピッチング

単品販売のピッチングは、アイアンの延長ではなく「ウエッジのひとつとして使う」というケースが一般的です。フルスイングはせず、短い距離でのコントロールが必要なシーンで使います。

飛距離を出すより「狙った場所へ落とす」といったコントロール性が重視されるため、スピン量を増やせるよう重心の位置は高めです。ロフト角やバウンス角なども自分の好みに合わせて調整しやすいでしょう。

上記を踏まえると、単品販売のピッチングは上級者におすすめです。

ピッチングに限らず、ウエッジを選ぶ際は以下のポイントをチェックしましょう。

  1. ロフト角
  2. バウンス角
  3. ソール幅
  4. ネックの形状
  5. シャフトの重量

ロフト角

ロフト角とは、ゴルフクラブを垂直に立てた際、シャフトとフェース(ボールが当たる面)が作り出す角度のことです。

ロフト角とは

ウエッジの種類ごとにおける目安のロフト角は、それぞれ以下の通りです。

  1. ピッチングウエッジ:44~47度
  2. ギャップウエッジ:48~53度
  3. サンドウエッジ:54~60度

基本的にロフト角が大きくなると、地面とフェース面が平行に近くなり、バックスピンがかかりやすくなります。そのため「ピッチングウエッジ→ギャップウエッジ→サンドウエッジ」という順番でボールを高く上げやすくなるとイメージしておきましょう。

バウンス角

バウンス角とは、地面に平行なラインとソール中央部が接するラインとがなす角度の事です。つまりソールの出っ張り部分が地面に対してどのくらい出っ張っているかを角度で示したものです。

このバウンス角は、「ハイバウンス」「ミッドバウンス」「ローバウンス」に分かれます。

【ハイバウンス】
バウンス角が大きい状態のことです。12〜16度前後のバウンス角が該当します。ヘッドが地面に刺さりにくく、多少ダフっても地面を滑ってくれるため、ミスを軽減したい初心者におすすめです。他にも「バンカーから楽に脱出したい」「ハンドファースト(インパクト時に手がボールより前に出ている)で構えることができる」といった人も使えるでしょう。

【ミッドバウンス】
ハイバウンスとローバウンスの中間に位置しており、8度前後に設定されています。レベルブロー(ヘッドが最下点付近に到達した際に打つ)やダウンブロー(ヘッドが最下点に到達する前に打つ)の両方に対応しやすいでしょう。

【ローバウンス】
バウンス角が小さい状態のことです。0〜8度前後のバウンス角が該当します。薄いラフや硬い地面でも跳ねすぎずにボールを捉えられるため、「自分でボールを捉えてコントロールしたい上級者」におすすめです。他にも「ハンドファーストの構えが弱い」「ダウンブローで打たない」といった人も使えるでしょう。

※ ソール:ヘッドの底面部分

ソール幅

ソール幅が広いと、地面と接する部分が広くなり滑りやすくなります。芝の上やバンカーなどで多少ダフっても自然と地面を滑ってくれるため、ミスを軽減しつつ安定して高く上げやすくなるでしょう。そのため、まだスイングが安定していない初心者は、ソール幅が広いウエッジを選ぶことがおすすめです。

ネックの形状

ウエッジのネック形状は、大きく「グースネック・ストレートネック・セミグース」の3種類に分かれます。

【グースネック】
リーディングエッジがシャフトの中心線より後ろに引っ込んでいる形状のネックです。ヘッドが一瞬遅れ気味にインパクトするため、ボールを捉えやすい傾向にあります。リーディングエッジが引っ込んでいるため、インパクト時にボールのトップに当たってしまうミスを軽減しやすいため、初心者はグースネックがおすすめです。

【ストレートネック】
リーディングエッジがシャフトの中心線より前に出ている形状のネックです。シャフトを開いてボールの下にヘッドを入れやすいため、ボールを上手く拾って高く上げやすいでしょう。「状況に合わせてフェースを開閉したい」といった操作性を好む上級者におすすめです。また、「プレー場所が洋芝なのでボールが沈みやすい」というシチュエーションでも、上手くボールを捉えて打ち上げやすくなります。

【セミグース】
グースネックとストレートネックの中間に位置する形状のネックです。グースネックのスイングの安定性得ながらを、ストレートネックのような操作性を両立したい場合に活用しましょう。

シャフトの重量

シャフトの重量は、自分の体格や筋力にマッチしたものを選ぶことが大切です。重すぎるとゲーム後半戦までに体力を消耗しやすくなりますし、軽すぎるとスイングが不安定になる可能性があるため、注意しましょう。

