ええもんつくる”ヒト”
Vol.12人生の目標に向かう「ええもん」作り
「ええもん」で、今日よりも、ちょっといい明日を。
100年以上にわたって受け継がれてきた「ええもんつくんなはれや」というミズノのDNA。“ええもん"をつくるヒトたちの仕事に対する向き合い方やこだわり、モノづくりに対する思いとともにお届けします。
1.働くママの目線で支える、社員の「ええもん」作り
学生時代に留学をしていた経験から「グローバル市場で事業展開をしているメーカーで働きたい」と考えていた武蔵。留学先で国籍・年齢・性別などを問わず、言葉が通じなくても周りの人と一緒に取り組めるスポーツに魅力を感じ、ミズノを志望したと言います。
新入社員時に配属されたのはグローバル人事総務部。その後、異動や出産を挟みつつ、2人の子どもの親として子育てと仕事を両立しながら現在もグローバル人事総務部に所属しています。そんな彼女が取り組んでいる「ええもん」づくりとは──?
2.現在注力していること
武蔵は現在、キャリア入社した社員のフォローや育児両立支援の施策立案・実施を担当しています。なかでも注力しているのは「育児両立支援」とのこと。ワーキングマザーの支援はもちろんですが、今年度は男性の育児休業取得率100%を目標に、男性育休に対する取り組みも進めているそう。
「現在、ミズノでは男性の育児休業取得率100%を目指し、その周知に注力しています。その効果は数値に表れ始めているので、社内の認識が変わっていることを社員も実感していると思います。男性が育児休業を取得することでパートナーの女性も働きやすくなるので、社会に対して良い影響をもたらすのではないでしょうか」
3.武蔵にとっての「ええもん」
キャリア入社した社員のフォローや育児両立の支援などの自身が担当している業務をはじめ、グローバル人事総務部が取り組んでいる環境づくりは社員それぞれの「ええもん」作りに直結すると考える武蔵。そして、それこそが彼女にとっての「ええもん」でもありました。
「子育て中の人や介護をしている人など、さまざまな事情を抱えた社員がいます。そのような社員を含めた全員が『ええもん』を作り出すために、グローバル人事総務部は働きやすい環境を整える。そうして制度や組織が整えられた環境が、私にとっての『ええもん』になります」
4.「ええもん」を作る上で大切にしていること
社員の「ええもん」作りを支援する上で大切にしているのは、「誠実であること」。
自分の業務は特に信頼・信用が大切だと考える武蔵は、「人事に関連する事柄のなかには言いづらいこともある中、嘘でごまかすのではなく、言葉を選びながら真実を伝えるように意識している」といいます。
「内定が決まったものの『本当にミズノでいいのか』と悩むキャリア採用の方もいらっしゃいます。そのようなときにも良いことばかりを伝えて無理に入社促すのではなく、事実をそのままお伝えした上で納得して入社を決めていただきたいと思っています。転職で人生が変わることもありますから、私自身も誠実に向き合わなければなりません」
5.仕事のやりがい
社員や就活生など、日々多くの人と向き合っている武蔵には、ふとした会話から得られる気付きや刺激も多いそう。例えば『失敗からどのように気持ちを切り替えるか』という話題になったときのこと。
「『失敗から学ぶこともあるので、気づきを与えてもらえたことに感謝するようにしています』と答えた方がいらして、とても素敵な考え方だなと思いました。元来マイナス思考の私ですが、それ以降は視点を変えることを意識するようになりました。そういった機会を得られるのは、やりがいにもつながります」
そんな彼女が幸せを感じる時間は──?
「親と離れている間も、子どもはいろいろな人と接することで経験を積んで大きくなっていることを実感します。子どもと親がそれぞれに自分の場所で奮闘しているからこそ、家に帰って一緒に過ごす時間がより幸せに感じられるんじゃないかと思います」
社内ではワーキングマザー同士が交流する場を企画・実施している武蔵ですが、彼女自身もまた“働くママ”として日々育児と仕事の両立を模索していました。