ミズノに「現場監督」がいた!?~スポーツ施設サービス事業部・工務のお仕事について~

ミズノといえばスポーツシューズやアパレル、用具などを販売している会社、というイメージがあると思います。実は、そういった“モノ”だけでなく、全国のスポーツ施設の管理、運営も行っています。それが、スポーツ施設サービス事業部です。施設の管理、運営だけでなく、野球場やサッカーグラウンドに人工芝を敷いたり、陸上競技場のトラックを敷設したりする施工事業も担っています。今回は、施工事業の中心でありながら、陰で支える「工務」の仕事について、スポーツ施設サービス事業部・伊藤務に聞きました。

ひとくちに施工現場といっても、そこには施主、協力業者(多くの場合、複数の協力業者が現場にいます)、ミズノと、さまざまな関係者が業務にあたっており、その現場を取り仕切ることは容易ではありません。工務の担当者は、関係者と協議し、工事を円滑に進めることが主な仕事です。一般的には施工管理と呼ばれ、現場内では①品質、出来形管理、②安全管理、③工程管理、④原価管理の大きく4つの管理を行います。
案件によってもさまざまですが、平均して1つの案件で約1カ月~2カ月かけて管理していきます。その間、天候の変化やスタッフの増減などイレギュラーな事案が起こることも多く、計画通りに進めることは極めて困難です。その都度全体の状況を把握し、現場の安全を第一に、スケジュールを調整しながら施工現場をとりまとめていきます。まさに工務の仕事は、“現場監督”であるといえるでしょう。

2023年は、台湾に新設された「台北ドーム」の人工芝の施工も行われました。これは、ミズノで初めてとなる海外での施工案件です。プロジェクトは2021年6月の受注確定後からスタートしましたが、コロナ禍という状況もあり、打ち合わせはすべてリモート。伊藤が初めて現地に赴いたのは、2022年11月のことでした。

伊藤:台北ドームは、台湾の現地法人である台湾ミズノの協力を得て獲得した注力案件です。プレゼンの段階から、一度作った資料を中文にしてから交渉するなど、今までに経験のない障壁がありました。また、コロナ禍ということもあり、なかなか計画通りには進みませんでしたが、まずは、よく無事に終えることができた、というのが率直な感想です。自分がなかなか現場に行けない中で、現地で技術指導をしてくれたスタッフの方々や、台湾ミズノのメンバーには本当に感謝しています。いち早く、現地の方にグラウンドに立ってもらい、ミズノの人工芝に触れて、使用感について教えてほしいです。そうすることで、また日本国内とは違った感想が出てくるのでは、とも思っています

ミズノとして初めての大仕事を成し遂げた、伊藤をはじめとするスポーツ施設事業部ですが、伊藤の目線はすでに、次なるステージに向いているようでした。

台北ドーム

台北ドーム

いかがでしたでしょうか?皆さんが今後、スポーツ施設を訪れたり、人工芝に触れたりする機会があった際には、実はここにもミズノが関わっているのかも?と、思い出してもらえると幸いです。今後のミズノスポーツ施設サービス事業部の展開にもぜひ、ご期待ください!

ある日の現場にあたるスポーツ施設サービス事業部のメンバー。前列一番右が伊藤。

ある日の現場にあたるスポーツ施設サービス事業部のメンバー。前列一番右が伊藤。