ええもんつくる”ヒト”
vol 4.選手の声を形にするモノづくり

「ええもん」で、今日よりも、ちょっといい明日を。
100年以上にわたって受け継がれてきた「ええもんつくんなはれや」というミズノのDNA。“ええもん"をつくるヒトたちの仕事に対する向き合い方やこだわり、モノづくりに対する思いとともにお届けします。

2020年に入社した鈴木は小学4年生から大学4年生までの13年間、陸上競技に情熱を注いでいました。

「自分を成長させてくれた“陸上”に恩返しをしたい」

選手ではなく、選手をサポートする立場で陸上界に携わり、盛り上げる人になろう──。そんな思いから、社会人としての道を選択したと言います。

約3年間の営業経験を経て、現在は陸上競技全般の販促を担当。短距離走の選手経験を生かしながら、ミズノがサポートしているアンバサダー選手、チームに提供する新シューズの着用提案や大会への訪問、新規選手の獲得などを通じて、選手とモノづくり部隊をつなぐ役割を担っています。

鈴木が担当する陸上競技においては、選手にとってシューズが最も大事な武器となります。

例えば、細かいルール規定がある競歩は、シューズに求められる要望も繊細。レギュレーションに沿ってシューズの仕様やサイズなどの調整が求められることもあるのだそう。

そういった難題に応えられるかどうかが販促担当とクラフトマンの腕の見せ所になると鈴木は考えます。

選手の言葉に真摯に向き合い、短い期間で何足ものシューズを作り直し、選手が納得する1足を追求していく。鈴木が目指す「ええもん」とは、「選手が想像するシューズを具現化したもの」でした。

選手の要望に対して妥協しない、真面目なところがミズノのモノづくりの神髄だと鈴木は言います。

「選手の『これです!』を聞くまで諦めない。選手が本気で『良い』と思うものにたどり着くまで絶対に諦めず、何度でも挑戦します」

試行錯誤しながらたどり着いた先に待っていた選手の「これを求めていました」の一言。その言葉をもらえた瞬間、「妥協しないでよかった」と思えたと振り返る鈴木。

モノづくりをする側と、試合に出て結果を残す選手。立場は違っても、注ぎ込まれる情熱と気持ちは同じであることが、彼女を突き動かす原動力になっているのかもしれません。

大学時代に所属していたチームのウエアやマイシューズがミズノだったという縁だけでなく、当時のミズノ販促担当者がたびたびグラウンドに足を運び、選手に寄り添っている姿を見ていたことから、働くなら「ミズノ」と思っていたのだとか。

そんな鈴木が女子陸上部でキャプテンだった時からずっと大事にしている価値観が、気配り・目配り・心配りの「3配り」。

販促担当という今のポジションを引き継ぐ際、不安や悩みを相談していた前任の担当者は、自分以上に「3配り」ができる人物で、今もその姿勢を目標にしているとのこと。

そんな鈴木が「ええもん」を作る上で大切にしているのは、「選手とモノづくりチームの思いをつなぐこと」。

「3配り」の姿勢を常に忘れず、選手との関係性を築きながら意見を吸い上げ、クラフトマンに伝え、少しずつ形にしていく。選手とモノづくりチームを「つなぐ」存在として、彼らの思いを汲みながら共に「ええもん」の実現を目指しています。

陸上競技の販促担当として鈴木が目指す今後の目標は、自ら発掘した選手がミズノのシューズを履いてくれること。

「世界に羽ばたく選手を自分の力で見つけて、『鈴木さんが担当だから、ミズノのシューズを選びました』と言われるように成長したいです。そして、その選手がミズノのシューズを履いて世界の舞台で輝く姿を見るのが目標です」

そんな日が訪れることをイメージしながら、今日も鈴木は選手の声を形にすべく邁進しています。

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