ドリームカップ初の試み、指導者講習会レポート

7月26日~29日に「MIZUNO BASEBALL DREAM CUP Junior Tournament 2024 全国大会1st STAGE」(以下、ドリームカップ)を熊本県で開催しました。『ミスを怒らず、みんなで助け合う』野球大会として、2021年から開催している学童野球大会です。

大会理念にもある”ミスを怒らない”を表面的なものにしないために、今年初めての取り組みとして、指導者講習会を開催しました。各チームの監督やコーチなどに参加いただいた指導者向けの講習会を振り返ります。

ドリームカップ初の試みである指導者講習会。講師として、一般社団法人日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村聡宏(なかむらあきひろ)氏をお招きしました。
スポーツ界における問題を解決するための最重要テーマこそが、スポーツマンシップである、と。ではそもそも、スポーツとはなにか?スポーツマンとはなにか?そして、スポーツマンシップとはなにか?細かく紐解いてお話いただきました。

時代が変わりつつある今、指導者は尊敬される立場から、尊重し合える立場へなれるかどうかが鍵だとのこと。プレーヤーも指導者もスポーツに関わるものとして、スポーツマンとして、”相手を尊重する気持ち”、”失敗を恐れず勇気を出して挑戦する気持ち”、”覚悟を決めて困難も全て楽しみ抜く気持ち”の3つが大切だそうです。

少し余談ですが、ミズノでは理想の社員像として、”3つのF”というキーワードがあります。”Fair play(フェアプレー)”、”Friendship(フレンドシップ)”、”Fighting spirit(ファイティング・スピリット)”。中村先生が教えて下さったスポーツマンとして大切な3つと近しいものを感じ、改めてミズノ社員としても身の引き締まる思いでした。

今回は、スポーツマンシップという切り口からの講習でしたが、企業においても、人としても、非常に大切な考え方で、私自身もとても勉強になったと同時に、改めて言動を振り返り、反省する時間になりました。まだまだたくさんのお話がありましたが、内容のご紹介はこの辺で。

さて、前半戦は中村先生の講習をみっちり受け、後半戦は今大会のゲストでもある元プロ野球選手の内川聖一さんとのクロストークです。「野球で切り開く幸せな未来を考えよう」と題して、中村先生・内川さんの経験談や考え方をたくさん語ってくださりました。

内川さんからは、学生時代やプロ時代に受けた指導、その中でも自分が成長するきっかけになった指導、そしてご自身がキャプテンやコーチなどの指導する立場になったときに感じたこと、など、長年プロとして活躍し続け、さまざまな立場を経験したからこその貴重なお話をたくさん聞けました。

そして、最後にはせっかくの機会なので、ということで、参加者からの質問タイムまで。多くの参加者がいる中、そして中村先生や内川さんを前にして手を挙げるなんてとても緊張することだと思いますが…、これも先ほどの”勇気を出して挑戦”、”覚悟を決めて楽しむ”ですね!時間の許す限りではありましたが、質問に対するそれぞれの考え方を教えていただき、無事終了しました。

今回初めて開催した指導者講習会ですが、たくさんのチームの皆さんに参加いただきました。メモを取ったり、大きくうなずいたりする姿が多く見受けられ、ご満足いただけたのかなと思います。スポーツ、企業、ひいては親子関係などにおいても大切な講習だったように感じますね。体罰やハラスメントなどはもってのほかですが、スポーツマンシップの考え方をもとに、より良いチーム、社会、生活になることを祈ります!
今回のドリームカップ熊本大会も無事に終了しました。そしてついに次はベスト8以降が決まります。2024年12月1日には球児たちの夢である阪神甲子園球場での試合も!スポーツマンシップ溢れるアツい戦い、楽しみです!!