基本的に「フルショットで振り抜きたい」という場合は、手持ちのアイアンと同程度の重量のシャフトを選ぶことがおすすめです。一方で「アプローチメインで使うため軌道を安定させたい」という場合は、手持ちのアイアンより少し重めを選びましょう。

シャフトの選び方の詳細については、以下の記事で解説しています。ウエッジ以外のゴルフクラブを選ぶ際も参考にできるため、ぜひご覧ください。

関連記事:ゴルフクラブのおすすめシャフト2選!重要性や種類、具体的な選び方などを解説

上記で解説したように、ピッチングに限らずウエッジを選ぶ際は、ロフト角やバウンス角、ソール幅といったさまざまな観点からチェックすることがおすすめです。他にも、本記事で紹介したネック形状や重量などもご参照いただければ、ある程度自分が利用しやすそうなウエッジを選べるでしょう。

とはいえ、上記で解説した内容はあくまでも目安です。本当に自分にマッチしているかは、体格や筋力、実際の使い心地などによって異なります。そのため、可能であればウエッジを選ぶ際に試し打ちを行い、具体的な使い心地をチェックするとよいでしょう。

それでは、心地よいプレーの実現を追求できるおすすめのアイアン&ウエッジを紹介します。

  1. JPX925シリーズ
  2. Mizuno Proシリーズ

JPX925シリーズ

おすすめのアイアン JPX 925 HOT METAL アイアン

写真は JPX 925 HOT METAL アイアン 単品(No.5、GW、SW)(22 MFUSION i カーボンシャフト付)

JPX925シリーズについて詳しく知る

JPX925シリーズは、最先端テクノロジーとミズノ独自の鍛造製法による打感のよさを融合させた「JPX 925 FORGED」と、楕円フェースが特徴のコンターエリプスフェースを採用することでさらなる飛距離の実現を追求した「JPX 925 HOT METAL」の2種類から選べるシリーズです。

商品にもよりますが、基本的にJPX925シリーズは「アイアン(1〜数本)+各種ウエッジ1本ずつ」というセットで販売されています。例えば、上記の商品は「アイアン1本・ギャップウエッジ1本・サンドウエッジ1本」で販売されています。そのため、「高く打ち上げたい」「適度にスピンをかけたい」といった幅広いシーンで使いやすいでしょう。

Mizuno Proシリーズ

おすすめのアイアン Mizuno Pro T-3 ウエッジ

写真は Mizuno Pro T-3 ウエッジ(ホワイトサテンブラッシュ仕上げ)( N.S.PRO 950 GH neo スチールシャフト付)

Mizuno Proシリーズについて詳しく知る

Mizuno Proシリーズは、より柔らかい打感の実現を追求しているシリーズです。強度や曲げやすさ、ソフトな打感の実現を追求できる「軟鉄素材 S25CM(1025E)」を使って作られました。さらに、脆さを助長するリンやイオウなどをJIS規格の約50%に抑えることで、響きの長い澄んだ打球音を生み出そうとしています。

Mizuno Proシリーズのモデルには、リーディングエッジとトレーリングエッジを削って芝との適応性向上を追求した「S-3」、コンパクトなヘッドサイズで操作性を追求できる「T-1」、構えやすさを追求した「T-3」の3種類があります。

特に「T-1」「T-3」はタイプが異なるウエッジとして展開しており、スイングタイプが「ダウンブロー(ターフを取りやすい)ならT-1」「レベルブロー(ターフをあまり取らない)ならT-3」というように、自分のプレースタイルを踏まえて選べる点が魅力です。

まずピッチングとは、「ウエッジ」というゴルフクラブのひとつです。アプローチショットやバンカーショット、芝から救出する際のショットで使います。そして「ピッチング」は、このウエッジの中のひとつです。

アイアンとピッチングウエッジは、同じセットに同梱されるケースが多いため、使い分けに悩む初心者もいるでしょう。イメージしやすくするには、「ピッチングは9番アイアンのひとつ下の10番アイアンである」と考えることがおすすめです。短めの距離でアプローチしたり、ボールを高く上げて狙った位置へ落としたりする際に活用できます。場合によっては、フルスイングが必要な場面でも活用可能です。

このピッチングウエッジは、「セット販売 or 単品販売」によっても重心の位置やスピンの量、利用しやすいシーンなどが変わります。そのため実際に選ぶ際は、ロフト角やバウンス角などと合わせて、細かくチェックしましょう。