―プロ初優勝直後の帰省ということで、地元のファンからたくさんの祝福を受けたのではないですか?
杉浦 そうですね。こうして練習場に来ても、声をかけていただけることが増えました。でも、今回はオープンウイークを利用して、体のコンディションを整えるのが帰省の目的です。後半戦もいい流れ、プレーをキープしたいので。
―こちらのゴルフ練習場はジュニアの頃から通っていた思い出の場所なんですよね?
杉浦 はい、小学生の時からずっとお世話になっている大切な場所の一つです。
―小学生といえば、杉浦プロとミズノの出会いも小学生時代に遡るとか。最初に手にしたクラブがミズノだったと、お父様から伺いました。
杉浦 そうですね、とくにアイアンについてはここまでミズノしか使ってきていません。ジュニア時代に使っていたのは「MP-64」、「MP-4」、「MP-66」、、、。大学生になってからは「JPX 921 TOUR」そして、今も使っている「JPX 923 TOUR」です。
―そこまでミズノアイアンを愛していただける理由はどこにあるのでしょうか?
杉浦 まず、ミズノしか使ったことがないというのが大きな理由ですね(笑) 不満がないので他のブランドを試したいと思ったこともないですし。たぶん、他のブランドのアイアンだと構えた瞬間に違和感を感じてしまうと思います。見た目で安心できて、思い通りの弾道が打てる。だからずっとミズノにお世話になっているんだと思います。
![杉浦悠太プロ](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_sugiura_photo01.jpg)
―構えた時のアドレスルック、いわゆる「顔」が決め手なんですね。そこまでこだわりがあるいうことは、クラフトマンと相談して杉浦プロ専用のヘッド形状にしていたりするんですか?
杉浦 いえ、僕のアイアンは市販のままだと思いますよ。何もいじらなくてもまったく問題なく、スッと構えられます。今使っている「JPX 923 TOUR」は、たぶん2セット目なんですけど、これが昨年の「ダンロップフェニックス」で使っていたセットなのか、新調したものなのか。改めて聞かれるとわからなくなってしまうほど違和感なく使えるんです(笑)
―高校までMPシリーズを使ってきて、大学後半から「JPX 923 TOUR」にスイッチしたのは、なぜですか?
杉浦 伊藤さん(ミズノ・ゴルフクラブマイスター)にお薦めされたんです。最近のプロはこういうやさしめのアイアンを使ってるんだよと(笑) 構えてみると安心感があって、打ってもかなりミスに強い感じがしました。とくにフェースの上目に当たった時でも、しっかり距離が行ってくれる。上下の打点ブレに強いヘッドだなと思いました。
![JPX 923 TOUR アイアン](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_sugiura_photo02_1.jpg)
「JPXアイアンを使い始めてから他の選手のアイアンを見ると、小さい!って感じることが増えましたね(笑)やっぱりJPXアイアンは安心感があります」(杉浦プロ)
![JPX FLI-HI(#3)](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_sugiura_photo03.jpg)
アイアンとユーティリティの飛距離ギャップを埋めてくれるのがFLI-HI(#3)。「キャリーで220Yが基準の距離。高弾道でグリーンでもしっかりボールが止まってくれます」(杉浦プロ)
―そんなお気に入りの「JPX 923 TOUR」の中で、とくに自信のある番手はありますか?
杉浦 うーん、全部気に入ってはいますが(笑) 強いて言えば「7番」アイアンですね。練習で打つ機会も多いですし、ショットデータを取るのも「7番」。そういう意味では基準となっている番手だと思います。
―アイアン以外で気に入っているミズノのゴルフクラブはありますか?
杉浦 長く使っているミズノプロの3Wとユーティリティには、アイアン同様に絶大な信頼感を抱いています。どちらも真っ直ぐに構えられて、しっかりとキャリーが出てくれるところが気に入っています。だいぶ古いモデルなので、今のうちにスペアをキープしておいて欲しいとお願いしています(笑)
![Mizuno Pro ユーティリティを構える杉浦悠太プロ](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_sugiura_photo04.jpg)
ユーティリティはロフトを1°立てて18°に。「アイアン的ではなく5番ウッドの代わりとして使っています。キャリーは240ヤード想定。ティショットでもよく使いますし、飛距離を稼ぎたいクラブです」(杉浦プロ)
―さて、オープンウイークを挟んでいよいよツアーも後半戦に入って行きますが、改めて抱負をお聞かせください。
杉浦 はい。目標はシーズン当初と変わらず“賞金王”ということでブレずに頑張って行きたいと思います。何勝したい!というよりも毎試合いいゴルフを続けて、最終的に目標を達成できたらと思っています。引き続き応援よろしくお願いします!
![杉浦悠太プロ「日本プロゴルフ選手権大会」でプロ初優勝!](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_sugiura_photo05.jpg)
What’s in the bag?
