クッション性と安定性の両立 『ミズノのウエーブ』って何?
今回はミズノのいろいろなシューズに搭載されている、基幹機能『ミズノウエーブ』についてご説明します。
『ミズノウエーブ』の代名詞「WAVE RIDER」シリーズの27代目
1.スポーツシューズに求められる機能について
スポーツシューズには、運動時の着地衝撃を緩和するための「クッション性」と、足元のぐらつきを抑え、次の動きに繋げるための「安定性」が求められます。
昨今のシューズにはクッション性のあるやわらかい素材をソールに使用することが一般的ですが、ただやわらかいだけだと、歩く、走る、跳ぶなどの際に、足元が不安定になってしまいます。一方で、かたい素材を使用すれば安定性は高まり、着地のぶれは小さくなりますが、その分クッション性は感じにくく、疲労にも繋がってしまいます。
この相反する機能であるクッション性と安定性を高い次元で両立させることは、ソールのかたさを変えるだけでは解決が難しいのです・・・。
しかし、スポーツの試合や長い距離を快適に歩きたい時など、「より高いパフォーマンスを発揮したい」という場面では、この課題の解決が大事になります。
「やわらかいけど、安定する」
その難しい課題を解決するのが『ミズノウエーブ』なのです!
『ミズノノウエーブ』はここに搭載されています。
2.『ミズノウエーブ』とは?
『ミズノウエーブ』は、波形状を用いて、「クッション性」と「安定性」の両立を実現するためのミズノ独自のソールの基幹テクノロジーです。『ミズノウエーブ』は歴史と共に進化を遂げ、現在は大きく2種類のソールが存在します。1つはミッドソールの間に『WAVE PLATE(ウエーブ プレート)』と呼ばれる波形状のプレートを挟んだソール。もう1つは『FOAM WAVE(フォーム ウエーブ)』と呼ばれ、プレートを使用せず、かたさの異なる2層のミッドソールを界面が波形状になるように重ね合わせた、よりクッション性を重視したソールです。いずれも、やわらかいミッドソール材料を用いて、波形状の一方には曲がりやすく、他方には曲がりにくい性質を利用して、「クッション性」と「安定性」の両立を実現しています。
これにより、『ミズノウエーブ』が搭載されたシューズは、衝撃を緩和するやわらかさがありながらも、足元も安定するので、歩く、走る、跳ぶなどの際にパフォーマンスの向上につながります。
ミッドソールの間に波形状のプレートを挟んだソール
かたさの異なる2層のミッドソールの界面が波形状になるように重ね合わせたソール
タテ方向に曲がりやすいことで衝撃を緩和
横方向に曲がりにくいことで左右のブレを抑える
3.形もさまざまな『ミズノウエーブ』
『ミズノウエーブ』は1997年の登場以来、ミズノのランニングシューズ、ウォーキングシューズ、バレーボールシューズ、その他のスポーツシューズへと搭載されるモデルが増えており、長年、ユーザーのみなさんにご愛用いただいています。
その形状は、スポーツやシューズの種類ごとに最適な波形状が追求されているため、それぞれ形が微妙に異なります。
スポーツのシーンを足元で支える『ミズノウエーブ』。
ぜひ、一度店頭でやわらかいソール素材でも安定性を生み出す『ミズノウエーブ』を体感してみてください!