KICKS & ECHO vol.1 | upcoming artist DANCER MINAMI & hana
2025.09.25 INTERVIEW

KICKS & ECHO vol.1 | upcoming artist
DANCER MINAMI & hana

好きが導いた頂点とその先へ

2025年のダンスサバイバル番組『WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER』で日本代表として出場し、見事優勝を果たしたOjo gang。KICKS & ECHO by Mizuno第1回目は、そのメンバーであるMINAMIとhanaをアップカミングアーティストとしてフィーチャーします。幼いころからダンスへの情熱を燃やし続け、どんな環境下であってもストイックに練習を積み、一歩一歩確実に歩みを進めてきたふたり。悔しさから生み出す力、自分らしい表現、そして静かに燃え続ける情熱の源とは? 彼女たちの足元から生まれた響きが、未来へと共鳴するーー。
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誰かが叶えていることなら、
それは私にも出来る ――hana

――おふたりは『WORLD OF STREET WOMAN FIGHTER』をきっかけに、“Ojo Gang”のチームメイトとして絆を育んでいましたが、互いの第一印象はいかがでしたか?
hana
“絶対怖い人だろうな”って思いました(笑)。MINAMIちゃんは私よりも年下なんですが、インパクトが大きすぎるせいか、年上だと思っていて! 
MINAMI
あはは!
hana
その後に、恐る恐る話してみたら、ものすごくマジメで芯がしっかりあって、“カッコいい人やな”って思ったんです。『WSWF』が始まってからは、明るくて面白い面が見えたり、喋り方もとってもかわいくて、最初の“いかついな”という印象はすぐになくなりました。今は大好きです!
MINAMI
よかった~! 私は最初にhanaちゃんを見た時に、“かわいいな、何歳なんだろう?”って思ったんです。まずは、最初に話す時に敬語なのか、タメ口にするかは大事ですからね(笑)。
hana
大事、大事!
MINAMI
実際に一緒のチームになってからは、自分と価値観が似ているし、サバサバしている性格がすごく気持ちが良いと感じました。hanaちゃんって年上に思える時と、甘えてくる時の、そのギャップがかわいいんですよ。ふたりともカフェが大好きなので、WSWFの休憩時間は、よくふたりでカフェに行っていました。1日4回行った日もあったよね?
hana
うん。韓国のカフェに詳しくなりました(笑)。 
――ダンスの世界に入った最初の一歩を教えてください。
hana
4歳から習いごとのひとつとして始めて、やればやるほどダンスが好きになっていきました。高校を卒業する時に、大学に行くのか、ダンスを続けるのか、選択を迫られたんです。その時に、どうしてもダンスを続けたいと思い、バイトをしながら踊り続けることに決めました。そのうちに、自然とダンスのお仕事をいただけるようになったんです。
MINAMI
私は親にダンス教室に連れて行かれたことが最初の一歩だったんですが、そこからグッとハマったんです。でも、小学4年生くらいの時に、家庭の金銭的な問題で、ダンスを辞めなくてはいけないかもという状況になってしまって…。その時に、通っていたスタジオの先生が、「あなたはダンスの才能があるから、お金を払わなくていい」と言ってくれて。その瞬間に、小さいながらも“絶対にこの人達にこの恩を返したい”って思ったんです。その後は、公務員になることも視野に入れて、高校に進学もしたんですが、ある時、私が所属していたチームの年上のメンバーたちが揃ってダンスの先生になるタイミングがあったんです。私もどうしても同じタイミングで先生になりたくて、親にも相談し、他の選択をすべて捨てて、“ダンスで稼いでいこう”と決めました。この出来事をきっかけに、ダンス一筋の人生が始まりました。
――おふたりとも、ダンスに対する想いが、ものすごく強いですよね。その情熱の源はどこにあるのでしょうか。
hana
ダンスが好きという気持ちです。踊っている時が楽しいから、他の友達が放課後に遊んでいる時も、ダンスに打ち込んでました。
MINAMI
私も、とにかくダンスが好きなんですよ。私のダンスを見て“元気をもらった”というポジティブなメッセージをもらえたり、その人の人生を変えることもできるって、本当にすごいことですよね。過去にもらってきた恩を返すという理由で続けているところもありますが、なによりも私が夢中になっている理由は、ダンスには限界がないというところなんです。目標を達成したら、また次の目標が訪れる。上に行こうと思えば、さらに上を見ることが出来るので、この情熱が消えることはないと思います。
hana
消える時は、辞める時だよね。
MINAMI
うん。
――自分に限界を感じることは?
hana
もちろん、“うわ~! 難しい!”って思うことはありますが、常に“やれば出来る”って思っているんです。辛くなるたびに“ここで諦めて終われる?”って自分に問いかけながら、挑戦し続けています。
MINAMI
私も鬼ポジティブなので(笑)、基本的に出来ないことはないと思うタイプなんです。例えば、誰かがやっていること、叶えていることなら、それは私にも出来るだろうって思っていて。“努力は必ず報われる”という言葉のように、毎日努力を積み重ね、諦めなければ絶対に大きいステージが見えてくると信じています。
hana
私は、今やりたいと思っていることをやらなかったら、後で絶対に後悔すると思っているんです。就職しなきゃいけないかなって思うこともありましたが、それはダンスをやりつくした後でもいいのかなって思っていて。常に、いま、自分が一番やりたいことをやって、後悔しないで生きることを大事にしています。
KICKS & ECHO vol.1 | upcoming artist DANCER MINAMI & hana
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KICKS & ECHO vol.1 | upcoming artist DANCER MINAMI & hana
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悔しい想い、
人生で辛い思いをたくさんしてきた ――MINAMI