杉浦 悠太
ツアー担当クラフトマンが知る、杉浦悠太プロのこだわり女部田真弘(ミズノ ゴルフクラブマイスター)
現在使用している「JPX 923 TOUR」は、昨年の「ダンロップフェニックス」で優勝した時に使用したセットとは別のものです(同スペック)。アマチュア優勝したセットで昨年最終戦「日本シリーズJTカップ」まで戦い、今シーズン使用しているセットは「ダンロップフェニックス」優勝後にプロに渡したものになります。
新しいセットはローンチモニターで計測しても、距離などが変わらなかったため、今年の2月にはスイッチしていると思います。杉浦プロの言っている通り、使用している「JPX 923 TOUR」は市販ヘッドの形状そのまま、ライ角・ロフト角も市販と同じです。
杉浦プロは「ミスした時に、それがクラブのせいなのか?自分のせいなのか?わからないのが一番怖いと言っていて、シーズン中に新しいクラブや違うスペックを試すことをしていません。新しいクラブに替えるとしても、「試合で使うのは、そのクラブに100%慣れてから」と明言していますし、実際、練習ラウンドでもキャディバッグにはいつもの14本しか入っていません。そこはプロ根性があるというか、徹底しているなと感心しています。
「JPX 923 TOUR」アイアンは、杉浦プロの「日本プロゴルフ選手権」制覇に続き、翌週の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」でも、平田憲聖プロの今シーズン初優勝(通算3勝目)に大きな貢献を果たしています。平田プロは2023年の日本プロチャンピオンでもあり、「JPX 923 TOUR」は2年連続で国内メジャー優勝に貢献したことになります。
実は平田プロも杉浦プロと同じく、ミズノアイアンで育ったプレーヤーです。その付き合いは中学生時代に遡り、“アイアンは他のブランドのクラブを試したことがない”というほど、ミズノアイアンのパフォーマンスが感覚に馴染み、プレースタイルの土台となっていると言います。
![平田憲聖プロ](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_hirata_photo01.jpg)
「僕にとっては構えた時の印象、いわゆる“顔”がとても大事。これはアイアンだけでなく、すべてのクラブにいえることです。その中でもJPX 923 TOURは、本当に大好きな“顔”。テストしてすぐに、これでいく!と決めました。それまでミズノプロ520を長く愛用していたんですが、JPX 923 TOURはそれよりもシャープな顔つきで、さらに打感もよく感じました。ラウンドで試してもミスヒットに強い感じがしたんです」(平田プロ)
構えやすくて、ミスに対して明らかに高い許容性を感じる。それが「JPX923 TOUR」を手放せない!と語る、若手プレーヤー2人の共通イメージのようです。
ミズノではそんな「JPX 923」のパフォーマンスを超えるべく、次世代型「JPX」アイアンの開発を進めています。早ければツアーの後半戦早々に、ニュー「JPX」アイアンにスイッチするプレーヤーが現れるかもしれません。ぜひ、ミズノブランドアンバサダーたちの切れ味鋭いアイアンショットと使用アイアンにご注目ください!
![平田憲聖プロ「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント」でツアー3勝目!](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_hirata_photo02.jpg)
What’s in the bag?
平田 憲聖
「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で待望のツアー3勝目を挙げた平田プロは、その勝因について次のように話しています。
![平田憲聖プロ](/sites/default/files/2024-07/gf_gf_interview_240731_st_photo01.jpg)
「ザ・ノースカントリーGCはフェアウエーを外すと非常に難しくなってしまうコースですが、ここで勝つことができたのは間違いなくST-X 230ドライバーのおかげだと思っています。飛距離が出るだけでなくティーショットでフェアウエーをしっかりキープできたことで、セカンドショット以降が有利に。信頼しているJPX 923 TOURアイアンのいいところが引き出せたと思っています」(平田プロ)
2024シーズン、平田プロのドライバーショットは飛距離、精度ともに大きくジャンプアップ。7月19日時点の「トータルドライビング(ドライビングディスタンス290.88ヤード/37位+フェアウェイキープ率61.508%/11位)」で4位につけています。2023シーズンの「トータルドライビング」は20位。「今回、勝てたのはドライバーのおかげ」という平田プロのコメントは、数字の上でも実証されているのです。
※掲載内容は、プロ個人の感想によるものです。
昨年の「ダンロップフェニックス」で衝撃のアマチュア優勝を果たし、プロ転向わずか12戦目※1の国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権」(富士カントリー可児C志野C)でプロ初優勝を決めた杉浦悠太プロ。大会史上5人目の初出場初V。“プロ日本一決定戦”を史上最速で制した22歳を、帰省先の地元・安城市(愛知県)でキャッチ。ツアー後半戦のこと、ミズノゴルフクラブのことについて聞いてきました!
(※1 プロ転向後、国内ツアー(共催含む)12戦目)
取材協力/トップラウンジゴルフ(愛知県安城市)