ええもん つくる “ヒト”
vol 16.プロが安心して使用できる「ええもん」
「ええもん」で、今日よりも、ちょっといい明日を。
100年以上にわたって受け継がれてきた「ええもんつくんなはれや」というミズノのDNA。“ええもん"をつくるヒトたちの仕事に対する向き合い方やこだわり、モノづくりに対する思いとともにお届けします。
1.プロが安心して使用できる「ええもん」を
現在ミズノで女子プロゴルファーのサポート業務を担当している松岡は、学生時代にはゴルフプレーヤーとしてアマチュアのトップレベルで戦っていたという経歴の持ち主。卒業後は「プロゴルファーを目指した経験を生かし、レッスンの仕事をしたい」とティーチングプロフェッショナル資格を受験します。
「その途中でしたが、アマチュア時代にサポートを担当してくださったミズノ社員から話をいただき、入社を決意しました。ずっとサポートしてもらっていたメーカーだったので、自分の経験を生かせるならばぜひ働きたいと思ったのが一番の理由です」
経験を生かし、プロが安心して使用できる商品を届ける。それが松岡の仕事への向き合い方でもありました。
2.アマチュア時代に思い入れのあったギア
アマチュア時代を振り返りながら、松岡が大事そうに見せてくれたのは1本のアイアンでした。一番長く使用していた、思い入れのあるクラブだそう。
「私はクラブを変えると不安になってしまうタイプだったので、長く使っていたこのクラブには一番安心感を覚えていました。『いつでも良いショットが打てそう』とか『いいスコアが出るんじゃないかな』という安心感ですね」
使えば使うほど増していく道具への安心感。その感覚は、松岡が現在のサポート業務において大切にしていることにもつながっています。
3.現在注力していること
松岡が主に行っているのは、契約プロへの商品手配、商品に対してのヒアリングをはじめ、ツアー会場でのプロとのコミュニケーションなど。プロを目指しているアマチュアも含め、現在は全部で35名をサポートしています。
「一番長く担当している方はアマチュア時代からサポートしていますが、いまはプロゴルファーとして活躍されています。プロになられた時は、私自身も本当にうれしかったです」
現在注力している「プロが安心できる商品の手配」を実現する上でも、ゴルファーたちとの向き合い方には松岡なりのスタイルがありました。
「商品についての感触や要望をプロが自発的に言ってきてくださることもありますが、私からも『今シューズ大丈夫ですか?』とか『クラブはどうですか?』と、プロが意見しやすいように積極的に声がけすることを心がけています」
クラブだけでなく、シューズや手袋など、プレーに関わる商品を気に入って使用してもらうには、「安心して使用できる商品であること」が大前提。そのためにも、プロ一人一人の意見に寄り添うことが大切と松岡は考えています。
4. 松岡にとっての「ええもん」
日々プロゴルファーのサポートを行う松岡が考える「ええもん」とは、「プロにとっての『ええもん』」だそう。なんの不安もなく自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるような商品こそがプロにとっての「ええもん」であり、それが松岡にとっての「ええもん」でもあるといいます。
「『ええもん』を追求するうえで私の強みは、一番近くでプロの意見を聞けること。ゴルフ界の最高峰にいるプロフェッショナルに使用感やパフォーマンスへの影響などを直接聞くことができ、それらを商品に反映し改善していくことができる。ミズノにとっても大きな強みだと考えます」
ただし、プロと商品開発の現場との橋渡し役だからこそ、大切にしていることが松岡にはありました。
「私にとっての『ええもん』をプロに押し付けない。選手によって大切にしている部分や価値観は異なるので、それぞれのプロが感じた感覚を大事にしています。そうして集めた意見を現場に伝える際は、多くのプロから指摘されたことを優先する。ただし、他の意見についても『プロはこのように感じています』としっかり伝えるようにしています」
5.仕事をしていてやりがいを感じる瞬間
プロに寄り添いサポートするなかで、松岡がやりがいを感じるのは「プロが良い結果を出した時」とのこと。
「'25年はサポートしている2名がプロ初のツアー優勝を果たしましたが、やっぱりすごくうれしくて。冷静でいられず、かなり興奮していたと思います(笑)。プロから『いつもありがとうございます!』とお声がけいただいた時も『この仕事をやっていて良かったな』と思いますね」
ミズノへの入社を機に中断していたティーチングプロフェッショナル資格A級を、その後取得した松岡。今後の展望は──?
「仕事がとても楽しいので、他のことについて今は具体的に考えていませんが、せっかく資格を持っているので、いつかレッスン業にもチャレンジできたらいいなと思っています。今ある環境や周りの人に感謝して、常に自分の心が躍るほうに人生を進めていきたいです」