ええもんつかう“ヒト”
Vol.2 自分が心から信じられる道具を求めて

「ええもん」で、今日よりも、ちょっといい明日を。
100年以上にわたって受け継がれてきた「ええもんつくんなはれや」というミズノのDNA。“ええもん”をつかうヒトたちの仕事に対する向き合い方やこだわり、モノに対する思いとともにお届けします。

10歳からゴルフを始め、2025年に国内女子ツアー「リゾートトラスト レディス」でツアー初優勝を飾った稲垣プロ。幼いころからミズノのクラブを好んで使用しており、その理由をこう語ります。

「クラブの形がどんどん変化していき、厚みのある大きめのヘッドが増えてくる中、ミズノのクラブはヘッドが小ぶりで、形がシャープなところがお気に入りでした。何より、構えた時のかっこよさは群を抜いていました」

特に小ぶりなドライバーが大好きで、替えのヘッドを自分でたくさんストックしていたほどの熱の入れようだったとか。

こうした道具への長年の信頼が、稲垣プロにとっての「ええもん」を追い求める原点となっていたのでした。

稲垣プロがミズノに抱いている印象とは──?

「ヘッドの形一つとってもそうですが、ミズノには昔から『職人の技が光っている、こだわりの強い老舗メーカー』という印象を抱いています。私たち選手が望んだ通りのものを作ってくださるところも『すごくかっこいいな』と思います」

ミズノの職人技とは「選手の要望をすぐに理解し、思い通りのものを作ってくれるところ」だと考える稲垣プロ。その職人技こそが、稲垣プロにとっての「ええもん」には欠かせない要素だったのです。

稲垣プロにとっての「ええもん」、それは「自分が心から信じられる道具」でした。

「プレーする上で道具には絶対的な信頼を置いている必要があり、そういった道具は自信にもつながります。ミズノのクラブは最初から素晴らしいだけでなく、それを使っていく中で、私の要望に沿ってより良いものへと修正してくださるので、クラブに関しては『何も間違ってはいない』と自信が持てるんです。あとは自分がどれだけ使いこなせるか、ですよね」

「ええもん」を突き詰めていく上で稲垣プロが意識しているのは、「どんなに些細なことでも、自分の意見をなるべく細かく伝えること」だそう。

「感覚的な要望も多いので、うまくお伝えできているかわかりませんが、自分が気になったことを取りあえず言葉にするように意識しています。自分のスイングを修正するのか、クラブで対応できることなのか、ミズノの現場の方たちもたくさん考えてくださるので、なるべく多くの情報をお伝えできればと思っています」

改めて稲垣プロにゴルフの魅力を問うと、「長期戦であること」という答えが返ってきました。

「短期間で終わってしまうスポーツがたくさんある中で、ゴルフの大会は18ホールを1日でまわり、3日間か4日間かけて勝負が決まります。そういった長期戦のスポーツだからこそ、一つのミスも自分の努力次第でいくらでも挽回できますし、圏外からのスタートでも優勝争いに食い込むことができるのが魅力だと思います」

「リゾートトラスト レディス」で勝ち取ったツアー初優勝も、長期戦であることがプラスに働いたと振り返ります。

「とても風が強い試合で、その風の中で『崩すことなく初日の5アンダーを守る』ということに集中していました。風が強くてミスショットもしましたが、4日間の長期戦だからこそリカバリーする機会もたくさんあった試合でしたね。とにかく一打一打に必死で、最後まで優勝争いのことは考えていなくて……まさか自分が優勝するとは思っていなかったので、驚きが大きかったです」

ゴルフを続ける原動力は「成績とスタッツ(部門別の成績)を見ること」と断言する稲垣プロ。数字で客観的に自身を分析し、目標へと近づく指針にしているそう。

「漠然と順位を見るだけでなく、毎週出てくるパーオン率や飛距離、フェアウエーキープ率なども見ていくことで、スイングを再検討したり、クラブへの要望を現場にお伝えできると思うので……そうやって『もっとこうしたい』という欲をどんどん出していくことが、モチベーションアップにもつながりますから」

とにかく結果にこだわる姿勢からも、稲垣プロの矜持が伝わってきます。

「私の場合、スイングが良くても成績につながらないことが結構あって。見てくださる方たちは結果にフォーカスすると思うので、お世話になっている方たちに恩返しできるのはやっぱり『結果を出す』ことなんですよね。どんなに汚いスイングでも、良い成績を出すのが私の中では重要です」

目標は「複数回優勝」。2025年の初優勝に手応えを感じながらも、自分にはまだふがいなさが残ると言います。

「今年はもっとスタッツに目を向けて、常に上位で優勝争いができるような安定したゴルファーになれるようにトレーニングを重ねていきたいです」

その先に見据えるのは、アメリカツアーへの挑戦でした。

「いつかはアメリカツアーで戦って優勝したいですね。そのためにも、まずは日本でしっかりゴルフと向き合って、強いプレーヤーになれるように頑張ります」

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