――思うようにいかずに心が折れそうな時や、上手くいかない時はどんなマインドでいますか?
MINAMI
悔しい想いをした時は、“ありがとう”って思っています。
hana
わかる!
MINAMI
悔しい想いをした時や、バトルなどの勝負で負けと判定されることはありますが、その1年後に、その人より上にいっていれば最終的な勝ちだと思っていて。そう考えると、その悔しさや、結果は今の自分と向き合わせてくれるいいきっかけなんですよね。自分が忘れていたことにちゃんと取り組めというメッセージにも取れますし、超えられない壁は絶対にないと信じているので、“ありがとう”と感謝をするようにしています。それに、悔しい経験がなかったら、5年後には、きっと行き止まりになってしまう。なので、負けた時は“見返すまで待っといてください”って思っています。 
hana
ただ、WSWFだけは本当に上手くいかなくて! 負けの連続で本当に悔しかったですね。でもその想いをみんなで共有して、しっかりと取り組んだからこそ、優勝という結果を残せたんだと思います。
――そのマインドにも通じる、“自分らしい表現”“自分らしさ”はどう築いてきたのでしょうか?
hana
中高生の時は、自分らしいダンスがまったくわからなかったんです。というのも、ダンスの先生やみんなから「コピーをするのがうまい」って言われていたんですよね。でも、それって自分らしさや個性がないということだと、かなり悩みました。そんな時に出会った人から、「コピーできる能力も、誰もが持っているわけではないし、それも自分らしさだよ」と言われてハッとして! そこから自分に自信を持つことが出来ましたし、周りに合わせようと頑張っていた自分を捨て、より好きなようにやってみようと思えたんです。それからは好きな服を着て、興味を持ったことはすべてやってみて、誰よりもSNSを更新して、みんなと違う所でも頑張り始めました。それが今に繋がっているので、今考えると、その言葉がターニングポイントになっているのかもしれません。
MINAMI
私は今、ありがたいことに「オーラがある」と言ってもらえるんですが、それは小さなころから悔しい想い、人生で辛い思いをたくさんしてきたからだと理解しています。「立っているだけでカッコいい」と言ってもらえるのも、普段からファッションやヘアスタイルにめちゃくちゃ手をかけているからなんですよね。ビジュアル的に、他の人がやらないことをやることで自分らしさを出しているし、ダンスも、全部のジャンルに触れたからこそ、ジャンルレスに、いろんなものをミックスして踊っています。だからこそ、どの現場でも対応できるのは自分の強みであり、自分らしさなのかな。
――個性が強い同士が集まると、チームワークを築き上げるのは簡単ではないと思うのですが……。
MINAMI
