参加者の7割が海外から!?バドミントン「ミズノおもてなしカップ」とは?
1.「ミズノおもてなしカップ」とは?
この大会は、バドミントンのシニア愛好者へ新たなプレー機会を提供することで、生涯スポーツとしてのバドミントンの普及に貢献するとともに、健康増進、人的交流、開催地域の活性化などを目的として、2019年に第1回大会を開催しました。参加者からも好評で、継続開催を検討していましたが、コロナ禍により2020年以降は中止をせざるを得ない状況に。復活を望む声に後押しされ、今回6年振りに開催されました!
2.大会の特徴
この大会の一番の特徴は国際色の豊かさです。4日間で延べ約1,000人の参加がありましたが、なんとその7割が海外からのエントリー!アジアを中心に10ヵ国以上からバドミントン愛好家が集結。会場にはさまざまな国名がプリントされたユニフォームや、さまざまな言語が溢れ「これは本当に日本で開催されている大会か?」と思うような光景が広がっていました。
また35歳以上が対象の大会で、70代の参加者もチラホラ。年齢に関係なく皆さん楽しそうにはつらつとプレーをしている姿が印象的でした。
また都市部ではなく地方都市で開催することもこの大会の特徴の一つです。
第1回大会は秋田県由利本荘市、今回は三重県津市の津市産業・スポーツセンター(日硝ハイウエーアリーナ)で開催されました。
大会当日は地元の名産品の売店やキッチンカーが出店し、津市の魅力をアピール。参加者に話を聞くと、大会の前後に延泊し、大阪や京都など他の観光地へ足を伸ばす方も多くいるようでした。大会期間中は開催地域に、そして前後にはその周辺まで経済効果をもたらす、スポーツツーリズムの好例といえるのではないでしょうか。
3.大会企画者インタビュー
今大会を企画しているラケットスポーツマーケティングチームの責任者、堀田に話を聞きました。
Q.今大会を開催しようとしたきっかけは?
A.バドミントンのシニア愛好者にプレーや交流の機会を作り、その場を活用してミズノバドミントンのブランド認知を、国内だけでなく海外(特にアジア)へ促進することを目的としました。 また、ミズノが全国に展開する指定管理事業(スポーツ施設の運営受託事業)と連携して、各地の施設を有効活用することにもつながると考えました。
Q.変わった大会名ですが、なぜ「おもてなしカップ」としたのでしょうか?
A.ストイックな選手権大会ではなく、交流と親睦を重視した楽しい大会にしたかったので、柔らかい印象の大会名を考えました。
Q.6年振りに大会を再開できた率直な気持ちは?
A.第1回大会に参加した方々から、「次はいつ開催するの?」、「次回は友達を誘って参加するよ」との声をいただいていたので、再開できて本当にうれしいです。
Q.海外からの参加者が非常に多いですが、このような状況は想定していたのでしょうか?
A.ある程度のリピーターとそこからの口コミが期待できると思っていたので、海外からの参加者も増えると想定していましたが、実際には想定以上でした。
Q.今回の大会を終えて印象的だったことは?
A.普段の国内大会とは違った国際大会ならではの独特の雰囲気があり、参加された方々にも楽しんでいただけたと思います。
言葉が通じなくても、バドミントンのプレーを通じて皆さん友達になっている様子がとてもほほ笑ましかったです。
Q.今後の開催に向けて一言お願いします。
A.今後も継続的に開催していきたいと思います。国内・海外から多くの方に参加していただき、バドミントンを通じた異文化交流を楽しんでいただけるよう、よりよい大会に育てていきたいと思います。
4.おわりに
今回、実際に会場に行くことで、この大会が目指すバドミントンの普及や健康増進、人的交流、地域の活性化が体現されていることを実感できました。参加者の皆さんは、もちろん試合には真剣に取り組んでいるのですが、試合が終わると、楽しそうに握手をしながら会話をし、記念撮影をしている姿がとても印象的でした。
コロナ禍を経て、リアルでスポーツを実施すること、応援すること、そしてそこで生まれる交流が人生を豊かにすることが再評価されていると思います。
皆さんもぜひスポーツをする、観る機会を探してみてはいかがでしょうか?