「LIFE」オーナーシェフ

相場正一郎さん

旅とは、

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旅とカメラ。イタリア修行時代
からのライフワーク。

今はなかなか旅に行けない状況になってしまいましたけど、普通に行けてた頃は、僕自身イタリアで修行していたというのもあって、ヨーロッパにはよく行っていました。イタリアにいた当時から時間ができると、父から譲り受けたフィルムカメラを持ってしょっちゅう色々なところへ出かけていたので、僕にとって旅とカメラはライフワークのようなものです。ヨーロッパはやっぱり街並みが綺麗なので、簡単に撮ってもすごく絵になるというか、写真が上手になった気にもなれるので(笑)。今でも当時のネガとか全部取ってあります。だから今でも旅には必ずカメラを持っていきます。一人の時でも本当に一人遊びできるっていうか、とくに今はWi-FiでiPadにデータを飛ばしたりもできるので、昼間好きなところ行って好きなだけ写真を撮って、夜ホテルに帰って一人で見たりとかして楽しめるんですよね。
で、この1年、コロナが始まってあんまり出歩けなくなって、ちょっと趣味のサーフィンも多少セーブしなきゃいけなくなったので、そんな中でカメラ熱がまた再燃したんです。新しいレンズを買ったりして、最近は娘といっしょに写真を撮りながら近所を散歩したりもしています。本当は今年の秋ぐらいにヨーロッパに行きたいと思っていたんですけど、この状況なので行けるのはもう少し先になりそうです。ロンドン、フランスあたりの街並みを撮りたいなと思っていました。今はライカにハマっているので、自然の写真というよりかは35mmとか50mmのレンズでまた昔みたいにヨーロッパの街並みを撮ってみたいですね。

イタリア時代からの親友との旅。

イタリアへは高校を卒業してすぐに行きました。18歳から25歳くらいまでの期間をイタリアで過ごしたんですが、初めての社会人生活がイタリアだったので、カルチャーギャップも含め、色々なことを直接自分の肌で感じて学ぶことができました。当時からの日本人の親友がまだイタリアにいるので、今でもイタリアへ行く時はその彼と合流して、彼の家を拠点にして、そこから一緒に旅行に行きます。僕が行きたいと思っているところをなんとなく彼に伝えれば、彼はツアー会社もやってたりするので上手にアテンドしてくれるんですよ。イタリアにはルパンの『カリオストロの城』のモデルになったお城があって、地中海沿いに世界一綺麗と言われている海道があるんです。そこをルパンみたいにフィアットで走りたいって言って、チンクエチェントをレンタルしてドライブしたこともありました。崖っぷちにレモン畑が広がっていて、レモンの黄色に海と空の青が混じり合った景色はまさに絶景でした。

いつ行っても変わらないし、
いつ行っても飽きない場所。

イタリアではフィレンツェに7年くらい住んでいたので、やっぱり今でも特別に思い入れのある場所ですね。「ふるさと」と言ってしまうとかっこつけた言い方みたいに聞こえるんですけど、街並みも本当に当時からずっと変わらないんですよ。世界の4分の一の世界遺産がイタリアにあって、その4分の1がフィレンツェにあると言われていて、すごく美しい街なんです。だから、いつ行っても変わらないし、いつ行っても飽きない。それに季節感もいいので、いい時季に行くと本当にとろけるような気持ちよさなんです。ベストシーズンはやっぱり春先の3月後半から4月にかけてですかね。カラッとしているしすごく気持ちがいいです。朝と夜はちょっと肌寒いんですけど、昼間はあたたかくて陽も長くて、テラスでワインなんか飲んでいるともう最高ですよ。



素材と環境を味わう旅先の食事。

写真以外にも、どこへ行っても一日2、3食は必ず食べるわけですから、食事もやっぱり旅の楽しみのひとつですね。当然、食材の美味しさも日本にいる時はこれが普通なので気づかないんですけど、たまにイタリアに行くとその差を感じるんですよね。だから行くたびに必ず僕がその友達に「イタリア料理ってこんなに美味しかったっけ?」って毎回聞くぐらいで(笑)。本当にそのくらい美味しいんですよ。やっぱり素材がいい。まず土と水でしょうね。あとは、それを食べる環境もあると思います。夏なんか夜の9時半ぐらいまで明るいですから、夕食も遅くスタートしてゆっくり食べる文化があるんです。そのゆったりとした時間の流れも含めてそう感じるんだと思います。だからやっぱりイタリアはとくに好きですね。食事もほかのヨーロッパの国と比べて桁違いに美味しいと思います。もちろん、どこの国に行っても高いお金を出せば美味しいものに辿り着くことはできるけど、イタリアは日常で食べるものが美味しいんですよね。観光客向けのお店じゃなくて、その時その土地で流行っているお店が必ずあるのでそれを調べて行って・・・っていうのがまた楽しいんですよ。早くまた気軽に旅に行ける日が戻ってきてほしいですね。

1975年生まれ、栃木県出身。18歳で修行のためにイタリアへ留学。帰国後、原宿のレストラン勤務を経て独立。2003年に代々木八幡にイタリアンレストラン「LIFE」をオープンし、現在では全国に4店舗のレストランを運営。レシピ本の出版やフリーペーパーの発行、ワークショップ、プロダクト制作など幅広く活動している。

相場正一郎さんの旅の必需品

必ずカメラは持っていって写真を撮りながら行動します。カメラさえあればいくらでも一人で時間潰せますしね。フィルムカメラって1枚撮るのに時間がかかるんですけど、このフィルムを入れて巻いてっていう手間をかけている時間が好きなんですよね。

軽くて着やすいし、暖かい。しかも形がカーディガンだから普段使いもしやすいですよね。落ち着いたこの色合いも好きです。ミズノのスポーツスペックを気軽に日常のファッションに取り入れられるという意味でもいいなと思いました。

旅先でいちばん見たかったのは、
いつもよりアクティブになった私でした。

旅の服を選ぶことは、旅に連れていきたい自分を選ぶこと。
心地いい服は、どんなガイドブックよりも私を連れ出してくれる。
行ったことのない場所、見たことのない景色。
そこで出会えるのは、いつもより、少しアクティブになった自分。
新しい出会いは、日常の一歩先で待っている。
さあ、出かけよう。
きょうは、どんな一日になるだろう。

遊べる大人の、トラベルウエア。