Ojo Gangは、全員がものすごい個性の塊なので、正直、難しいところも多かったですね(笑)。私自身、これまでもKADOKAWA DREAMSというチームを経験して来て、メンバーのことを考え、気を遣いながら過ごすことが当たり前でした。でも、Ojo Gangのメンバーは自分を確立している人達の集まりなので、それぞれの魅せ方をみんなで考えるということがなかったんです。でも、その分、他のメンバーに対しての嫉妬心や不安がまるでないんですよ。それって、実はすごいことですし、最終的にはお互いをしっかりとリスペクトし合い、協力することができたのですごく成長できた期間となりました。 
hana
最初はマジでバラッバラでした!(笑) でも最後にはそれぞれの役割が明確になって、いいバランスがとれたので、すごくいい経験になりました。あらためて、お互いをリスペクトし合うことの大切さを学びました。
――そんなおふたりのインスピレーションの源を教えてください。
hana
ディズニーです。小さなころに父からミッキーのぬいぐるみをもらったことで好きになり、当時はミッキーと一緒に踊るダンサーになるのが夢だったんです。それからは、ディズニー映画を見たり、実際にディズニーリゾートに行くことで、いろんなインスピレーションをもらって来ました。パークを歩いているだけで、“こうしよう”“こういうのもいいな”ってアイディアが湧いてくるんですよ。(舞浜の方に向かって)ありがとうございます!
MINAMI
あはは! 私は映画からインスピレーションを受けています。そこで流れる曲からインスピレーションを受け、妄想したりしていて。あとは、電車に乗っている時に、川の周りに立っている建物を見て、“この立ち位置は面白いな”と思ったり。職業病ですね(笑)。
hana
めっちゃおもろい!
――とくに影響を受けた映画は?
MINAMI
何度も見返すのは『You Got Served』です。これを見てダンスを始める人がいるくらい、ダンサーの中では有名な映画で、たまにこの作品を見ると初心を取り戻すんです。これからも、私にとって大事な映画でい続けてくれると思います。
――おふたりの個性的なファッションのインスピレーションはどこからキャッチしているのでしょう か。
MINAMI
私は煌びやかなファッションも好きですし、着崩すことも好きなんです。私のファッションのロールモデルはSierra Renaさんなんですが、ニューヨークの高級感もあるけどストリート色もある雰囲気が大好きなんですよね。なので、ハイブランドというよりは、人と被らないものや、形が個性的だったり、“それ、大丈夫?”って思われるくらいの服を着こなすことが大好きです(笑)。
hana
私はMINAMIちゃんに比べたら本当に普通なので、お店でかわいいと思ったものを身につけてるだけですが、ただ、それがあまり人が選ばないものなのかもしれません(笑)。
MINAMI
hanaちゃんは、好きなブランドがしっかりあるんです。すごくシンプルなお洋服だなって思っていたら、実はあのブランドだったということも多くて。そこに芯の通ったこだわりを感じます。
hana
自分でも気づいてなかった! そうなのかもしれないです!(笑)
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みんなが放課後に遊んでいる時間、すべてをダンスに費やしていた ――hana

