安心して使ってもらいたい!スポーツ器具を作るセノテックで頑張る若手社員に仕事の魅力を聞いてみた!

左から製造部鉄工課の小田と製造組立塗装課の大島

プロバスケットボールリーグや、トップアスリートが集う体操競技、バレーボールの試合を見ていると器具に「Senoh」というロゴが入っているのを目にしたことはありませんか?それらの器具は全て、ミズノのグループ会社であるセノテックで製造されています。
1960年に設立された株式会社セノテック(以下、セノテック)は群馬県沼田市に工場があり、バスケットゴールやバレーボール支柱などの競技スポーツ器具をはじめ、誰もが一度はお世話になっている跳び箱やマットなどの体育施設器具、スポーツジムにあるようなトレーニングマシンなど、スポーツに必要なさまざまな器具を製造しているんです。

今回はセノテックで器具の組み立てを担う入社4年目の大島と、パーツの溶接を担当している入社2年目の小田にセノテックで働くことを決めた思いや製造現場で大切にしていることなど、気になることを聞いてみました。

大島も小田もセノテックのある群馬県沼田市の出身ですが、就職活動をするまでセノテックの存在は知らなかったそうです。
大島は中学・高校と6年間卓球をしていたこともあり、スポーツに携わる仕事がしたいと思っていました。セノテックの職場見学をした時の工場内の雰囲気が良く、働く人もイキイキされているのを目にし、セノテックで働きたいと感じたそうです。
「就職活動中は他の製造現場の工場見学にいくつか行きましたが、組み立て作業をロボットが行っている場所が多かったです。一方、セノテックは機械に頼らず人の手で組み立て作業をしている様子を見て、ここで働きたいと思いました。」

一方、小田は中学生の時に職場体験学習で行った介護施設で、身体活動維持のために使われていたリハビリ器具や、トレーニング器具を見て、人の健康をサポートする仕事に就きたいと考えたそうです。
「中学生の時に行った高校見学で初めて溶接に出会い、溶接についてもっと学びたいと感じ進学を決断しました。卒業する時には、可燃性ガスを使い金属を溶かし接合するガス溶接技能講習修了、電気を使い金属同士をつなぎ合わせるアーク溶接特別教育講習修了することができました。セノテックでも溶接の求人が高校に来ていて、会社について調べていくうちに私もここで働きたいという気持ちが強く芽生えてきました。」

工場・職人と聞くと厳しい職場環境を勝手にイメージしてしまいますが、分からないことがあれば気軽に聞くことができ人間関係や職場の雰囲気も良いと語ってくれました。そんな職場環境で、記憶に残った仕事とモチベーションになっていることを聞いてみました。
2021年入社の大島は、東京で行われた4年に1回の国際大会に使われる器具を会社一体で作り上げたことが一番記憶に残っているそうです。

大島:入社するまでは、セノテックで世界のトップが集う国際大会のスポーツ器具を作っているとは知りませんでした。2021年の東京大会で使われるスポーツ器具も製造に携わった一部の人にしか公開されていませんでした。私は組み立て工程で携わったのですがテレビで世界で活躍する選手が、自分も関わった器具でプレーしている姿を見て感動しました。4年に1度開催される国際大会の製品を製造するため、会社全体が一丸となって成功させたい気持ちで頑張れたと思います。

2023年入社の小田は、セノテックで唯一の女性溶接担当です。初めて1人で作業を任されたバレー支柱運搬車の溶接作業が記憶に残っているそうです。

小田:初めのころは、先輩に教えてもらいながら作業を終えるのがやっとでしたが、回数を重ねるごとにやり方を聞かなくても1人で出来るようになり自分自身で成長を感じることができたことが今でも嬉しく記憶に残っています。高校時代から大好きな溶接ができるという楽しい気持ちと、任された仕事をやり遂げたいと思う気持ちがあったから1人で作業をやり切ることができました。

製造現場で働くことで大事にしていることを聞くと、「お客様が安心安全に使用してもらえるような製品を製作すること。間違いのない丁寧な作業と、綺麗な溶接をすることを大切にしています」と、製品づくりへの思いや仕事へのやりがいを感じとることができました。

今後の目標も聞きました
大島:まだ人に教えたりはできませんが、将来は頼られるような人になりたいと思います。
小田:溶接でのより一層の丁寧な作業と、速さ・正確さも求めていきたいと思います。

 これからも、たくさんの経験を積み世界に「ええもん」を届け続けてほしいと思います。

いかがでしたか?2人には共通点もありました。それは、子どものころから、木材などを使ってモノづくりをすることが好きであること、そして、好きな言葉が「ありがとう」であることです。子どものころに好きだったことを仕事にできていることが、仕事をする上でのモチベーションにもつながっているとインタビューを通じて感じることができました。
これからもお客様に安心して使ってもらえるスポーツ器具の製造を通して、ありがとうの声がたくさん2人に届くと嬉しいなと感じました。