――おふたりからは強い自信を感じます。その源を教えてください。
MINAMI
ダンスに関して、“自分は自分”という考え方なので、憧れの人がいないんです。それに、これまでの人生をダンスにしか懸けてきていないですし、友だちと遊ぶ時間も調整してまでダンスを頑張ってきたので、費やした時間が自信に繋がっているのかもしれません。
hana
私もそうかも。4歳の時からずっとダンスをしてきて、中高生の時も、みんなが放課後に遊んでいる時間、すべてをダンスに費やしてきました。実はバク転を練習し始めたのも、1年前くらいからなんです。(hanaはWSWFでバク転を披露)どうしても出来るようになりたくて、週5で習いに行っていて。今はそれだけやったんだから絶対に出来るだろうって気持ちになれています。でも、WSWFのファイナルで、本番生放送中に挑戦する時はさすがに恐怖心がすごかったんですが、それまでの自分を信じて乗り越えました。 
――おふたりが表現者として大事にしているのはどんなことですか?
hana
自分が楽しむことを絶対に忘れないでおこうと思っています。楽しんでいないダンスって、見ている人に伝わるし、そんなものは観たくないと思うんですよね。
MINAMI
わかる。私もダンスに魂がないのがイヤなので、感情を乗せることを大事にしています。その時に表現したいことが、これまでの辛さだったとしたら、しっかりとそれを表現をするし、バトルの時に“ごめんなさい、潰します”って思ったら、その通りに表現します(笑)。ダンサーって、意外と口が達者な人って少ない気がしていて。それよりも気持ちをダンスで表現する人が多いんです。私がそういったダンスを披露することで、見た人が幸せになってくれたり、楽しくなってくれたらすごく嬉しいですね。
――練習着のこだわりはありますか?
hana
何を踊るかによって変えています。HIP HOPならいつもよりダボダボしたものを着て自分のテンションを上げています。K-POPなら上半身はタイトで、パンツはダボっとしたり、シューズもジャンルによって変えています。ただ、どのジャンルであっても、靴底が硬すぎないものを選んでいます。どうしてもつま先で踏み込んでしまうので、シューズの先端を突き破ったことがあるんですよ(笑)。なので、底高ではなく、柔軟性のあるシューズを選んでいます。
MINAMI
私もシューズはこだわりますね。足の裏で踊ることが多いので、裏がゴム状だと踊りづらいことがあるんです。さらに、つま先で立つことも多いので、立った時にぐにゃっと折れないものの方が好きです。あとは、ロゴのない白いソックスが大好きで、2回くらい履いたら新しいものに取り換えています。
hana
そうなの⁉
MINAMI
うん。キレイな白ソックスであることが大事なので、WSWFでは白いソックスを6束ほど購入していきました。
hana
今度見つけたら買っておくね!
MINAMI
一番嬉しいかも!(笑)
――その白いソックスのような、ルーティンはほかにありますか?
hana
毎日絶対にブラックコーヒーを飲んでいます。1日ベンティサイズを4杯くらい飲んでいて、あとは寝る前に必ず腹筋をします。回数を決めているわけではないんですが、なんとなく自分のワンセットがあって、毎日それをこなしてから眠るようにしています。
MINAMI
偉すぎる!
hana
実は3年くらい前に今よりも10kgくらい太っていたんです。そこでダイエットとして筋トレを始めたんですよ。ただ、最初の3か月は豆腐一丁しか食べないという、かなり極端なやり方をしていたんです。そこで7kgほど落として、それからは筋トレや食事を見直して徐々に落としていきました。
――かなり辛かったのでは?
hana
ストレスが溜まった時や、お腹が空いた時は、めっちゃショッピングをしていました。ごはんを食べる代わりに買い物をしていたので、ものすごく散財しましたね(笑)。脂肪とお金がなくなるダイエット、オススメです(笑)。
MINAMI
私は毎朝、必ずカフェラテを作っています。最近は、お酒を飲んだ後に締めでカフェラテを飲むことにハマっていて。
hana
めっちゃわかる!
MINAMI
たぶん、私たちだけのルーティンです(笑)。あとは、必ず湯船につかるようにしています。なので、湯船がない韓国での生活は辛かったですね。
――MINAMIさんは筋トレはしていますか?
MINAMI
まったくしていません!
hana
すごい!
MINAMI
たまに走ったり、ヨガをするくらいですね。踊っているだけで筋肉がつくタイプですし、あまり筋肉がつくと、自分のダンスのジャンル的に似合わない体型になってしまうので、あまり筋トレはしていないんです。
hana
なるほど~! トレーニングの仕方は人によって合う合わないがあるので、自分と向き合って決めるのがいいのかもしれないですね。
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悔しさが一気に晴れる瞬間は、
忘れることはない ――MINAMI

――今、SNSが当たり前な時代だからこそ、大事にしていることはありますか?
hana
私、SNS上で叩かれることもあるんです。でも、ポジティブすぎて、本当に気にならないんです。逆に、“そんなに私のことを見てくれるの⁉”って思うくらいで(笑)。私のことを嫌いなのに、ダンスを見て“下手やな”って書いてくれるなんて、私のためにものすごい時間を割いてくれてありがたいとさえ思うんです。それって好きの裏返しなのかなとも思っていて。あとは、TikTokなどはヘイトが再生数に繋がるんですよ(笑)。
――本当にものすごくポジティブですね⁉
hana
あはは。悪口を書いている人もいれば、それを擁護してくれるファンの方もいて、その中心が私だということが逆に嬉しく感じます。それに、悪いことって、知らない人に何を言われても響かないんですよね。知っている人からのアドバイスはしっかりと受け止めますが、知らない人から「前髪、ない方がいいと思います」って言われても、「わたしと会ったことないよね⁉」って思うくらいで(笑)。
――MINAMIさんもそのマインドですか?
MINAMI
というか、本当にSNSが苦手で、興味がなくて……(笑)。でもこの業界で頑張るためにはやった方がいいと言われて始めたころ、ヘイトが来た時はさすがにグサッと来ましたね。でも、それを気にしていてもどうにもならないし、そもそも本当にコメントを読まないので、凹むことがないんですよ。
――この時代、SNSがあるからこそ、自己顕示欲なども相まって、“いいね”の数でも悩む人もいると思います。
hana
SNSは“誰のための投稿なのか”ということを考えるといいかもしれないですね。私はSNSを、昔の投稿を見返して、“こんなダンスを踊ってたんや”と確認する、日記のようなものだと思っているんです。それに、自分がやりたくて投稿しているので、あまり“認めて欲しい”という気持ちも少ないんですよ。私のダンスをみて“こんな風に踊りたい”と思ってもらえたら最高に嬉しいですが、“これを見て! カッコいいでしょ⁉”とはならないんです。
――捉え方ひとつでSNSの見方は変わりますね。
hana
そう思います。
MINAMI
私は仕事っぽいSNSだって言われることが多いんですが、私自身、Instagramにはダンスと同列にプライベートな写真を載せることがイヤなんですよね。なので、これからもダンスの仕事を載せていきたいです。
――おふたりがこれまで忘れられなかったステージを教えてください。
hana
先ほどお話した、WSWFのファイナルミッションのバク転のステージです。あんなにも自分を奮い立たせたステージは一生忘れられないと思います。実際に成功させたことで、大きな自信になりました。きっと、次に何か大きなミッションが来た時も、あの経験があるからこそ、乗り越えられると信じています。
MINAMI
私もそのステージですね。これまでの悔しさが一気に晴れる瞬間は、忘れることはないと思います。あとは、Dリーグのファイナルも忘れられないですね。頑張ってよかったなと思えた瞬間です。
――おふたりのお話を聞いていると、好きなことを貫くこと、自分を信じること、そして自分らしく表現することの大事さを感じます。
そんなおふたりが踏み出す次のステップを教えてください。
hana
私はこれまで、明確な目標を持っていたわけではなく、目の前に来たチャンスを掴み続けて今に至っているんです。だからこそ、次もワクワクするチャンスを掴みに行きたいなと思っています。
MINAMI
私はこれまで、KADOKAWA DREAMS、そしてOjo GangのMINAMIとして存在していたんですが、これからは、MINAMIという個人を大事にして世に発信していきたいと思っています。あとは、自分の好きなファッションのお仕事や、ラップにも挑戦したいと思っています。
hana
ラップ⁉ カッコいいなぁ! 私も今度、ブレイキンを習おうと思っていて。もっと技を増やしていきたいですね。
MINAMI
一緒にやりたい!
――いつかバク転しながらラップする日も…⁉
MINAMI
あるかもしれないです!(笑)
KICKS & ECHO vol.1 | upcoming artist DANCER MINAMI & hana

PROFILE

MINAMI
1999年4月23日生まれ。KADOKAWA DREAMSのメンバーとしてD.LEAGUEで2022-2023、2023-2024の2シーズンで優勝。
hana
1994年11月1日生まれ。That Crewのメンバーとして振り付けやバックダンサーなどで活躍。TWICEのMOMOの姉で、WSWFでは姉妹共演を果たした。

-KICKS & ECHO by Mizuno-
アーティストやクリエイターと共に“静かな情熱”を記録し、文化としてのMizunoを育てていくカルチャープロジェクト。


Photography: John Clayton Lee
Videography: Ryuichiro Imae
Styling: Takao
Hair & Make up: Hitomi Matsuno
Interview: Kana Yoshida
Producer: Akiko Tomita
Creative Direction / Art Direction: Riza Fujimoto
Production: Me&Co